フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

禁断のカルボナーラ

■ある日、午前中外で用事をすませました。時間は11時。ちょうどレストランも混んでないし、外でランチを食べるのにはとてもいい時間だったのだけど、なんだかとても「カルボナーラが食べたい!」という気分だった。

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■普通はそこで、イタリアンを探すのでしょう。でもパッと思い当るいいお店が近くになく、ふと考えたら家にはブロックベーコン、パルミジャーノ、お取り寄せ野菜の各店から届いたばかりの新鮮で質の良い卵もある!生クリームだけ買って帰って、自分で作ろう、とそのまま帰宅(^-^;
そして作ったのがこれです。いやー、塩分もパスタの固さも100%自分好みにできて、レストランだったらまず入らない、野菜も入れられる。外出先から戻ってそのままキッチンに立つのは、ちょいと面倒ではありますが、やっぱり自分で作るカルボナーラ、いいわあ┗(^0^)┛

カルボナーラのポイントは、「いかにソースに、上手に熱を入れられるか」だと思います。普通のパスタのように、ソースをフライパンにかけて温めるとたちまち炒り卵になって、とろっと半生のようなカルボナーラ独特のおいしさが出ない。
かといって、冷蔵庫から出したての卵、生クリーム、チーズの液では、どれほど熱々のゆでたてパスタを合わせても、絶対にひと口食べて「おいしいと!」いう温度にはならない。「味はお店みたいだけど、なんとも冷たい冷めたカルボナーラだね」という印象になってしまうのです。
プロのカルボナーラの作り方は何度か、有名店のシェフに張り付いて取材したことがあるので、その辺のポイントはレシピ↓↓をご参照ください<(_ _)>

■ところでカルボナーラは、言うなれば「脂肪と炭水化物とコレステロールの塊」のようなレシピで、ダイエッターには本当に、まったくおすすめできない料理です(^-^; でもときどき、熱に浮かされたように食べたくなるときがある。テレビのイタリアン特集を見た後とか。
自分で作って、少しでも麺のグラム数を減らすこと、代わりに野菜を入れてボリュームを足すとか、こうして地道にカロリー減して、半年に1ぺんくらい満喫するのは、いいのではないかと思う。
そしてせっかく楽しむ際は、生クリームは絶対動物性のものを。植物性と動物性は、カロリーが変わらないのです。
そして、脂肪分の濃度も47%という濃い(高カロリー)のものと、35とか38%とかの低めのものがありますが、これも高濃度の方がいい。変にカロリー減をねらって、低い方にするとすごくしゃばしゃばの、水っぽいソースになってしまって楽しみ感が削がれる(゚ー゚;
パスタ1品食べるのに、なんだか命がけ(?)になってしまうのがこのカルボナーラであり、また他にない、魔のようなおいしさがあるのも、このパスタなのです(笑)

「しめじ入りカルボナーラ」 1人分687kcal

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≪材料 1人分≫
スパゲティ 85g
卵 1個(ボウルに割り入れ、常温に戻しておく)
生クリーム 大さじ2
パルミジャーノチーズ(おろす) 大さじ2
ベーコン(できればブロック) 20g(1cm幅の棒状に切る)
しめじ 1/2パック(ほぐす)

卵、生クリーム、チーズを大きめのボウルに入れ、よくほぐして温かいところに置きできるだけ常温に戻しておく。フライパンで油を入れずにベーコンを炒め、カリカリになったら火を止め、ベーコンから出た脂ごと卵のボウルに加えてよくまぜる。
パスタをゆではじめ、最後の1~2分でしめじも入れて一緒にゆでる。ゆで上がったら火を止めて鍋から麺としめじをざるなどで取り出して、卵のボウルに入れる。
パスタのゆで汁が残った鍋にボウルをおき、ゆで汁の予熱を入れながら、麺とソースを素早くまぜ、とろりとするまでよくあえる。塩・こしょう(粗びき黒こしょう)で味を整える。
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