第45回日本アカデミー最優秀賞の各賞を総ナメ
こんにちは、フードライターの浅野陽子です。
今日は映画の話。
先週3月11日(金)に第45回となる日本アカデミー賞の授賞式が開催されました。
テレビで見られた方も多いのではないでしょうか?
そして今年、最優秀賞の各賞を総ナメしたのがこの作品、『ドライブ・マイ・カー』です。
最優秀作品賞はもちろん、主演の西島秀俊さんも最優秀主演男優賞を獲得し、最多8部門で受賞されています。
しかし、日本アカデミー賞の公式サイトを見ていたら、今回に限らず「今年は『〇〇』一色だった」という年は、結構あるんですよね。
たとえば……
- 『万引き家族』(2019)
- 『三度目の殺人』(2018)
- 『おくりびと』(2009)
- 『ALWAYS 三丁目の夕日』(2006)
古いものだと『鉄道員(ぽっぽや)』(2000)、『Shall we ダンス?』(1997)『マルサの女』(1988)とか。
懐かしいなあ……若かったなー(遠い目)。
その時代に流行った音楽同様、映画のタイトルだけでもいろいろ若かりし頃を思い出しますね。
人間のいろいろな感情をじわーっと表現した深い作品
そして今年の『ドライブ・マイ・カー』。
今回の日本アカデミー受賞前から、ゴールデングローブ賞(非英語映画賞)、本家のアカデミー賞でも作品賞や監督賞にノミネートされていて、かなり話題になっていました。
すでに話題になっていた1ヶ月前、2月半ばに私は水曜日のレディースデー(1100〜1200円の割引価格になる)を狙い、TOHOシネマズ新宿ですでに観ておりました。
かなり久しぶり(と言っても半年ぶりくらい)の映画館訪問でした。
利便性とすごい進化に、いちいち驚きながら訪問(笑)
「映画を観る」って、私たち昭和生まれの40代後半には今でも、“結構な一大事”ですが(いつの時代や〜!)、今はチケット購入や席決めなど、ネットやスマホを使えば本当にスムーズで。
こんな新しめのシネコンなら正直、どの席に座ってもかなり快適に観られます。
そして『ドライブ・マイ・カー』を観た感想です。
前述のYouTubeの予告編を見ると、なんとなーくあらすじや世界観が伝わるのではと思います。
予告編以上の説明をしてしまうとネタバレになるので控えますが、このじとーっとした空気感で179分(ほぼ3時間)進みます。
アクションや派手な演出は一切ありません。
が、心理的にハラハラする場面も結構あり、こんな長丁場でも飽きません。
それがこの作品のすごいところ。
観ている間、かなり頭も使います。
今はマスクをしながら鑑賞するので、緊迫するシーンが続くと、自分の「ハー」「フー」という息がうるさいほど漏れてしまい。
隣の人に迷惑なんじゃ……と気をつかって、よけい息がフウフウ出てしまうという(笑)
日本人の、もやもやした、周りの家族にも他人にも忖度するような、思っていることをそのまま言わない方が美徳とされるような……
そんな緊張感を実にうまく描いていると思いました。
映画館で3時間集中しながら見ると、その世界観により深く入れると思います。
私が観たTOHOシネマズ新宿をはじめ、都内ではまだ劇場公開しているので、ご興味ある方はぜひ!(上映劇場の一覧はこちら)
近くで見ると映画館の上からのぞくゴジラ、なかなか迫力ありました!
今日も最高においしい1日を!
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