フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

[すし]ネタと空間とお皿、すべてがプレミアムな「鮨 東京 よし田」(幡ヶ谷)

よし田の内観画像

(c)asanoyoko.com

幡ヶ谷の商店街にある極上プレミアムなすし店

こんにちは、フードライターの浅野陽子です。

ここのところ、本の執筆(夏に原稿アップ目安)に、ほぼ全エネルギーを投じ中です。

なかなかブログが更新できず、すみませんでした。

 

今日は極上プレミアムなすし店「鮨 東京 よし田」@幡ヶ谷の話。

長年お付き合いのある編集者のNさんにお誘いいただき「女2人寿司」してきました。

(大変お恥ずかしいのですが、今年3月に訪問した記録です)

店内に入るとそこはラグジュアリー全開の世界

鮨 よしだの外観

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都営新宿線「幡ヶ谷」駅から歩いて7、8分。
にぎやかな商店街の中にある「鮨 東京 よし田」さん。

鮨 よしだの内観

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2021年6月に開業、「至高の味わい、至福のひととき」がコンセプト。

まぐろ専門の仲卸し「やま幸(ゆき)」の代表、⼭⼝幸隆さん厳選のネタを職人が握り、伝統工芸品の器にのせて極上の空間で味わう、というとにかくプレミア尽くしのお店です。

やま幸の山口さんは、魚の取材をしていると必ず名前を聞く超有名人です。

鮨 よしだの内観

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客席は2フロアあります。

お客さんがまだいない時間だったので、食べる前に店内を見せていただきました。

鮨 よしだの内観

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こんな伝統工芸品の数々が並ぶゴージャスな空間。

鮨 よしだの内観

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グラスも調度品ばかり。

鮨 よしだの内観(横山大観の作品)

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横山大観の作品……!!

鮨 よしだの内観

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そしてこちら、天井の「はり」の部分をよく見てください。

何かいませんか?

拡大すると……

鮨 よしだの内観(猫の作品)

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こんな工芸がほどこされていました。

美に細かい……

鮨 よしだの内観(ワインセラー)

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ちなみにおすしと一緒に極上のお酒(ワイン)も楽しめるのも特徴で、ワインセラーには高級銘柄がぎっしり(DRCもあるとな)。

極上「おまかせ」コース、スタート

鮨 よしだの料理長

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店内の美に圧倒されたところで、一階の席に降りてきて、料理スタートです。

料理長の藤本大輝さんが握ってくださいます(撮影のために一瞬マスクをはずしていただきました)。

料理は「おまかせ」コース (税サ込み39,930円)一本のみ。

ではいきます!

イタリアのスパークリングワインの画像

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乾杯はイタリアのスパークリングです。

gigi RAVARINI Franciacorta DOCG

うにの手巻き

すしの画像

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1品目はぽんっとこの手巻きを渡され、面くらいましたがこれがおいしっ!

のれそれ(あなごの稚魚)と穂じそ、口直しのガリ

のれそれの画像

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見た目はくず切りのような冷たい前菜。
でも、あなごの稚魚なのです。

のれそれの画像

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これがまた絶品。
食感も形状もくず切りのようですが、ちゃんと目があります。

ワインの画像

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次はオーストリアシャルドネ主体のエレガントな白。

Naked White Heinrich

真だいと生のとり貝

鮨 よしだの前菜の画像

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旬のお造り。

左からぽん酢、煮切りじょうゆ、すだちと藻塩で。

三陸わかめとアイスプラント

鮨 よしだの前菜の画像

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本当に珍味尽くし。アイスプラント??と頭がはてなになりましたが、

鮨 よし田の前菜の画像

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これがコリコリしておいし!味もついています。

わかめも食感しっかり。

子持ちやりいか

さっぱりわかめと一緒に供されたのは、こっくり甘辛く炊いた濃厚ないか。

鮨よし田の前菜の画像

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甘辛いいかは、こっくりした辛口ワインでいただきました。

ワインの画像

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マルサラワインの原型と言われている、シチリアの酒精強化ワイン。

でも甘味はないです。

Vecchio Samperi perpetuo Marco De Bartoli

白魚、ほたるいかの西京焼き、最中

鮨 よし田の前菜の画像

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よし田の定番3点セットだそう。

最中の中にはあん肝、奈良漬、カシューナッツを合わせた濃厚なペーストが詰まっていて、美味でございました。

たけのこ、赤身、大とろ

鮨 よし田の前菜の画像

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たけのこ(熊本産)をだして炊いたものをまぐろと合わせて。

ワインの画像

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ワインはカリフォルニアのオレンジワイン。

STONE CRUSHER ROUSSANNE / DONKEY&GOAT 2017

からすみと餅

鮨 よし田の前菜の画像

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次もまた面白い前菜が。

「手で持って召し上がってください」と言われ。

鮨 よし田の前菜の画像

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薄い、和菓子のような餅生地の中に、からすみが入っていました。

からすみはホワイトリカーで漬け込んだそうで、もっちり×もっちりの食感が重なりました。

蒸しあわびと煮だこ

鮨 よし田の前菜の画像

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あわびの下に敷いてあるのは肝ソース。肝と酒、みりん、しょうゆを煮詰めたものだそう

ワインの画像

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ワインはイタリア・フリウーリ地方の白。

赤に見えるけれどぶどうが完熟するとこんな色になるそうです。

Damijan Podversic Pinot Grigio

めぬけのみぞれ煮

鮨 よし田の前菜の画像

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「めぬけ」とはメバル科の白身魚

上品な口当たりでした。

にぎり いか

鮨 よし田の握りの画像

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そしてここからにぎりに入ります。

銚子の活いか。

鮨 よし田の前菜の画像

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口直しの香の物が入ります。

赤ワインの画像

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フランスのローヌ赤、シャトー・ヌフ・ドパプです。

合わせるのはもちろん……

鮨 よし田の内観 やま幸のボード

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この店のメイン、やま幸のまぐろです!

にぎり 赤身

鮨 よし田のにぎりの画像

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赤酢仕立て。

にぎり 中とろ

鮨 よし田のにぎりの画像

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個人的には中とろが一番好き。

にぎり 大とろ

鮨 よし田のにぎりの画像

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最後は王様、大とろにぎり。

じわっと口の中でとろけます。

白ワインの画像

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そしてワインはヌフ・ド・パプの白に戻ります。

にぎり こはだ

鮨 よし田のにぎりの画像

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こはだ、やっぱりうまし。

にぎり えび

鮨 よし田のにぎりの画像

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箸休め 能登産もずく、伊豆産のわさび

鮨 よし田の前菜の画像

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ここで一度休憩をはさみ、またにぎりに戻ります。

にぎり 赤貝

鮨 よし田のにぎりの画像

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コリコリの食感が美味。

赤ワインの画像

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マルサラワインに。

Marsala Oro Superiore Riserva Marco De Bartoli 2004

そしてこれに合わせるのは……

ウニの箱の画像

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ムラサキうにです。

にぎり むらさきうに

鮨 よし田のにぎりの画像

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白子とキャビア(下にごはん)

鮨 よし田の前菜の画像

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のどぐろ(炭で焼いたものを巻いて)

鮨 よし田の巻物の画像

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ワインの画像

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最後のワインはイタリアのオーガニックのオレンジワイン。

Primosic s.r.l. Ribolla di Oslavia 2017

にぎり あなご

鮨 よし田のにぎりの画像

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巻物と玉子 

鮨 よし田のにぎりの画像

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とろたくと玉子です。

鮨 よし田のにぎりの画像

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当たり前ですが最高です笑

しじみの味噌汁

鮨 よし田の椀ものの画像

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ありえない量に思えるものの、楽しく会話しながらするっと収まってしまい。

温かいしじみの味噌汁が染み入ります。

水菓子 メロン、いちご2種

鮨 よし田の水菓子の画像

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静岡産のクラウンメロン、宮城産のミガキイチゴ(右)、奈良産のコットンベリー(左)。

 

というわけですし13カン(巻物含む)、料理12品、ワイン9種類とたーっぷり、いただきました。

しかもこの贅沢な空間で。

でもぴったり胃に収まった感覚で素晴らしい。どれだけ食べても(よい意味で)お腹いっぱいにならない。美食のすごさです。

鮨 よしだの内観の画像

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大事な場面、デート、接待にぴったり。外国人ゲストも喜びそうです。

コロナ明けのお食事会キックオフにいかがでしょうか?

 

それでは、今日も最高においしい1日を!

「鮨 東京 よし田」

鮨 よしだの外観

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