フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

[裏ワザ]今さら聞けない「里いもとピーマンの下ごしらえ」をまるっと解説

里いもの画像

こんにちは、フードライターの浅野陽子です。

前回のブロッコリーとアスパラガスに続き、今回も「野菜の下ごしらえ」シリーズを紹介します。

今日は野菜の下ごしらえの中級編、「里いも」と「ピーマン」のおろし方です!

里いもは、あの泥だらけの見た目がいかにも大変そう(しかもレシピもあまり思いつかない)ですが、やっぱり下処理を覚えておくと、煮物やお正月料理がやりやすくて便利です。

ピーマンの下処理は「もう知ってるよ!」という方も多いかもしれませんが、今回はごみを極力散らさずにすむ、裏ワザ的おろし方を紹介します!

前回の記事はこちら↓

asanoyoko.com

 

 

里いもの下ごしらえ

 スーパーの野菜売り場で泥だらけで売っていて、しかも「ぬめりの処理が大変」とか聞くし、まあ買わない……という人も多いかもしれません。

じゃがいもより若干カロリーが低く(1個約120gでじゃがいも82kcal、里いも60kcal※)、ねっとりした独特の風味が豚汁や煮物に合うので、このやり方を覚えて、時々思い出してやってみてください。

お正月料理には便利です。

[作り方]

  1. 里いもはとにかく「一度洗って、乾かす」が基本

    里いもの画像

    里いもの下処理の基本はとにかく「一度洗って、乾かしてから下処理」です。
    じゃがいもやさつまいもとの最大の違いは「ぬめり」。
    洗って乾かしてから作業することで、ぬるぬる感がだいぶ軽減します。

    食器洗い用のスポンジ(の硬い面)などでゴシゴシこすって大方の泥を水洗いで取り、ざるに入れて20分くらい放置して、乾かします。

  2. 両端を落とし、上から下に下ろすようにむく

    里いもの下処理の画像

    だいたい乾いたら頭とお尻の両端をこのように薄くカット。

    里いもの下処理の画像

    そしてよく切れる包丁で(小さめのペティナイフなどが便利)、「上から下」に包丁を下ろすように皮をむきます。
    迷ってこねくり回すと結構すべるので、極力スパッと1方向で落とし、ぐるっと一周します。
  3. 皮がむけたら、ぬらしたキッチンペーパーでさっとふく

    里いもの下処理の画像

    こうして全体がむけたらほぼ完了。

    里いもの下処理の画像

    このまま使うとまだぬめりがあるので、ぬらしたキッチンペーパーでさっとふきます。
    ぬめりとともに、汚れもさらに取れて快適。
    この状態で料理にお使いください。

    ちなみに圧力鍋で里いもを「皮付きで丸ごと蒸す」食べ方もありますが(甘みそで食べる田楽など)、その場合は皮をよく洗って蒸した後、同じように皮をむくとやりやすいです。

ピーマンの下ごしらえ(タテ割りより便利な裏ワザ)

ピーマンの画像

次はピーマンの下ごしらえを紹介します!

みなさま、ピーマンはどうやって下処理していますか?
タテにばつっと包丁を入れて半分にした後、種を包丁の先でくり出しているのではないでしょうか?

今回は中級者むけ、「種やワタが飛び散らない便利なおろし方」をお伝えします。

  1. 左手でピーマンを持って、右手の包丁で引きはがすようにおろす

    ピーマンの下処理の画像

    これはペティナイフのような小さい包丁が必須です。
    左手でしっかりピーマンを持って支え、右手の包丁をヘタの下ギリギリに差し込み、そのまま下まで、ざっくり実をタネ部分から引きはがすようにむきます。

  2. 「ワタとタネ」「食べる部分」のように分けるイメージ

    ピーマンの下処理の画像

    1の作業を4〜5回繰り返します。
    すると最後はこんな感じに。
    魚の骨のように「ワタとタネ」「食べる部分」にきれいに分けられます。

    半分に切るとタネがパラパラ飛び散って片付けが大変ですが、これはラク
    慣れるとどんどん上手に、楽しくできるようになります!分けた部分を細かく切って、炒め物や料理にどうぞ。

いかがでしたか?
今回は「[裏ワザ]今さら聞けない「里いもとピーマンの下ごしらえ」をまるっと解説」を紹介しました。

自炊する方はぜひ参考にしてみてくださいね。

このシリーズ、あと2回続きます!

※私が今回使った包丁(小型の三徳包丁)はこちらです。

刃渡り18cmくらいの普通の包丁と、こういうミニ包丁の2本を持っていると、かなりいろんな作業がやりやすくなるのでおすすめです。

 

 

<こちらもどうぞ(過去記事)>

asanoyoko.com

asanoyoko.com

asanoyoko.com 

asanoyoko.com

 

asanoyoko.com