食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。
飲食業界の専門誌『専門料理』の最新号(7月号・2024年6月19日発行)に執筆しました。
『専門料理』は創業約70年の出版社、柴田書店の看板雑誌で、料理人や食のプロに向けた情報をまとめています。
日本料理界のレジェンド(野﨑洋光さん)からの、若手へ仕事への金言をまとめる連載
わたしが担当したのはこちら、「温故知新ー新時代の日本料理を再定義ー」という巻頭タイアップです。
日本料理界のレジェンド料理人、野﨑洋光さんへのインタビューをまとめた連載。今回は2回目です(前回1回目はこちらの記事をご覧ください)。
リアルな料理の現場と、「伝統と守る」とはなんなのか
今回のテーマは「料理人にとって守るべき伝統とはなんなのか?」というまた難しいお題でした。
日本人は「受け継がれてきた伝統」「伝統を守る」という言葉が大好き。しかし野﨑さんが若い頃、伝統にのっとったレシピを守り続けようとしたところ、どうしても料理の現場が回らない。
「僕たち板前にとって、伝統とはなんなのか」と半世紀以上、悩んだ末の結論やご自身が考える解決策をお話ししてくださいました。
料理取材で、フードライターの腕の見せどころ
非常に興味深いお話で、すごーく面白かったのです。ただ、このページは毎回レシピ(プロ向け)も紹介するので、野﨑さんが料理をするかたわら、インタビューを進めます。
話が途中で途切れたり、野﨑さんの調理の邪魔をしないように気をつけたり、いろいろ制約がある中でうまく聞き出す。
それを読み応えがあり、なおかつ話の筋が通っている長文原稿にまとめ上げるのは、それなりに技術が要るんですよねー。紙の原稿は、ウェブと違って構成がかっちり定まってないと読むに耐えません。「この文章、一体何が言いたいの?」となってしまう。
食のお話を聞くのは大好きだけれど、原稿を書くのは難しい。でも難しいけれど楽しい。フードライターの仕事はこの繰り返しです。
書店で見ていただけたら嬉しいです。
それでは、今日も最高においしい1日を!
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