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食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。
お茶の水にある創業約70年の老舗ホテル「山の上ホテル」が昨日急きょ、全館休業を発表し、話題になっています。
実は私、たまたま最近訪問ずみでした。ちょうど記事を書かなきゃ!と思っていたところで。
今回は山の上ホテルの人気カフェ「コーヒーパーラー ヒルトップ」のランチ訪問レポートをお届けします。
最寄りは神保町駅、出版社が多い街で昭和の文豪が通ったホテル
東京メトロ神保町駅から徒歩数分、文字通り坂の上にある「山の上ホテル」。こぢんまりした、昭和の洋館という感じ。中もクラシックなアールデコ様式。
神保町といえば古本屋街で、なおかつ小学館や集英社、岩波書店など大手出版社が集まっている街。
このホテルにこもって、川端康成や三島由紀夫、池波正太郎など昭和の文豪がこの執筆活動を行なったそうです(山の上ホテルウェブサイトより)。
最近パフェで大人気にホテル内のカフェ「コーヒーパーラー ヒルトップ」
私が訪問したのはものすごい暑さが残る8月末、話題のパフェを求めてでした。
某大手出版社の女性編集者で、プライベートでも仲良しのAさんに「山の上ホテルの桃のパフェを食べに行こう!」と誘ってもらったのです。
ランチタイムは予約不可。ワクワクして開店前の10時台に到着したものの、出遅れてしまい、すでに長蛇の列……平日午前中ですが、50人くらい並んでいたでしょうか。
個数限定のパフェは、残念ながら売り切れです。話題のグルメの拡散力すごいな!
受付番号をもらい、40分くらい待って入店できました(別の場所にいてもスマホで自分の順番が確認できます)。
味は確認できなかったけれど、桃のパフェ実物は見られた!
私たちはパフェは断念し、普通のランチメニューを注文。待っていると……なんと、隣の女性客二人組はパフェの注文が間に合ったようで、私たちの目の前に登場!
お二人に許可をいただき、ありがたく撮影だけさせていただけました。すごい!この大きさ、ワゴンに乗り、煙と共に登場するプレゼンテーション。
サービスマンが巨大なドームをカバーを取ると、そのスモークがぶわわーっと周囲に流れ、それはまあ幻想的でした。そして、煙が収まってからもまたかわいいのです。こりゃあ、人気出ますね。
ボリューム感もすごくて、たとえるなら「究極にエレガントなデカ盛りスイーツ」でしょうか。はたして一人で食べられるのか?その量だけでも話題性十分です。
ちなみにパフェは3種類あり、桃のほかはマンゴーパインとチョコレートのパフェで、桃以外は数量限定ではないです。桃以外のパフェを食べている人も少しいました。
通常ランチも美味
話題のパフェをたっぷり目で堪能している間に、私たちの注文したランチが到着。セットのサラダです。シンプルですがこれがまたいろんな野菜やエディブルフラワーまで入って、リッチなサラダでした。
野菜の水気はすっきり落ち、ドレッシングは酸っぱすぎず、ちょうどよい塩加減。理想的です。
そしてメインの「オムライス」が到着。卵はとろーりふわふわ、中にはバターとケチャップで味付けされた上質なチキンライスが入ってて、文句なしのトータル美味。しかしこれがボリュームたっぷりで。食後のコーヒーを飲んで退店。
大満足でしたが、もしパフェが残っていた場合、どうやって注文するんだろう?二人組で一人はランチ、もう一人がパフェを頼んで半分こするのかなー?
パフェは現在、シャインマスカットやモンブランをベースにした秋のパフェに変わり、数量限定のハロウィン仕様のプリンアラモードも出ています(公式ウェブサイト参照)。
ただでさえ大人気なのに、休業発表でパフェ人気はますます加熱しそうですが……来年2月13日の一時閉館前に、ぜひ挑戦してみては?
クラシックな雰囲気にとても癒されます。
所在地 東京都千代田区神田駿河台1-1 山の上ホテル地下1階
電話番号 03-3293-2834
営業時間 11:30~21:00(L.O.20:00、ドリンクのラストオーダー20:30)
定休日 無休
予算(ランチ) 3,000円
https://www.yamanoue-hotel.co.jp/restaurant/hilltop/
[2023年8月訪問]
おまけ
この日、ツイッターでも「山の上ホテル」がトレンド入りしてました!
それでは、今日も最高においしい1日を!
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