フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

[レストラン]昨年秋に日本上陸で話題!NY発老舗ステーキハウス「ピーター・ルーガー・ステーキハウス 東京」@恵比寿に行ってきました

Tボーンステーキの画像

(c)asanoyoko.com

2021年10月に日本初上陸で話題、創業130年の老舗ステーキ店

こんにちは、フードライターの浅野陽子です。

今回は肉を食べた話。

少し前ですが、NY発・創業130年の老舗ステーキハウス「ピーター・ルーガー・ステーキハウス 東京」をランチ訪問したレポートです。

半年前の2021年10月に日本初上陸。

メディア関係者の間では「ピータールーガーもう行った?」といろんな人が話題にしてました。

実は、アメリカ発のステーキハウスは東京にすでに結構あります。

同じ恵比寿の「ロウリーズ」はじめ、「ウルフギャング」や霞ヶ関の「ルースクリス」など……

しかし日本人ってやっぱり肉が好きなんですよねー。

どの店も、オープンのたびに、毎回ちょっとした話題になります。

今回もそんなブームな店の予約を取ってくれた、グルメな女性の友人Tちゃんに感謝〜!

では行きます!

恵比寿駅を降りたら、そこはオールドニューヨーク(風)だった

ステーキハウスピータールーガーの外観

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ピーター・ルーガー・ステーキハウス 東京」は、恵比寿駅東口(ガーデンプレイスの方)を出て、5分ほど進むとあります。

おお……外観から「グッドオールドニューヨーク」な感じ(ってどんな?笑)

しかし、ここはレストランの入口ではありません。

ステーキハウスピータールーガーの外観

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恵比寿駅を背にしてその手前を左折。この小庭みたいところに入りましょう。

ステーキハウスピータールーガーの外観

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ここがレストランの入り口です。

ステーキハウスピータールーガーの内観

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客席は入って2階。

写真は人が引けた瞬間を狙って取りましたが、私たちが入店した時間では8割くらい埋まっていました。

天井が高い開放的な空間、昼間だけど照明を落とした雰囲気、外国人のサービスマンもいて。

お客さんは全員日本人だけど、なかなかに「海外感たっぷり」の素敵なムードです!

Tボーンステーキはオーダー必須(ボリュームとても多めです)

ステーキハウスピータールーガーのメニューブック

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オーダーします。

ステーキハウスピータールーガーのメニューブック

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ピーター・ルーガーの名物は熟成肉のTボーンステーキです(メニューの真ん中『USDA PRIME BEEF』)。

女性二人で訪問したので『STEAK FOR TWO( 29,000円/パン付き)』をメインに、サラダと、サイドメニューのブロッコリーソテーにしました。

ステーキの焼き加減は「レアよりのミディアムレア」でお願いしました。

グラスシャンパンの画像

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乾杯はシャンパーニュペリエ・ジュエ。贅沢!

Grand Brut Perrier-Jouet

でもワインの小売価格に対しては、この店で飲むならお得なのかも。2000円くらいでした。

パンの画像

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そしてパンが到着し(なんのパンだったか、どこにメモしたのか忘れた、、、)

サラダの画像

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そしてサラダが来ました。

アイスバーグレタスのウェッジサラダ』

ブルーチーズと角切りベーコンがもりもりなのでかなり濃厚です。おいしい。

Tボーンステーキの画像

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メインのTボーンステーキが、ジュージュー音を立てて登場。

サービスの方が目の前で切り分けてくれました。

Tの字の骨は牛の背骨で、牛の腰の辺りを断面に切って焼くとこうなります。

Tの片方がサーロイン(霜降りで筋が少なくやわらかい背中の部位)、もう片方がヒレ(脂肪が少ないが最もやわらかい部位)。

2つの部位(しかも最高級部位)を両方食べられる贅沢なステーキです。

バターもとろけてます!

アメリカンビーフのステーキの画像

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まずはヒレから。

さっぱりしているけど肉のうま味が濃厚。

アメリカン・ビーフのステーキの画像

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サーロインはジューシーでリッチ。

アメリカン・ビーフは、霜降りでも和牛より脂身がさっぱりしていて、食べやすいです。

「輸入牛」というだけで、とたんに目の色を変えて「国産がいい!」と拒否反応を示す人がいますが、この「きちんと肉の味と脂身は味わえるけどくどくない、もたれない」アメリカン・ビーフ、私は好きです。

肉好きは、一度は食べてほしいなと思います。

赤ワインの画像

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ワインはソノマ産のピノ・ノワール

RODNEY STRONG Pinot Noir Russian River Valley Estate 2018

エレガントな酸や熟成感がこのステーキとぴったり。

ブロッコリーソテーの画像

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牛肉と一緒にサイドメニューで頼んだブロッコリーのソテーも来ました。
豪快な大ぶりのブロッコリー
これもすごくおいしかった。

ステーキと野菜のグリルの画像

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自家製のソースをつけて、堪能しました。
でも女性二人で頑張って食べてもかなりお腹いっぱいになり、サラダ、野菜、パン、Tボーンの骨とステーキの残りは持ち帰りました。

グラスワイン2杯を飲んで食べて、税・サ込み一人20,000円弱でした。
お安くはありませんがピーター・ルーガー、かなり堪能しました。

ステーキハウスピータールーガーの外観

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海外に行けない今、ここではニューヨーク気分を味わえるので、ちょっとした気分転換にかなりおすすめです。

旅行よりも出費は少ないし。

明日は持ち帰った残りの食材をリメイクして1品作ったので、レシピごと紹介します。

それでは、今日も最高においしい1日を!

 

最後に、余談を2つ。

余談:「ドギーバッグ」を日本で通す違和感

ちなみに英語圏の海外では、レストランでもホームパーティーでも
「余った料理をお持ち帰りされますか?=Would you like a doggy bag?」
と普通に言います(元は「もったいないから捨てずに愛犬のエサにされますか?」の意味)。

そのまま「ドギーバッグされますか?」とサービスマンが言われていたのですが、これは使わないほうがいいような気がしました。

こんな高級店でテークアウトと犬を結びつけるのは、日本人としては違和感があるし、日本でペットブームまっさかりの今、「ニンニクやネギも入っているものを犬に与えるのってどうなの」と思う人もいそうな……

余談その2:

ちなみにピータールーガーのステーキは「USDA PRIME BEEF」を使用、とうたっていますが、PRIME(プライム)というのは、USDA(米国農務省)が認める最も高いランクのアメリカ産牛肉のことです。

和牛は「 A5」や「A4」と付いていて5等級ですが、アメリカ産は8等級。
プライムは8番中の1位です。

スーパーの肉売り場で「牛肉(米国産)/CHOICE(チョイス)」というのがたまに売っています。チョイスは2番目。

6〜7年前くらいにアメリカン・ビーフの定期媒体を2年ほどシェフやスーパーの肉の担当バイヤーさんに取材して書いていたことがあり、そのときに結構詳しくなりました。

そのときに聞いたのは「プライムはもちろん最高だけど、チョイスでも十分おいしい、アメリカ人は普段そんな高級な牛肉は食べていない」ということ。

なのでこのピーター・ルーガーの「プライム」ランクのTボーンステーキが、いかに上質なものか、わかっていただけると思います(その値段がしっかり反映されています汗)

 

<こちらもどうぞ(過去記事)>

asanoyoko.com

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かなり昔ですがウルフギャングもオープン直後に行ってました↓

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