フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

【正月料理】やっとわかった!おせちの「映え」に最も重要なのは「飾り葉」でした。おせち手作り派は必ず葉っぱを買おう(来年の自分用メモ)

食限定の取材歴25年、フードライターの浅野陽子です。

三が日が明けましたね。おせちをがんばって手作りした人は、ひとまず終わり。おつかれさまでした!

今回は来年の自分用メモ。
おせちを手作りする人にはすごく大事だと気づいた「おせちの盛り付けの飾り葉(緑の葉)」について書きます。

何を作るか・どう盛り付けるか……一番重要なのは「おせちの葉っぱ」でした。

年末に買った松。1本で「ザ・正月」感が一気に出るすごさ。

今年2025年は、おせちを5品しか作りませんでした(プラス、当日のお雑煮だけ)。

その5品も、田づくり・なます・数の子と時間がかからない超楽シリーズだけで本当に簡単で(こちらの記事「【新年あいさつ】2025年もどうぞよろしくお願いいたします、とおせちをがんばりすぎないでわかったこと」)。

年末にアトレで散財した(笑)正月用のお皿。並べたら緑がないとさみしい。

余裕ができて、お皿も買い足したのです。が、並べてみて「アレ、お皿はきれいだけど、緑がないとさみしいな」と。

お正月レシピの本にはカッコいい盛り付け例がいっぱいあって。どれもちょこっと緑が添えてあります。

そうか。おせち用の葉っぱを買ってこないとね。だけどこれってどこで買うの?花屋?ロフトかハンズ?それぞれなんて呼ぶの?

お花を習ったことがある人ならすぐわかるのでしょう。しかし無知なわたしは混乱して。

得意なネット検索も、何をとっかかりに調べればいいのかわからない。

年の瀬が近づくに連れ、葉っぱの正解は勝手にやってきた

12月半ば、クリスマスケーキ飾りと一緒に買った笹の葉。富澤商店で。

まずゲットしたのはこれ、笹の葉(真空パック)です。

12月中旬に早々と、クリスマスケーキの飾りと一緒に、富澤商店で見つけて購入。でもこれは結局使いませんでした。

お重におせちを詰める際、「仕切り」のように使うもので。小皿に銘々盛り派のわたしには、出番がなかった(>_<)

どうしよう、どこにもそれらしきものが売ってない。盛り付けの正解が見つからない。年の瀬が近づくに連れ焦りました。

年末に急にスーパー各社で売り出してた。左:榊(さかき)と松(イオン)/右:裏白(うらじろ)とゆずり葉(西友)。

ところが、12月27〜28日あたり。食材の買い出しで行ったスーパーの軒先に、急にじゃんじゃん売り出してたのです。

これ玄関に飾る用?食卓にのせていいのかな、と迷いながらもそれらしきものをイオン(榊と松)と、西友(裏白とゆずり葉)で追加ゲット。

夜買ったものを並べたら……おお、やっとお正月っぽい!と。

これらをゲットしたら、なんとなく格好がついて。ひと安心したのです……。

「赤」の王者感たるよ。南天最強でした。

榊(さかき)。すごく傷んだり穴がある葉はのぞき、きれいなものだけ切って使用。

しかし並べてシミュレーションすると、なんか足りない。そうだ、「赤」が必要!

あの赤い実がプチプチした植物。スーパーの正月用品コーナーにはなかった。お花屋さんなのかなー。

ギリギリ大晦日に見つけた千両。赤が入ると一気にコンプリート。

そして、12月31日にお花屋さんで最後に残っていた大きな枝を発見!「これください!」と前のめりに購入。

ウキウキで買いました。売れ残っても困るのか、花屋のおじさんも喜んでましたね(^^)

紅白を見ながら盛り付けを決めて、ギリギリ間に合いました。

盛り付け方を決めた後、寒い玄関に置き、使うまで水揚げしておきました。

しかし千両を含め、緑が入ると中身は質素なおせちも、一気にグッとまとまります。

特に赤の王者感と言ったら。ちょこっとフルーツに添えるだけでも、一気に「ワシ、正月満喫中やで」という空気感が最高に出るのですね。

元旦の食卓にはこうやって盛り付け。

お皿の下に裏白を敷き、松の葉を何本かちぎって田作りの皿に。取り皿(中央)に榊をポン、左手に千両を添えて。松の枝全体と千両も食卓に並べました。

食卓全体。かまぼこと数の子は一つの皿に裏白を敷いて、載せました(中央奥)。

盛り付けはこんな感じでした。正月レシピ本をお手本にいろいろやってみて。

お皿の下に裏白を敷き、松の葉を何本かちぎって田作りの皿に。取り皿(中央)に榊を、千両も添えて。

松の枝全体と千両も食卓に並べました。何度も言いますが、おせち自体は手がかかっていないのです。植物の力がすごい。

かかった経費、1150円弱。

おせち以外に、夜食べたカニ南天を添えても映えました。

今回「飾り葉」にかかった総額は、使わなかった笹の葉(324円)をのぞき

榊と松(275円)
裏白(207円)
千両(660円)
合計 1,142円 でした。

食べるものではなく、ひと束買っても余りも出ちゃう飾り葉。しかし植物の緑と赤があるだけで、おせちの見た目が断然おいしそう。カッコよく見える!

やっとわかった。飾り葉はおせちの最強の映え小道具なのです。

これを1つのサンプルにぜひ来年、おためしください。わたしも同じように盛り付けると思います。

義母が持ってきてくれたザボンに添えても映えた!千両最強すぎる。

それでは、今日も最高においしい1日を!

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