こんにちは、フードライターの浅野陽子です。
前回のブロッコリーとアスパラガスに続き、今回も「野菜の下ごしらえ」シリーズを紹介します。
今日は野菜の下ごしらえの中級編、「里いも」と「ピーマン」のおろし方です!
里いもは、あの泥だらけの見た目がいかにも大変そう(しかもレシピもあまり思いつかない)ですが、やっぱり下処理を覚えておくと、煮物やお正月料理がやりやすくて便利です。
ピーマンの下処理は「もう知ってるよ!」という方も多いかもしれませんが、今回はごみを極力散らさずにすむ、裏ワザ的おろし方を紹介します!
前回の記事はこちら↓
里いもの下ごしらえ
スーパーの野菜売り場で泥だらけで売っていて、しかも「ぬめりの処理が大変」とか聞くし、まあ買わない……という人も多いかもしれません。
じゃがいもより若干カロリーが低く(1個約120gでじゃがいも82kcal、里いも60kcal※)、ねっとりした独特の風味が豚汁や煮物に合うので、このやり方を覚えて、時々思い出してやってみてください。
お正月料理には便利です。
[作り方]
- 里いもはとにかく「一度洗って、乾かす」が基本
里いもの下処理の基本はとにかく「一度洗って、乾かしてから下処理」です。
じゃがいもやさつまいもとの最大の違いは「ぬめり」。
洗って乾かしてから作業することで、ぬるぬる感がだいぶ軽減します。
食器洗い用のスポンジ(の硬い面)などでゴシゴシこすって大方の泥を水洗いで取り、ざるに入れて20分くらい放置して、乾かします。 - 両端を落とし、上から下に下ろすようにむく
だいたい乾いたら頭とお尻の両端をこのように薄くカット。
そしてよく切れる包丁で(小さめのペティナイフなどが便利)、「上から下」に包丁を下ろすように皮をむきます。
迷ってこねくり回すと結構すべるので、極力スパッと1方向で落とし、ぐるっと一周します。 - 皮がむけたら、ぬらしたキッチンペーパーでさっとふく
こうして全体がむけたらほぼ完了。
このまま使うとまだぬめりがあるので、ぬらしたキッチンペーパーでさっとふきます。
ぬめりとともに、汚れもさらに取れて快適。
この状態で料理にお使いください。
ちなみに圧力鍋で里いもを「皮付きで丸ごと蒸す」食べ方もありますが(甘みそで食べる田楽など)、その場合は皮をよく洗って蒸した後、同じように皮をむくとやりやすいです。
ピーマンの下ごしらえ(タテ割りより便利な裏ワザ)
次はピーマンの下ごしらえを紹介します!
みなさま、ピーマンはどうやって下処理していますか?
タテにばつっと包丁を入れて半分にした後、種を包丁の先でくり出しているのではないでしょうか?
今回は中級者むけ、「種やワタが飛び散らない便利なおろし方」をお伝えします。
- 左手でピーマンを持って、右手の包丁で引きはがすようにおろす
これはペティナイフのような小さい包丁が必須です。
左手でしっかりピーマンを持って支え、右手の包丁をヘタの下ギリギリに差し込み、そのまま下まで、ざっくり実をタネ部分から引きはがすようにむきます。 - 「ワタとタネ」「食べる部分」のように分けるイメージ
1の作業を4〜5回繰り返します。
すると最後はこんな感じに。
魚の骨のように「ワタとタネ」「食べる部分」にきれいに分けられます。
半分に切るとタネがパラパラ飛び散って片付けが大変ですが、これはラク!
慣れるとどんどん上手に、楽しくできるようになります!分けた部分を細かく切って、炒め物や料理にどうぞ。
いかがでしたか?
今回は「[裏ワザ]今さら聞けない「里いもとピーマンの下ごしらえ」をまるっと解説」を紹介しました。
自炊する方はぜひ参考にしてみてくださいね。
このシリーズ、あと2回続きます!
※私が今回使った包丁(小型の三徳包丁)はこちらです。
刃渡り18cmくらいの普通の包丁と、こういうミニ包丁の2本を持っていると、かなりいろんな作業がやりやすくなるのでおすすめです。
<こちらもどうぞ(過去記事)>