「京都発の食のサステナブル」新ブランドの発表会に行ってきました
食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。
サステナブルフードの取材に行ってきました。
京都・四条河原町に、サステナブルをテーマにした「GOOD NATURE STATION」という複合型商業施設があるそうです(京阪グループより2019年12月開業)。
そろそろコロナも明け、そこから今年秋に食の新ブランド「GOOD NATURE MARKET(グッドネイチャーマーケット)」が始動。
その発表会が東京のメディア関係者向けに都内(恵比寿)で行われました。
発表会が行われたのは、恵比寿にあるこちらの某キッチンスタジオです。
食やサステナブルが専門の記者たちが集まり、発表会がスタート。
最初にGOOD NATURE STATIONの施設全体についての説明がありました。
「ビル丸ごとサステナブル」がコンセプトのホテル併設型複合商業施設。
食品からコスメ、アパレル、ホテル設備と、施設内で販売する商品やサービスすべてに、一貫してSDGs展開を行っているそうで……すごいプロジェクトです。
同施設1階には調味料やだし、ドリンク、お菓子などのフードを扱うショップが入り、そこで扱う商品のブランドが「GOOD NATURE MARKET」のもの。
「体・心・地域・社会・地球にGOOD=5 GOOD(ファイブグッド)」な商品を集めて食卓に届け、新しい食の未来を提案する、がテーマだそうです。
「我慢せずに楽しみながら」SDGsを実践
今回の発表会では、GOOD NATURE MARKETブランドの新商品がお披露目されました。
「サステナブル」や「健康」をうたいつつ、「我慢せず、楽しみながら、楽に」環境や健康にも取り組むことを目指している、とのことで、興味深い商品がたくさんありました。
順に紹介します。
デュカ(ナッツとスパイスのブレンド調味料)
ナッツ、山椒、ごま、陳皮(ちんぴ)などをブレンドした調味料です。
「カカオハスク」という従来、カカオ豆を加工する際に捨てられていた部分も活用。
こうしてトッピングとしてサラダやカレーにかけるもの。
旨味京だし
かつおや焼きあご、羅臼昆布、しいたけなどに、うま味として京都の高級茶も加えたパックタイプのだし。
温かいカカオティーと京せんべえ
カカオハスクを活用したほんのり甘い薄型せんべいと、同じくカカオハスクをブレンドした有機の煎茶。
カカオ生コーラ
コスタリカ産の上質なカカオに、カルダモン・ナツメグなど九種のスパイスをブレンドした環境にも体にも優しいコーラ。
ちなみに「カカオハスク」とはカカオ豆を焙煎して、中のカカオニブ(チョコレートの原料)を取り出した残りの外皮のこと。
捨てられていたけれど、今回初めて食べられるように加工して使っているそうです。
実際に試食!
そしてこれらの新商品、すべて試飲&試食しました。
「我慢せず、楽しみながら」がコンセプトで「環境にもいいし、味もいい」ことを特に留意した、とのことで……本当にどれも味わい深かったです!
京都のおだし(試食用に、きのこと九条ねぎ入り)は、まあ鉄板のおいしさで。
そしてこのサラダにかけた「デュカ」が、なかなか美味でした!
カリカリしたナッツの歯触りに、チョコレートのようなふんわりした苦味と香ばしさが加わった複雑なトッピングで。
これで健康にも環境にもいいなら最高じゃない?!という印象でした。
そして新商品の「京のミルクとごろっと鶏肉のバターチキンカレー」(発表会時点ではパッケージは未完成)もおいしかったです。
京都産の濃厚な「美山」(みやま)牛乳に、カカオハスクを入れたサステナブルカレー。
先行品のビーフカレーとスパイスカレーは発売後3ヶ月で欠品してしまったほど人気だったそうで。
バターチキンカレーも納得の味でした。
ということで京都発の食のサステナブルブランド。
ユニークなコンセプトと味の完成度、とても興味深く体験してきました。
会場内には30人くらいの記者やメディア関係者が参加されていたでしょうか。
試食中「おいしい!」と声に出している人も多かったです。
京都のGOOD NATURE STATIONの施設では、サステナブルやSDGsに関心を持つ人が増えたことを背景に「SDGsツアー(ガイド付きのSDGsをより深く知るためのツアー)」も開催されているとのこと(こちら)。
京都在住の方はもちろん、県外から訪れる人は京都観光の一つにもできるし、学割もあるそうで。
私も近いうちに行ってみたいです!
それでは、今日も最高においしい1日を!
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