食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。
東京の桜は七部咲きから満開。日中の気温は16度前後、なんとかお天気ももちそう。今週末多くの方がお花見に行かれるのではないでしょうか?
今日はお花見のときの持ち寄り料理について書いてみたいと思います。
フードライターが考える、持ち寄り弁当の鉄則
我が家の周りには桜が楽しめる大きな公園が二つあって、地元仲間20人くらいと毎年お花見をします。
本当は地元でテニスをするメンバーなのですが、たまたま料理とお酒(ワイン)が好きな人が集まっていて、参加する際はワインを一人1本、料理一品ずつ持ち寄りしています。
フードライターという仕事柄、わたしが何を持ってくるのかみんな期待しているようで、それなりに気合も入ってしまいます(^^;
今年は何を作ろうか、いつもメニューを決める際に思うのはこんなことです。
- “一人で食べた感”が感じられるもの
- 時間が経っても味や食感が変わりにくいもの
- 万が一、洋服にこぼれてもOKなもの
- お菓子が作れると強い!
一つずつ解説します。
豪華な弁当は要らない、「花見シチュエーション」に合うかがすべて
お花見に来るメンバーをあっと言わせたい場合、「気合い入れていっぱいおかずを詰めて、豪華な幕の内弁当にしなきゃ!」と思う必要はまったくありません。
逆にいろんなおかずを作っていくと、全員にメインが行き渡りません。なので去年わたしが作ったのはこれ。
オーソドックスですが、鶏の唐揚げとコロッケ、そしてさっと塩ゆでしたブロッコリーです。プチトマトは彩りで少しだけ添えました。
揚げ物を1〜2個ずつ、全員に行き渡るように大量に作って回します。すると「一人でメインを食べた感」がしっかり感じられて印象に残ります。
揚げ物でなくても、おにぎりやのり巻き、サンドイッチなど、炭水化物の「完結型料理」でもいいですね。
そして、花見用のおかずは「時間が経っても食感が変わらないもの」と「万が一、洋服にこぼれてもOKなもの」がいいですね。
前に花見で、トマトソースのパスタを持ってきた方が「作った直後はよかったんですが、今は食感が脆弱になったペンネをどうぞ(笑)」と言い訳しながら配っていて、笑ってしまいました。
伸びやすいパスタや、熱々の方がおいしい料理はあまり花見にむかないですね。
またドレッシングをかけるサラダや煮物など、水気が多い料理も花見で食べにくい。
ぼこぼこした地面にシートを敷いて、座って食べるので、万が一洋服に落ちてもすぐ拾えるものがベストかなと思います。
そして、できればお菓子を作って持っていければインパクト最強ですね!
持ち寄りで料理を作る人はいても、手作りお菓子を持っていく人は少数派。目立ちます。
わたしはシフォンケーキが得意なのですが、過去にロールケーキやタルト、アップルパイなども持っていきました。
どれもシンプルな焼きっぱなしのお菓子で十分。逆にクリームなど、デコレーションをすると「こぼれたら洋服が汚れる問題」が発生するので不要です。
お花見をしながら甘いものを食べるととても楽しい気持ちになるので、全員に喜ばれます。
どうぞみなさん、今年もお花見楽しんでくださいね!
それでは、今日も最高においしい1日を!
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