フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

[旅の話]フードライターが4年ぶりに京都にひとり旅してきたメモ(グルメ編)

前菜の画像

(c)asanoyoko.com

久しぶりのひとり旅、京都訪問、今回はグルメ編。

こんにちは、フードライターの浅野陽子です。

現在執筆中の自分の本の取材で、4年ぶりに京都に出張(ひとり旅)してきました。

仕事の合間に行った場所、食べたものをシリーズで記録しています。

昨日は「買い物&観光編」を書きました。

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今回は京都で食べたものを「グルメ編」としてまとめます。

イノダコーヒ」で京都の味を堪能、そして憧れの人にインタビュー

イノダコーヒの外観の画像

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まずは京都の有名カフェチェーン「イノダコーヒ」から。

大丸京都店1階にある「イノダコーヒ コーヒーサロン支店」に伺いました。

イノダコーヒのメニューの画像

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ずっと来てみたかったイノダコーヒさん。

イノダコーヒのカフェオレの画像

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ホットのカフェオレ、お願いしました。
ついに……わー、香り高い。
器もすてき。

と、一瞬感じたものの、緊張であんまり覚えていない。

なぜなら……

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この日、イノダコーヒに来たのは京都の飲食業界の著名人、関谷江里さんへのインタビューだったのためからです!

江里さんは「関谷江里の京都暮らし(時々パリ)」という2006年から毎日連続投稿の(!)大人気サイトを運営されています。

(ちなみに「ブログ」という単語は江里さんの前では厳禁!笑)

 

江里さんは京都のグルメガイドなど、食に関するご著書を計7冊も発行(こちら)。

もともと、タイムアシェットジャパン(現・ハースト婦人画報社)の編集部に勤務され、独立して食のライターになられた方です。

世代は上ですが、出版社から食のライター、と私と経歴が重なっているところが多くあり、日々の発信が素敵で。

東京で記事を読みながら勝手に親近感を感じ、勝手に師匠とあがめ……ついについに、リアルでお会いすることができましたー!(涙)

江里さんはものすごく有名人なのに、とっても気さくな方でした。

KYOTO BISTRO (パークハイアット京都内のダイニング)

パークハイアット京都の看板の画像

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この日、夕飯はなんと江里さんに連れて行っていただき、ご一緒しました。

パークハイアット京都内のダイニング「KYOTO BISTRO(キョウトビストロ)」へ。

京都の街並みの画像

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市内から市バスに乗って「東山安井」で降り、山を上がるように歩いて向かいます。

まあ、この石畳の街並みがすてきで。

パークハイアット京都の画像

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バス停から6〜7分ほど歩くとパークハイアット京都の入り口に到着。

パークハイアット京都の画像

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こんな中庭を通ってレストランに向かいます。

ああ、幻想的で夢のようだ……。

KYOTO BISTROの入口の画像

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すぐにレストラン「KYOTO BISTRO」に到着。

江里さんおすすめのコース(スペシャルバージョン)を堪能させていただきました。

以下、順番にいきます。

スパークリングワインの画像

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京都産の「てぐみ スパークリング ロゼ」で乾杯。

少し濁りがあって、ほの甘酸っぱい。
いかにも日本のナチュール、という優しい味でした。

前菜:豆腐のフムスとごまのピタパ

KYOTO BISTROの料理の画像

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一品目から「へえー」と声が出てしまいました。

KYOKO BISTROの料理の画像

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京都産の豆腐を、フムス(ひよこ豆のペースト)に見立ててクリーム状にしたもの。

これを黒ごまたっぷりの、ピタパンにのせて食べます。

豆腐のフムスが、ものすごくなめらかで濃厚。

ごまが香ばしいピタパンとベストマッチです。

クリスピーアスパラガス(アスパラガスのフリット

BISTRO KYOTOの料理の画像

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3Lサイズの極太アスパラガスをカリッとフリットにし、生ハムのクラテッロ、フルーツトマトなどの野菜と楽しむ前菜。

BISTRO KYOTOの料理の画像

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アスパラが肉のように味わい深かったです。
好みでチーズ(たぶんヤギ?)のクリームを添えていただきます。

レッドカレーブイヨン、豆、半熟卵

BISTRO KYOTOの料理の画像

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そしてこれ、何かわからないでしょ?

・えんどう豆のペースト

・そら豆

・スナップえんどう

・ほうれん草のバターソテー

など豆一族&グリーンづくしの上に半熟ゆで卵がセットされてまず出てきました。

BISTRO KYOTOの料理の画像

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次に上からとろーっとタイ風の辛甘いレッドカレーソースが注がれ、一緒に食べる料理なのです。

まろやかで辛く、少し酸っぱく、甘く、食べるうちに体がポカポカしてきて……不思議な、とても満足感の高い一皿でした。

シェフの井料剛さんのスペシャリテで、前職のフォーシンズホテル京都時代から人気料理だったそうです。

和風ジェノベーゼ

KYOTO BISTROの料理の画像

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そしてパスタです。
このパスタは豆100パーセントでできている新しい麺を使っています。

KYOTO BISTROの料理の画像

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これをジェノベーゼに仕立てたそうだけど、バジルの代わりにしそ、松の実の代わりにごまを使い、たけのこ、菜の花、豆苗、しば漬け、ごま油でまとめて……

手打ちパスタのような弾力のある食感、豆の香りが和風のソースに合っていました。

デザート:パリニ年坂

KYOTO BISTROの料理の画像

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KYOTO BISTROの料理の画像

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オリジナルのパリブレスト「パリニ年坂」。

抹茶クリームと、中に隠れている白味噌とパリパリの生地がなんとも美味でした。

KYOTO BISTROのシェフの画像

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江里さん、井料シェフ、ありがとうございました。

京都の街並みの画像

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そして帰り道も、相変わらず京都の街は美しかったです。

木山

日本料理店「木山」の画像

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そして京都二日目に食べたものです。

この日は江里さんの主宰する美食サークル「クラブエリー」に参加させていただきました。

今回は日本料理店「木山」さんで開催。

「クラブエリー」は2014年から続いている会です。

江里さんのサイトでその会の様子がずっと紹介されていて(こちら)、いつか行きたいとずーっと思っていて、やっと参加できました!うれしすぎた(涙)

 

しかし、木山さんはある時期からいろいろあって「店内で撮影したものは一切公開NG」だそうで……

木山のメニューの画像

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泣く泣く、家に持ち帰ってスキャンした、当日のメニュー画像↑だけアップします。

江里さんの過去の記事に、今回いただいた料理に近いものが載っているので画像はこちらからどうぞ(この時代はまだ写真OKだったそうで)。

木山の料理長の画像

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料理長の木山義朗さん、究極にシャイな方で、最初は「写真はヤダ、後ろ姿ならギリOK」とおっしゃっていたのですが……

木山の料理長の画像

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私のゴリ押し?に、最後は正面から応じてくださいました!笑

ああ、いつか料理画像掲載OKにしていただきたい……本当に、素晴らしかったのです!

八百一本館

八百一本館の画像

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京都ともいよいよお別れ。

木山さんを出たその足で、江里さんに教えていただいた京都の新進気鋭のスーパー「京都 八百一本館(通称:やおいち)」を最後にのぞいて帰りました。

烏丸御池」駅から徒歩3分ほど。

八百一本館の画像

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「野菜が素晴らしい、このお店ができて私たちの寿命も伸びた」と、江里さんと、クラブエリーに参加された女性の皆さんがおっしゃっていて。

なるほど、お店を一周してよくわかりました。

しかしここも店の中は撮影NG(涙)

あー、画像で伝えたかった!

野菜、魚、肉、総菜、パン、いろいろものすごく充実していて。

一言で言うなら「京都生まれの和製DEAN&DELUCA」という印象でした。

八百一本館の画像

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1階と2階がスーパー、3階が屋上農園とレストランになっていました。

八百一本館の画像

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ここは屋外だから撮ってしまいました。

ここで育つ新鮮なハーブの苗も店内で販売しています。

本当にどこにもない、初めてのスーパーという印象でした。

京都 八百一郷蔵前(やおいちごうくらまえ)」という別店舗もあるそうで(道の駅 ウッディー京北の近く)、いつか足を運んでみたいものです。

 

ということで、京都1泊2日の旅はこれでおしまい。

前回の記事にも書きましたが、いろいろ調整して、京都に来てよかった。

みなさんも、めんどくさがらずどんどん旅に出ましょう!

江里さん、本当にありがとうございました。

年末絶対もう一回京都来るぞー!

それでは、今日も最高においしい1日を!

 

<こちらもどうぞ(過去記事)>

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