フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

【お料理山田・西天満】大阪で和食の名店へ、出汁のキレと美しい器使いが素晴らしかった

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食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。

7月の大阪出張の際、西天満にある名店「お料理山田」さんの味を堪能してきました。ミシュランガイド大阪一つ星店。今回はそのレポートです。

東京から大阪の名店を初訪問するのはかなり勇気が要りますが、今はウェブ予約があるので問題なしです。私は一休から予約しました→(お料理山田の一休サイト)

月替わりのおまかせコース、出汁のキレと美しい器使いが素晴らしい

18時〜と20時半からの2部制、一斉スタートです。メニューは月替わり。こんな内容でした。

北海道ホタテと枝豆ヤングコーンのすり流し 

【お凌ぎ】スッポンの飯蒸し 黄ニラと万願寺唐辛子

【お椀】千葉産キンメダイ 大阪の丸ナス オカヒジキを一番出汁で

『祖父の代から料理屋だった店主の山田晃弘氏が、新たな大阪料理を切り拓く。だしは真昆布の旨みを引くため箕面の名水を使う』(ミシュランガイド大阪サイトより引用)だそうで

確かに出汁の透明感とキレ、その時期の素材を引き立てる優しい味が素晴らしいです。

【お造り】天草産シマアジ(2日間熟成) 、ハスイモ 昆布醤油がけ

和歌山産アマダイ 大葉・ネギ・みょうが

アマダイはお造りを炭火であぶったもの。

【焼魚 】千葉産クロムツの炭火焼 大根おろし 柴漬け 木の芽とシソ  玉ネギと小芋のすり流しで

脂の乗ったクロムツの旨みが炭火でさらに引き出され、玉ネギの甘いすり流しとも最高。この辺からさらに古いお皿の美しさも際立ってきて。

【口直し】 吉野葛を練り込んだ 葛素麺 ハモの天ぷらとネギの花添え

このもちもち、ツルッとした食感の冷たい葛素麺がよかった。まさに口直し(甘い料理ではないです)。

【肉料理】山形産「花乃牛」 千両ナス 梅干しを煮詰めた梅だれで

「花乃牛(はなのぎゅう)」は山形県のブランド牛だそうで、サシは入っているんだけど、赤身中心でさっぱりしていて、爽やかな梅だれもぴったりでした。

【シメの御飯その1】ご飯は桃太郎(合鴨農法の岡山産コシヒカリ)、卵黄の醤油漬け、肉たくあん、山椒じゃこ、白菜とキュウリの漬物、昆布の佃煮

【シメの御飯その2】左・ヤイトガツオの胡麻醤油漬けで/右・白アマダイと枝豆の炊き込みご飯

そしてシメの御飯がさらによかった。御飯は卵黄醤油漬けや浅漬けと一緒にまず白飯を、そしてカツオの漬け丼や炊き込みご飯と3パターン食べ放題。

卵黄醤油漬けを白飯で食べたくておかわり(汚くてすみません)。構成がよくて、満腹になりすぎずいけました

あまりお腹のキャパシティーが大きくない私は、日本料理のコースだと御飯は苦しくてすごく少量しか食べられないのですが、この日は3種全部、さらに白飯をおかわりできました。

料理長の山田さんにそう言ったら「うちはそう言ってくださるお客さまが多いんですよね」と。コースの構成・バランスがいいんですね。

【甘味】酒粕と日本酒のアイスクリーム

この日飲んだお酒

懐石のコースは調子に乗ってグイグイお酒を飲むと、後で苦しくなるので日本酒(地元の銘酒)を1合だけ頼んで、おちょこで少しずつ料理と楽しむのが大好きです(すしのときもそうしています)。

大阪は総じて食のレベルが高くて、どこにいっても楽しめるのだけどこうした華やかな懐石料理も最高でした。またいろいろ開拓したいけれど、次はいつ大阪に来られるかな。

それでは、今日も最高においしい1日を!

お料理山田

所在地 大阪市北区西天満4-7-7  4階
電話番号 080-4013-9336
営業時間 18:00~と20:30〜の2部制
定休日 日曜・祝日
予算 コース(月替わり)27,830円〜のみ
お店インスタグラム:https://www.instagram.com/oryouri_yamada/
予約は一休(お料理山田の一休サイト)、またはOMAKASEから
[2024年7月訪問]

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