幡ヶ谷の商店街にある極上プレミアムなすし店
こんにちは、フードライターの浅野陽子です。
ここのところ、本の執筆(夏に原稿アップ目安)に、ほぼ全エネルギーを投じ中です。
なかなかブログが更新できず、すみませんでした。
今日は極上プレミアムなすし店「鮨 東京 よし田」@幡ヶ谷の話。
長年お付き合いのある編集者のNさんにお誘いいただき「女2人寿司」してきました。
(大変お恥ずかしいのですが、今年3月に訪問した記録です)
店内に入るとそこはラグジュアリー全開の世界
都営新宿線「幡ヶ谷」駅から歩いて7、8分。
にぎやかな商店街の中にある「鮨 東京 よし田」さん。
2021年6月に開業、「至高の味わい、至福のひととき」がコンセプト。
まぐろ専門の仲卸し「やま幸(ゆき)」の代表、⼭⼝幸隆さん厳選のネタを職人が握り、伝統工芸品の器にのせて極上の空間で味わう、というとにかくプレミア尽くしのお店です。
やま幸の山口さんは、魚の取材をしていると必ず名前を聞く超有名人です。
客席は2フロアあります。
お客さんがまだいない時間だったので、食べる前に店内を見せていただきました。
こんな伝統工芸品の数々が並ぶゴージャスな空間。
グラスも調度品ばかり。
横山大観の作品……!!
そしてこちら、天井の「はり」の部分をよく見てください。
何かいませんか?
拡大すると……
こんな工芸がほどこされていました。
美に細かい……
ちなみにおすしと一緒に極上のお酒(ワイン)も楽しめるのも特徴で、ワインセラーには高級銘柄がぎっしり(DRCもあるとな)。
極上「おまかせ」コース、スタート
店内の美に圧倒されたところで、一階の席に降りてきて、料理スタートです。
料理長の藤本大輝さんが握ってくださいます(撮影のために一瞬マスクをはずしていただきました)。
料理は「おまかせ」コース (税サ込み39,930円)一本のみ。
ではいきます!
乾杯はイタリアのスパークリングです。
gigi RAVARINI Franciacorta DOCG
うにの手巻き
1品目はぽんっとこの手巻きを渡され、面くらいましたがこれがおいしっ!
のれそれ(あなごの稚魚)と穂じそ、口直しのガリ
見た目はくず切りのような冷たい前菜。
でも、あなごの稚魚なのです。
これがまた絶品。
食感も形状もくず切りのようですが、ちゃんと目があります。
真だいと生のとり貝
旬のお造り。
左からぽん酢、煮切りじょうゆ、すだちと藻塩で。
三陸わかめとアイスプラント
本当に珍味尽くし。アイスプラント??と頭がはてなになりましたが、
これがコリコリしておいし!味もついています。
わかめも食感しっかり。
子持ちやりいか
さっぱりわかめと一緒に供されたのは、こっくり甘辛く炊いた濃厚ないか。
甘辛いいかは、こっくりした辛口ワインでいただきました。
マルサラワインの原型と言われている、シチリアの酒精強化ワイン。
でも甘味はないです。
Vecchio Samperi perpetuo Marco De Bartoli
白魚、ほたるいかの西京焼き、最中
よし田の定番3点セットだそう。
最中の中にはあん肝、奈良漬、カシューナッツを合わせた濃厚なペーストが詰まっていて、美味でございました。
たけのこ、赤身、大とろ
たけのこ(熊本産)をだして炊いたものをまぐろと合わせて。
ワインはカリフォルニアのオレンジワイン。
STONE CRUSHER ROUSSANNE / DONKEY&GOAT 2017
からすみと餅
次もまた面白い前菜が。
「手で持って召し上がってください」と言われ。
薄い、和菓子のような餅生地の中に、からすみが入っていました。
からすみはホワイトリカーで漬け込んだそうで、もっちり×もっちりの食感が重なりました。
蒸しあわびと煮だこ
あわびの下に敷いてあるのは肝ソース。肝と酒、みりん、しょうゆを煮詰めたものだそう
ワインはイタリア・フリウーリ地方の白。
赤に見えるけれどぶどうが完熟するとこんな色になるそうです。
Damijan Podversic Pinot Grigio
めぬけのみぞれ煮
上品な口当たりでした。
にぎり いか
そしてここからにぎりに入ります。
銚子の活いか。
口直しの香の物が入ります。
フランスのローヌ赤、シャトー・ヌフ・ドパプです。
合わせるのはもちろん……
この店のメイン、やま幸のまぐろです!
にぎり 赤身
赤酢仕立て。
にぎり 中とろ
個人的には中とろが一番好き。
にぎり 大とろ
最後は王様、大とろにぎり。
じわっと口の中でとろけます。
そしてワインはヌフ・ド・パプの白に戻ります。
にぎり こはだ
こはだ、やっぱりうまし。
にぎり えび
箸休め 能登産もずく、伊豆産のわさび
ここで一度休憩をはさみ、またにぎりに戻ります。
にぎり 赤貝
コリコリの食感が美味。
マルサラワインに。
Marsala Oro Superiore Riserva Marco De Bartoli 2004
そしてこれに合わせるのは……
ムラサキうにです。
にぎり むらさきうに
白子とキャビア(下にごはん)
のどぐろ(炭で焼いたものを巻いて)
最後のワインはイタリアのオーガニックのオレンジワイン。
Primosic s.r.l. Ribolla di Oslavia 2017
にぎり あなご
巻物と玉子
とろたくと玉子です。
当たり前ですが最高です笑
椀 しじみの味噌汁
ありえない量に思えるものの、楽しく会話しながらするっと収まってしまい。
温かいしじみの味噌汁が染み入ります。
水菓子 メロン、いちご2種
静岡産のクラウンメロン、宮城産のミガキイチゴ(右)、奈良産のコットンベリー(左)。
というわけですし13カン(巻物含む)、料理12品、ワイン9種類とたーっぷり、いただきました。
しかもこの贅沢な空間で。
でもぴったり胃に収まった感覚で素晴らしい。どれだけ食べても(よい意味で)お腹いっぱいにならない。美食のすごさです。
大事な場面、デート、接待にぴったり。外国人ゲストも喜びそうです。
コロナ明けのお食事会キックオフにいかがでしょうか?
それでは、今日も最高においしい1日を!
「鮨 東京 よし田」
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