フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

【京都】人も地球も元気にする「GOOD NATURE HOTEL KYOTO」で癒しステイ

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」のロビーの画像

(c)asanoyoko.com

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「人も地球も“我慢せず”楽しく元気にする」次世代型ホテル

京都の商業施設「GOOD NATURE STATION」の外観の画像

京都駅からバスで15分、大通りにありアクセス抜群。(c)asanoyoko.com

京都の商業施設「GOOD NATURE STATION」の外観の画像

 建物左手がホテルの入り口。宿泊者は便利だ。 (c)asanoyoko.com

食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。昨年末、一人で京都に行ってきました。このときは幸いまだ海外観光客の方々が多くなく、トレンチコートでも快適なほど暖かい時期でした。今回から京都の旅の話を紹介します。この記事では泊まったホテルについて。

京都駅からバスで13分、「四条河原町」で降りてほぼ目の前。京都高島屋にも直結で便利なアクセス。バスを降りると大通りに面して建つ「GOOD NATURE STATION(グッドネイチャーステーション)」の建物が見えます。

関西の鉄道企業、京阪グループの(株)ビオスタイルが2019年冬にオープンした複合商業施設で、建物の4階から9階が「GOOD NATURE HOTEL KYOTO」になっています。

サステナブル体感型ホテル」ですが、ストイックに突き詰めるのではなく、人も地球も我慢せず楽しく元気する「次世代型ナチュラル志向」がコンセプト。

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」のロビーの画像

4階のメインロビー階。大きな窓から見える中庭がアイコン。(c)asanoyoko.com

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」のロビーの画像

客室の窓からはこの中庭の風景が楽しめる。都会の中の森にいるよう。(c)asanoyoko.com

正面左横のエレベーターでメインロビー階(4階)へ。室内にいながら、森のテラスに来たような中庭に惹きつけられます。東京でこの説明を読んだときはイメージが湧かなかったものの、現地を見て納得しました。

4階から9階まで吹き抜けになった中庭には大きなツリーが立ち、暖炉の炎も暖かそう。まさに都会の中の森という雰囲気。

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」のロビーの画像

広々としたロビー階。ウェルカムドリンクやエコに関する蔵書が並ぶ読書コーナーも。部屋への持ち帰り(滞在中の貸し出し)も可能。(c)asanoyoko.com

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」のロビーで販売するグッズの画像

客室には最低限のアメニティのみ導入。オリジナルのタオルやルームウェアやサンダルは使い心地が良く、気に入ったら購入もできる。(c)asanoyoko.com

アメニティは最低限のもののみ導入、エレベーターホールには古材を使用するなど、環境に配慮。しかしどれもカッコいい。「エコだけどモダンでセンス良く」「都会的なのにゆるっと癒される」不思議な空気感が、どんどん居心地良くなってきます。

「都会の森」が楽しめる客室で心身ともにリラックス

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」の客室の画像

日本らしさ・京都らしさを表現したという客室。(c)asanoyoko.com

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」の客室の画像

窓が中庭に面したガーデンビューテラス(ダブル)に宿泊。(c)asanoyoko.com

客室は、中庭の景色が見えるガーデンビューテラス(33〜36平米)、室内のグリーンが楽しめるボタニカルルーム、広いスイートルーム(50〜90平米)など全141室。

ホテルの洋室ですが、旅館のように客室の入り口で靴を脱いで過ごすスタイル。日本らしさ・京都らしさを表現したというインテリアやしつらいはとても居心地がよかったです。

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」の客室から中庭を見た画像

客室からテラスに出ると、都会にいながら自然が楽しめて不思議な心地よさ。(c)asanoyoko.com

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」の室内の画像

右奥がバスルーム。ベッド、クローク、ミニキッチンも使いやすく完備。(c)asanoyoko.com

ベッドとクローク、テーブルやミニキッチンも完備。動線がとても使いやすく、今回は私一人で宿泊しましたが、絶妙なスペース感でした。カップルや小さな子連れのファミリー三人でステイしてもよさそうです。

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」の客室の画像

客室内では靴を脱ぐため、ホテルの洋室なのに旅館の和室で過ごすような感覚でくつろいで過ごせる。(c)asanoyoko.com

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」の客室の画像

一見普通のホテルスタイルながら、両ひじや首が固定できるバスタブ、広い口のシャワーなど他で体験したことがない快適さに感激!(c)asanoyoko.com

ところで、最も感激したのはバスルーム!一見普通に見えますが、このバスタブがとにかく最高で(使用前の中の状態を撮り忘れた……)。

お湯をためて体を沈めたときのひじの置き場がちょうどよく、また広い面からしゅわーっと勢いよくお湯が出るシャワーも、本当に気持ちよかったです。

最新のホテルは大体きれいで居心地よいものですが、「こんなに入り心地のよいホテルのお風呂は初めて!」と感動しました。

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」の客室内電子ツールの画像

客室備え付けのホテル専用タブレット。照明やエアコンのコントローラーの機能も果たす。(c)asanoyoko.com

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」の客室内電子ツールの画像

電話やスイッチをタブレット1台に集約することで客室内がシンプルに、非日常感が生まれる。(c)asanoyoko.com

もう一点、印象的だったのは客室内のホテル専用タブレットiPadのように普通に検索やYouTubeなども見られますが、コントローラーになっていて、照明やエアコンをベストの状態に操作できるのです。

旧来の電話や枕元のスイッチも便利ですが、なるほど、最新のITツールを活用することで削ぎ落とされてシンプルになり、逆にナチュラル感や非日常感が高まるのだと納得しました。

野菜たっぷり・地元食材を活用、循環型ガストロノミーを堪能

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」内のカフェの画像

4階ロビー横の「Hysopp」。ビーガンメニューのほか、肉や魚料理、スイーツも。(c)asanoyoko.com

 

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」内のカフェで出すケーキの画像

「いちごのパブロバ」(1,200円)とコーヒー(+300円)。14:30〜17:00のカフェメニュー。(c)asanoyoko.com

荷物をほどいた後はホテル内のレストランを散策。4階のレストラン&バー「Hyssop」でお茶を。4階はメインロビーのため、オーダーしたものを開放的なロビーのソファ席や、外のテラスで食べることもできます。

ビーガンメニュー中心ながら、ノンビーガン向けの料理(「鶏粥」や「和牛ロースト」など)、スイーツ、お酒もあります。

「いちごのパブロバ」にコーヒーをつけて、カフェタイムを。外がサクサク、中がもちっと焼き上げてある甘いメレンゲに、なめらかな豆乳ヨーグルトサワークリームとシロップ漬けのいちごなどがセットになったスイーツ。甘酸っぱくていちご感も楽しめます。定番で人気とのこと。

この日は京都に到着後、パワーランチを食べたのでディナーは控えました。

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」内のレストランの画像

1階のオールデーダイニング「ERUTAN」。(c)asanoyoko.com

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」の朝食ビュッフェの画像

季節の野菜や食材を使った華やかで体によさそうなブッフェ料理が並ぶ。(c)asanoyoko.com

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」の朝食ビュッフェの画像

地元の食材たっぷり。有機野菜は農家から直送される。(c)asanoyoko.com

翌朝の朝食は1階のレストラン「ERUTAN」で。季節の野菜や地元食材たっぷりの、華やかで体によさそうなブッフェ料理にワクワクします。有機野菜は農家から直送しているものも。

そして「人も地球も元気にするホテル」をコンセプトに、レストランでは食材のロスもうまく循環させています。ホテルや施設内の飲食店から出た、野菜の皮などの端材を館内のコンポストで堆肥化。それで作った農家のお米や、京豆腐のおからを生地に練り込んだピザも提供。

和食メニューも充実しており、その循環こだわり農法で作られた「えんこう米」(滋賀・近江田園ふぁーむ)、みずみずしくておいしく、おかわりしてしまいました。

また京都の美山牛乳と、美山牛乳のラッテコッタ(パンナコッタの牛乳版)も濃厚、プルプルの口あたりがたまりません。やっぱり旅先では、豪華な朝食ブッフェを存分に楽しむためにディナーは軽めが賢明ですね。

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」の朝食の白飯の画像

ホテルの堆肥を使って作る滋賀・近江田園ふぁーむの「えんこう米」。みずみずしくてうま味が強い。(c)asanoyoko.com

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」の朝食ビュッフェの画像

ホテルの名物のピザ(右)。もっちりして歯切れのよい食感。年間10トンの廃棄分が出るという京豆腐のおからを生地に練り込んである。(c)asanoyoko.com

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」の朝食ビュッフェの画像

京都産牛乳で作るなめらかなミルクプリン「美山牛乳のラッテコッタ」(中央)。(c)asanoyoko.com

朝食のあいだ、たまたま隣に座られた0歳と3歳の女の子2人連れのファミリーとお話ししました。ここは今回の私のような女性一人旅やカップルなど、大人に快適なサービスが充実していますが、実は小さな子連れ客にも「おすすめホテル」と注目されているとのこと。

レストランでは体にいいものを使っているので安心なことや、客室で靴を脱いで過ごすスタイルも赤ちゃんや子連れにはぴったりと聞き、さらに奥様がエコやリサイクルにも関心があって、インスタを見て横浜から家族で来て、宿泊されたそう。

京都のホテル「GOOD NATURE HOTEL」の朝食ビュッフェを盛り付けた画像

彩り豊かな野菜メニュー、和食惣菜、えんこう米。取りすぎに注意(笑)(c)asanoyoko.com

ゆっくり11時にチェックアウトし、とても癒され、リラックスできた2日間でした。とても便利な立地なので、日中から夜まで京都の街を堪能できて、ホテルに戻ると緑や自然の癒し空間が迎えてくれる、というのも最高でした。

客層を見ていたら、子連れファミリーからカップル(若い世代もシニアも)、私のような女性ひとり客といろいろな方がいて、ゆったり自由に楽しんでいる姿も印象的でした。また京都滞在の時は戻ってきたい、そんなふうに思ったホテルです。

GOOD NATURE HOTEL KYOTO

それでは、今日も最高においしい1日を!

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