渋谷の一つ隣の駅、代官山をご存知ですか?アパレルショップや高級カフェ、大使館が並ぶ、東京でもちょっとハイソでおしゃれな街です。
食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。そんな「おハイソな街」代官山、実は料理好きには見どころが多いのです!今回は代官山街歩きをご紹介。
渋谷から一駅、なのにガラッと大人のおハイソな街へ
渋谷から東急東横線(各停)に乗ると、一駅で代官山へ。若者であふれる渋谷と、がらりと雰囲気が変わります。
駅を降りると各国の大使館や高級カフェが並び、大人のハイソな街に来た気分に。
わたしは高校時代から渋谷に通学していたので、「代官山はおしゃれな大人の街」というイメージでしたね。
街を歩く人は今も、上品なマダムや、ファッション関係のビジネスパーソンといった雰囲気。
ですが!料理好きはおすすめなスポットがあるのですよ。
料理好きは要チェック!おしゃれな道具が並ぶ「チェリーテラス」
料理や食が好きな人に、代官山でぜひ行ってほしいのは「チェリーテラス」。おしゃれな調理道具や食器をあつかう、老舗の食のセレクトショップです。料理教室も開催されています。
バーミックスの日本での直営店でもあります。各色ずらっと並ぶ姿は壮観。
細かい料理道具が充実しているのですが、お皿やカトラリーも珍しいものがそろっています。
フランスの高級食器ブランド「ペロション」もある!この絶妙な品のパステルカラーと流線形……たまらない。
お店の中は簡単に手が出ないものばかりですが、セール品コーナーもあって。ここは狙い目!「セール品が狙い目」とか言ってる時点で、代官山住民でないことがバレバレですが(笑)、すかさずチェックしました。
見ているだけでも楽しめるので、料理好きは本当におすすめの立ち寄りスポットです。
カフェ「松之助」でひと休み
そしてチェリーテラスとともに、料理好きが外せないのがカフェ「松之助」です(旧「松之助N.Y.(ニューヨーク)」。
アメリカンスタイルのお菓子を販売、お菓子教室もやっている有名なカフェ。平日でもにぎわっています。
「欧米か?」なお菓子オンパレードですね(古っ!)
松之助の代表的なお菓子がこれ、アップルパイ。伝統的なアメリカンスタイルです。
わたしは松之助オーナー・平野顕子(あきこ)さんのレシピ本もシリーズで持っていて。もともとアップルパイは好きでしたが、この本のレシピで自分で焼いて、さらに好きになりました。
素朴で、クラシックなアメリカンスタイルのアップルパイ。「子供時代にアメリカにいた」とかではないのに(笑)懐かしさがこみ上げる味です。
おみやげはこれがイチオシ!「シェ・リュイ」のカヌレとクッキー
ちなみに代官山で食のおみやげを買うなら、松之助のアップルパイやケーキのほか、わたしが絶対おすすめの立ち寄りスポットが「シェ・リュイ」です。
1975年創業の老舗店。今から30年前(笑)、19歳で人生初のカヌレをここで食べて、あまりのおいしさ、新しさに衝撃を受けました。
シェ・リュイはいろいろな場所に出店していますが、代官山に来たらこの本店でカヌレを買ってしまいます。外のガリガリ感と中のしっとり感のコントラスト、やっぱりシェ・リュイのカヌレは最高です。
わたしはあと、ここのアーモンドクッキーも好き。何かが違うんですよねー。
駅の目の前なので、代官山散歩の最初か最後に寄ってみてください。
おまけ(食以外のスポットも)
代官山には話題のレストランが多く、さらに料理雑誌の編集部が撮影で使う貸しスタジオもあるので、フードライターになってからは取材や仕事でよく来ましたね。
わたしが代官山に一番来ていたのは、フランスの料理学校「ル・コルドン・ブルー」の授業風景を紹介する連載コラムを担当していたとき。
3ヶ月間毎週のように代官山に通い詰めていたのですが、前を通ったらもう学校が撤退していて。2020年秋に、コロナ禍の影響か閉鎖してしまったとのこと。
時代を感じますね……代官山にこのレンガの外観、フランスの料理学校、って東京の華やかな食の象徴って雰囲気の場所だったので、さみしい。
ちなみに駅目の前の、おしゃれなインテリアショップも閉店してました。わー、ここでもいろんなお皿や料理道具があり、帰りに必ずのぞいていたのに。残念。
でも!
「ハリ・ラン」はありました!正式名称「ハリウッドランチマーケット」。
代官山の超有名アパレルショップです。
クロムハーツとか、ワイルド系のファッショングッズをあつかう店なので、わたしが買うものはないのですが(^^; 高校時代から「おしゃれな人が行く代官山のアパレルショップ」として知られていましたね。
ここは今も残っていてよかった。
ということで、かなり偏った街歩きレポートですが、春真っ只中の気持ち良い今、ぶらりと出かけてみてください。
それでは、今日も最高においしい1日を!
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