東京の「冷やし麺」ブーム発祥、目黒川沿いのそば懐石店
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食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。
先日日テレ「ZIP!」に出演した際もコメントしましたが、ここ数年(3、4年前?)夏になるとやたらと冷やし麺が話題になり、ブームが起きています。
東京でそのトレンドの発祥になったと思うのが、池尻大橋にある「東京 土山人(どさんじん)」の名物料理「すだちそば」。今回はその訪問レポートをお届けします。
ランドセルの有名店(土屋鞄)と同じビルのB1
「東京 土山人」は目黒川沿い、池尻大橋・中目黒・神泉の3駅のちょうど真ん中にあります。どの駅からも徒歩10分前後ですが、駅近でない分独特のゆったりした店構えです。
この日は平日ランチで訪問しました。午後のアポがあったので、気合を入れて11時ちょうど(開店30分前)に到着したら、誰もおらず。
11時25分頃に女性のグループ客が並び始め、開店後もしばらくは待たずに入れていたので、11時50分までに来たら確実かと思います(ランチは予約不可)。
やっぱり名物の「すだちそば」は、メニューの最初にどーんと紹介。でも普通のせいろやかけそば、夜の蕎麦会席のコースなどもあって、おいしそうです!
常連風の一人客の方々も多く、すだちそば以外の「好みのそば+お酒」を注文されていました。
「すだちそば」登場だよ!
私は迷わずすだちそばで決定。天ぷらも付けてしまいました。
最初にそば茶と七味、天ぷら用の藻塩、そしてご丁寧にすだちそばのすだちの種を入れる皿が出されます。
七味は京都・原了郭の黒七味です。調味料界では泣く子も黙るやつね(笑)日本料理の高級店では定番で、何度も原稿で書いてきました。
すだちそば登場!この涼を感じる見た目。旬が大好きな日本人の心打ちまくり。考えた人がすごいですね。
透けるようなすだちのスライスを、そばと一緒に食べます。塩味が適度に効いた冷たいつゆ、のどごし最高のそばに、すだちの酸味・苦味がまたおいしくって!
「すだちは入れておくとだんだん苦味が出てくるので、適宜お出しください」と言われましたが、結局すだちを1枚も残さず食べてしまいました。
ちなみにセットで付けた天ぷらもよく揚がっていました。そばの高級店は天ぷらがおいしいお店が多いですが、ここもしかり。
奮発してぜひセットで食べてもらいたいです。カリッとした熱々の天ぷらと、ツルっと冷たいそばを交互に楽しむのはまさに至福〜。
というわけで料理には大満足。そして、この日、他のお客がいて写真が撮れなかったけれど、店の中の雰囲気が居心地良く、素晴らしかったのです。
「古民家風」とネットで書いている人が多いですが、古民家とはちょっと違う。和風モダンな、センスのよいお宅の広いリビングでゆったり食事をしている気分でした。
一人もいいし、大事な人とゆっくり会話しながら食事も楽しみたい、という時にぴったり。ランチの会食や女子会、ややカジュアルめの接待、落ち着いた少人数の飲み会などにもいいと思います。
何より、爽やかなすだちそばを食べにぜひ。
所在地 東京都目黒区青葉台3-19-8
電話番号 03-6427-7759
営業時間 11:30~14:30(L.O.14:00)、17:30~22:00(L.O.21:30)
定休日 月曜(不定休で火曜も、店の公式Instagramで告知)
https://toukyou-dosanjin.com/
[2023年6月訪問]
それでは、今日も最高においしい1日を!
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