フードライター浅野陽子の美食手帖

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【新宿】部屋付“焼き師”が、極上希少部位を焼き肉からしゃぶしゃぶ、すき焼きの七変化を提供「USHIGOR.S(うしごろエス)」

焼肉店で焼く前の生の肉の画像

極上希少部位と、日本三大和牛の一つ「近江牛」を提供。(c)asanoyoko.com

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“焼き師”が各部屋に専属し、極上希少部位と近江牛を匠の技で焼き上げる

食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。新宿で焼き肉を食べたリポートです。といっても「いわゆる焼き肉」を逸脱した、異次元の世界でした!

新宿西口のビル11階の「USHIGOR.S(うしごろエス)新宿」。全席完全個室、「焼き師」まで付く最高級業態です。契約牧場(鳥取・田村牧場と滋賀・岡崎牧場)からそれぞれ届く、希少部位と近江牛日本三大和牛の一つ)を各部屋専属の焼き師が目の前で焼いてくれます。

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」の外観の画像

新宿駅西口ほぼ目の前、ビル11階に入る「USHIGORO.S新宿」。(c)asanoyoko.com

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」の内観の画像

客席は全席個室のみ(最大8人、12部屋)。各部屋専属の「焼き師」が付く。(c)asanoyoko.com

焼き師による焼き加減はもちろん絶妙。ですがシンプルな焼き肉だけでなく、のり巻きや牛カツサンド、すき焼き風に仕上げて提供するなど、遊び心がありました。「焼き肉のアミューズメントパークや〜!」と叫んじゃうような(笑)しかし肉も料理もすべて上質。

ペアリングも、ワインと日本酒、クラフトレモンサワーも織り交ぜていろいろ出してくださり、素晴らしかったです。

この日体験したのは「Qコース(全14品)」。あらゆる角度から肉の魅力を楽しんで、という思いが伝わってくるコースでした。以下、紹介します。

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」の料理の画像

「黒タンと蕪あんの柚子釜蒸し」。肉、埋もれていました!「黒タン」=黒毛和牛のタンの意味。(c)asanoyoko.com

さっぱりしたゆでタンが、ゆずが香るカブ(聖護院かぶら)のあんに隠れていた柚子釜蒸し。

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」の料理の画像

「厳選部位(シンタマ)と子持ち昆布の手巻き」。自分でくるっと巻いて食べる。(c)asanoyoko.com

広げた海苔に黒毛和牛の肉(シンタマ。ウチモモより下にある球状の部位)や子持ち昆布キャビア、ご飯が乗っていました。海苔も「こんとび」という厳選のもの。
「どうぞ巻いてお召し上がりください」と勧められます。手で食べるのが楽しい!※生の牛肉は正式な許認可を取得すれば提供可能。

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」の料理の画像

「牛サガリたたき」。花穂紫蘇とあたりネギ、本ワサビの薬味と。(c)asanoyoko.com

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」の料理の画像

「旬野菜6種」。(c)asanoyoko.com

のたたき(ハラミをたたいて炭火で焼いたもの)、にんじんのナムル、しいたけのグリルなどの野菜たっぷりの前菜が続きます。

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」の料理の画像

名物の「究極の黒タン」(左)、「特選ハラミ」(c)asanoyoko.com

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」の料理の画像

黒毛和牛のタン元(舌の根元のうま味が濃い部位)。(c)asanoyoko.com

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」の料理の画像

ハラミ(横隔膜)。ジューシーだが脂肪は少なく見た目よりさっぱり。(c)asanoyoko.com

「ザ・焼き肉ショー」がスタート。黒毛和牛のタンの一番根元の部分=「タン元(もと)」を分厚くカットしたもので、塩とレモンで食べます。歯応えとうま味たっぷり。ハラミは逆にあっさりで食べやすい。

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」の料理の画像

シンプルな「サラダ」。(c)asanoyoko.com

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」の館内の画像

肉を頬張る横で、焼き師が着々と何かを準備……トリュフ?!(c)asanoyoko.com

肉の後はサラダ。むしゃむしゃ食らいついていると、テーブルの上では何か着々と準備が。トリュフも……?

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」の料理を準備する画像

厨房で揚げた「牛カツ」とソースを目の前で温め、サンドに仕上げ。(c)asanoyoko.com

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」の料理を準備する画像

トリュフをこれでもかと。ここ、天国ですか……?トリュフはフランスの名産地・ペリゴール産。(c)asanoyoko.com

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」の料理の画像

「サーロインカツサンド 黒トリュフ添え」。目の前で仕上がるライブ感もごちそう。(c)asanoyoko.com

サラダを食べる横で、焼き師が牛カツ(厨房で揚げたもの)、パン、ソースをグリル台で温めてから、ささーっとカツサンドに組み立てて、トリュフをばさばさと。

トリュフって、単体でサンドイッチにするだけで最高なのです(「美味しんぼ」参照)。それにさらにサーロインのカツをプラスして、甘辛いソースで食べる。天国でした。

(『美味しんぼ』92巻 「土に隠れた宝石」にトリュフサンドの解説あり)

その後も焼き肉の豪華変化球。

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」の料理の画像

香り抜群の黒椎茸と薄い赤身をグリルでさっとあぶり、しゃぶしゃぶ風に。「厳選赤身と黒舞茸の焼しゃぶ」。(c)asanoyoko.com

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」の料理の画像

肩ロースの希少部位「ザブトン」。卵黄入りのタレと、トリュフでこれがどうなる……?(c)asanoyoko.com

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」の料理の画像

さっと焼いて甘めのタレと卵黄であら不思議、焼き肉がすき焼きに。「黒トリュフとザブトンのすき焼き」。(c)asanoyoko.com

希少部位の焼き肉で作る「しゃぶしゃぶ」と「すき焼き」。とろけるような舌ざわり、なのに脂がしつこくない。

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」の料理の画像

「御食事」前の口直し、「水キムチ」。(c)asanoyoko.com

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」の料理の画像

「毛蟹と厳選部位(ザブトン)の土鍋ご飯」。(c)asanoyoko.com

肉の後に水キムチでリセットし、「御食事」は毛蟹の身と厳選部位(再びザブトン)をたっぷり入れた贅沢土鍋ご飯で〆る。

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」の料理の画像

「紅玉りんごとバニラアイス シナモンクランブル」。甘味と酸味のコンビ。するっと入ってしまう。(c)asanoyoko.com

最後に甘酸っぱいりんごとバニラアイス、カリカリのクランブルの組み合わせ。不思議と入ってしまいます。

全席個室なのでデート、商談、大事な集まりにはぴったりのコース。外国人観光客にもウケそうです。ただ2階以上の空中階にある飲食店は、外国人は見つけにくいので、ちゃんと紹介したいですね。

◆ペアリングしたワイン、日本酒

今回コースのペアリングで飲んだもの。

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」で飲んだワインの画像

(c)asanoyoko.com

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」で飲んだワインの画像

(c)asanoyoko.com

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」で飲んだ日本酒の画像

(c)asanoyoko.com

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」で飲んだワインの画像

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新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」で飲んだクラフトハイボールの画像

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新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」で飲んだワインの画像

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新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」で飲んだワインの画像

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新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」で飲んだリキュールの画像

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新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」で飲んだワインの画像

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USHIGOR.S(うしごろエス[2022年12月訪問]

新宿「USHIGOR.S(うしごろエス)」の外観の画像

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  • 所在地 東京都新宿区新宿3-17-10 HULIC & New SHINJUKU 11F 
  • 電話番号 03-3341-1129
  • 営業時間 月 17:00~23:30、火~金 12:00~15:00、17:00~23:30、土・日・祝日12:00~14:00、16:00~23:30
  • 定休日 なし
  • 予算 夜24,000円〜
  • http://ushigoro-s.com/

それでは、今日も最高においしい1日を!

 

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