フードライター浅野陽子の美食手帖

“食べることがもっと楽しくなる”をお届けします(火木土に更新)。 食の取材歴25年のフードライター浅野陽子がレシピから名店レストラン、旅グルメや取材の裏話までつづるブログ。 著書『フードライターになろう!』発売中

【吉祥寺】 平日のピークタイムは行列の人気店『里の宿』が今どき“現金のみ“の理由

食限定の取材歴25年、フードライターの浅野陽子です。

今日は吉祥寺にある魚料理が大人気の和食店「里の宿(さとのやど)」に行っていろいろ思った話。

吉祥寺で平日から行列?!

吉祥寺は私が子どもの頃から、現在も住み続けている場所の近く、いわばほぼ地元。ターミナル駅なのでレストランも結構多いですが、アクセス的に人気店でもあまり混みません。

しかもここは吉祥寺の中心から少し外れた場所(南口・マルイの近く)。

なのに、月曜の午前中に行ったら……お店の前に行列やんけ!

地元ナメてました笑

「吉祥寺 和食」で検索するとランキング1位、食べログ3.7の高評価。「食べログ『食堂』部門2026百名店」の一つ。

お店の外のメニューを見ながら順番を待つ

吉祥寺といえども、ネット評価は裏切らないなーと感心し、待ちました。おいしい魚料理と白ごはんは日本人としてワクワクします。何を頼もうかなー。

20分くらい待って入店。人が映らない角度を狙ったのでこういう写真ですが、実際は満席でにぎわってます。

1984年の老舗店ながら、3年前にリノベされたそうで、落ち着いたモダンなリビングのような店内。

脂の乗った銀だらに舌鼓

銀ダラの味噌焼き定食(1600円)

煮魚とも迷ったのですがこちらに。ごはんと味噌汁、小さなおかずと香の物付き。

さすがの魚専門の定食屋さん。脂が乗ってホロっと口の中で崩れる。美味〜。そしてこのごはんがミルキーな味わいでぴったりで、うまかった!品種聞き忘れた。

この、すき昆布と豆と野菜の小品もおいしかったです。優しい味なのにごはんに合う味。

お母さんのような女性3人で小さな厨房をスピーディーに回されていました。自宅のリビングのような空間で、自分の家の食卓ではなかなか出てこない、抜群の味の魚定食。人気があるのがわかりました。

なぜあえて現金のみか?フードライターの勝手な分析

昼は極上の魚定食、夜はほたてコロッケやネギトロユッケ、塩辛などの魚介系おつまみ

ここは母体が鮮魚店だそうで、魚屋さんが目利きする魚がとにかく最高。小さなお店(14席)にこれだけいつもお客が入っているなら「現金のみ」よりクレカやカード決済OKにしたほうがラクな気がするのですが……。

でもね、少し考えてわかりました。

こういうお店だからこそ、あえて現金のみで海外からの観光客などが来にくくして、地元の昔からのお客さんを大事にして、お店のキャパシティに合った来店数だけさばき、現場スタッフの負担も減らして、小さく回しているんだと。

インバウンド客であふれているなか、こういう戦略をとっている名店が最近東京で増えているそうです。

小さなお店の一見非効率的に見える、戦略的な合理性。実際は全然違うかもしれませんよ?笑 でもフードライターとしては、いろいろ頭をめぐらしたのでした。

とにかく魚がおいしかったので、もっと通ってメニューをいろいろ食べ比べたいです!

それでは、今日も最高においしい1日を!

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