フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

[レストラン]『ミシュランガイド東京 2021』二つ星「銀座 鮨 かねさか 本店」へ

銀座 鮨かねさかの外観の写真

こんにちは、フードライターの浅野陽子です。

 『ミシュランガイド東京 2021』で二つ星獲得の銀座の寿司店「鮨 かねさか 本店」に女性の友人と二人で訪問、贅沢ランチをしてきました。

今回はそのレポートです。

銀座8丁目の高級寿司店ミシュラン二つ星

銀座 鮨かねさかの外観の写真
場所は銀座と新橋の中間くらい、やや新橋よりです。

地下1階にあります。

ブロガーとしては残念なことに、写真はNG。

芸術的な寿司はもちろんですが、店内もこの入り口の雰囲気がそのまま続くような、白木のカウンターが美しくて……お見せしたい!

カウンター8席、おまかせのみ、ネットで予約できるのがありがたい

こだわりは「漢字の『一』の字を描くような、シンプルだがバランスの取れた握りを提供する』とのこと(公式ウェブサイトより)。

あの美しいお寿司を写真で紹介できないのが残念ですが、食べたもののメモです。

順番と種類をそのまま書いてます。

***

前菜
水無月豆腐(ごま豆腐とあずきを炊いて固めたものの、2層仕立て)
握り
カレイ
マグロ赤身
シロイカ
中トロ
コハダ
中トロ(2回目)
キス ユズの香りで
クルマエビ(ゆでたもの)
口直し
青梅を甘く炊いた涼菓 (青梅の甘煮とゼリー寄せ)
握り
アジ
カツオ(和歌山産のケンケンカツオ)
アワビ(炊いたもの)
つまみ(お酒と合わせて)
アワビの肝煮
握り
煮ハマグリ(握り)
巻物
ウニ(北海道虻田町産の箱ウニ) 
握り
アナゴ(白焼き・煮詰めの2種)と香の物
巻物
かんぴょう(2カン)と玉子焼き(エビのすり身入り)
甘味

桃のシャーベット

 飲み物
シャンパーニュグラス、日本酒の「九頭龍(くずりゅう)」( 1合を二人で)
***
この日はお酒もいただいて、1人21,000円(税・サ込み)でした。
贅沢ランチ……でも、値段分の価値や満足感は十分。
握り以外の口直しなどは、江戸や大正時代のすごい器で出てきます。
その希少感も楽しめるし、なにより握りの「お腹にぴったり収まり感」がすごいのです。
巻物も入れたら15カン以上も連続で食べ続けているのに、最後店を出る時「ああ、たくさん食べたけれどちょうどぴったり!」という感覚。
ネタによってシャリの温度も絶妙に変えて握っているのがわかりました(脂の多い中トロはやや温かめになっていた)。
握り1カンずつの美しさはもちろん、この「1食」を総合的にどう構成するか、考え抜かれています。
それを含めてのこの値付けなのです。

全8席は満席、大将のざっくばらんな接客が快適

銀座の高級寿司、ミシュラン星付き店、写真NG……

これだけ聞くと、普通はビクビクしてしまいますが、大将の金坂真次さん(50代)はすごーくざっくばらんなお人柄で、握っている最中のトークも楽しくて……

(「こんなに長期間マスクをさせられてたら、私の美声が響かない」とかいろいろ言ってた笑)

寿司について質問をしても気軽に答えてくださるし、カウンター寿司に慣れていない方も、緊張せず楽しめると思います!

食べ手にとっては、それが一番ですよね!

全8席は平日ランチでも満席。

大人なカップルや二人客がなごやかに楽しんでいました。

 

ネット予約(一休)からもできるので、なんとか空き枠を見つけて、予約にチャレンジしてみてください。

「銀座 鮨 かねさか 本店]

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