フードライター浅野陽子の美食手帖

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【2023年台湾旅】フードライターがリアル解説!あの有名観光スポット4軒&グルメ情報も

どこを回るべき?台湾の有名観光地をフードライターがリアル解説

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台湾の故宮博物院の中の画像

世界的に有名な台湾の観光名所と言えば國立故宮博物院、そしてこの『肉形石』。(c)asanoyoko.com

 食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。2月初め、台湾に遊びに行ってきました。高校時代の女友達との、2泊3日の弾丸中年女旅です。

 台湾は初訪問。フードライターとして、現地で食べたものをまとめています。

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 ずっと食べものの話でしたが、今回は台湾の有名観光地4軒(&近隣のグルメ情報)のレポートをお送りします。

 日本から台湾への旅は、2泊3日など短期間で行く人がほとんど。どこを観光すればいいのか、迷いますよね。

 フードライターとして足を運んで感じた、リアルな感想を書きました。参考にしてみてください(あくまで私個人の感想です)。

※フライト・ホテルなど旅の詳細は最後にまとめています。

世界四大博物館、でも「白菜」と「角煮」を見たら満足?

國立故宮博物院

國立故宮博物院の入口の画像

國立故宮博物院の入口。大人一人350元(1,540円)。(c)asanoyoko.com

 世界的に有名な観光名所、國立故宮博物院。歴代の中国皇帝が持っていた陶器や美術品などの宝物(約69万点)が展示されている博物館で、世界四大博物館の一つと言われています。

 台湾でオーソドックスな観光名所を回りたい人や、歴史好きは見たくなる場所ですよね?私もそうでした。

 実際に行ったリアルな感想としては「『白菜』と『角煮』を見たら満足」でした。

國立故宮博物院の展示物の画像

二大展示の一つ「白菜」。私たちが行った日は貸出中で残念すぎる……。(c)asanoyoko.com

「白菜」と「角煮」とは故宮博物院の目玉、二大展示品のこと。しかし、私たちが行った日はなんと、白菜は台湾の他の美術館に貸し出し中!見たかった……(涙)

國立故宮博物院の展示物の画像

もう一つの二大展示「肉形石」は健在!ガラスケースに覆われ、外から見ます。(c)asanoyoko.com

國立故宮博物院の展示物の画像

天然石から掘り出しているとは思えない、肉感がすごい。まさに芸術品。(c)asanoyoko.com

 でももう一つの名物、“角煮”こと「肉形石」は健在!20cm×20cmくらい、結構小さい。でもかなりの迫力です。石とは思えない。見入ってしまいました。

 しかし白菜も角煮も、入口からすぐの場所にあるのです。なので「さらにすごいものがあるのでは?!」と意気込んでしまうとつらい。

 白菜や角煮以外の天然石の彫刻や、書、絵画、繁栄した清王朝時代のヨーロッパからの輸入品などいろんな展示品がありますが、展示品そのものに派手さはないです。

國立故宮博物院の展示物の画像

清王朝最盛期にヨーロッパから輸入した調度品の数々。(c)asanoyoko.com

國立故宮博物院の展示物の画像

フランスのルイ14世の刻印入りのカップ。世界史好きは萌えます。(c)asanoyoko.com

 私は食に興味があるのと、フランス革命前後や大航海時代の世界史が好きなので、この「ルイ14世の刻印が入っている陶器」には興奮しました。

 「世界四大美術館だからすごいものがたくさん見られるんじゃ!」と期待せず、勉強程度に行く感じがちょうどよいのでは。

 ロケーション的に、台北駅から電車で30分ほどの山の中にあるので周囲に目立つ繁華街などが少ないのも心にとめておいてください。あえて言うなら士林夜市(台湾最大の夜市)は近いので、夜市とセットで行くのはいいかもしれません。

國立故宮博物院

所在地 台北市至善路二段221号台北市至善路二段221号
営業時間 9:00~17:00
定休日 月曜

https://www.npm.gov.tw/index.aspx?l=3

無料でかなり見応えあり!便利な場所で買い物や近隣グルメも充実

中正紀念堂の衛兵交代式

中正紀念堂の衛兵交代式の様子

(c)asanoyoko.com

 蒋介石の功績をたたえた建築物「中正紀念堂(ジョンジャンジーニネンタン)」。台北の観光スポットとして有名です。

 広ーーい敷地と建物自体も壮大ですが、建物の内部で行われる「衛兵交代式」は見応え十分!

 無料で誰でも見られるので、台湾訪問の観光にぜひおすすめです。

中正紀念堂の衛兵交代式の様子

(c)asanoyoko.com

 毎日、定期的(9:00〜18:00の開館時間中、毎時00分)になると、衛兵さん3人が行進開始。

 リーダー&2人+蒋介石像の両脇で先に警護中の2人、計5人で20分くらい、一糸乱れぬパフォーマンスをするのが衛兵交代式です。

 ギャラリーが見えるように銃をぶーんっ、と空中で回転させるパフォーマンスもありますが、タイミング、高さなど5人の動作が完璧にシンクロ!

中正紀念堂の衛兵交代式の様子

(c)asanoyoko.com

 式が終わった後は、今回やってきた2人と警護を終えた2人が交代し、リーダーを先頭にまた一糸乱れぬ行進で帰っていきます。

 息を止めて見入っちゃいますね。大人はもちろん、親子旅で台湾に遊びに来た方は絶対楽しめると思います!

 開始15分前(毎時45分)に到着して、最前列でぜひスタンバイを。

中正紀念堂の広い敷地の様子

広ーーーい敷地。建物としても見応えがあります。(c)asanoyoko.com
中正紀念堂

所在地 台北市中山南路21号
営業時間 9:00~18:00
定休日 なし(春節など特定日除く、ウェブサイトで告知)https://www.cksmh.gov.tw//en/content_206.html

中正紀念堂の近隣のグルメ&お買い物情報

 中正紀念堂は場所的に便利なのもGOOD!ローカルグルメや買い物エリアも近い。

ローカルスイーツの店「東區粉圓(イースタンアイス)」の外観の画像

台湾スイーツの有名チェーン「東區粉圓」。超ローカルですが清潔です。(c)asanoyoko.com

豆腐花(トウファ)の画像

豆腐花はトッピングを選んで入れます。メニューは日本語で書いてあるので便利。(c)asanoyoko.com

 台湾スイーツの有名チェーン「東區粉圓」は中正紀念堂から電車で20分、タクシーで10分くらいの距離。超ローカルですが清潔です。私たちはタピオカドリンクと豆腐花、仙草ゼリーを食べました。

台北のホテルオークラの入り口の画像

ホテルオークラ(ザ・オークラプレステージ台北)は中正紀念堂から車で10分ほどの近さ。(c)asanoyoko.com

 

台湾のホテルオークラのパイナップルケーキの画像

オークラのパイナップルケーキは台湾女子土産の定番。ただし事前予約を。(c)asanoyoko.com

 ホテルオークラ(ザ・オークラプレステージ台北)にも近いので、お土産を買うのもおすすめ(オークラのパイナップルケーキやヌガーは台湾みやげの定番、ただし事前に予約が必要)です。

 おしゃれな台湾雑貨がそろう買い物エリアの永廉街(ヨンカンジェ)も行きやすいです(人気セレクトショップの「来好(ライハオ)」があります)。

街歩きが楽しいけれど、ちょっと古さもあり

◆迪化街

迪化街(ディホアジェ)の街並みの画像

台湾最大の問屋街、古くから貿易で栄えてきた歴史もある。(c)asanoyoko.com

 「商人の街」としての歴史があり、いまも台湾最大の問屋街で観光スポットにもなっている迪化街(ディホアジェ)。

 日本の中華街とも他のアジア都市とも違う、いかにも台湾、といった独特の美しい風景に目が惹きつけられます。

 20世紀初頭の日本統治時代から貿易都市として発展していたそうで、乾物やお茶、漢方、布地などの問屋さんが集まっています。台湾土産で定番のナイロンバッグや雑貨も買えます。

迪化街(ディホアジェ)の街並みの画像

ドライフルーツや海鮮の乾物、調味料、布小物などが買えます。(c)asanoyoko.com

 ……と、台湾に行く前に調べていたので、私たちは台湾最終日にここで買い物をするのを楽しみにしていました。

 が、台湾には「誠品生活」「神農生活」をはじめ、いろいろ買い物ができる最新スポットや、最先端の台湾デザインの雑貨店が街中にたくさんあります。この街では、ちょっともの足りさを感じてしまいました。

 中華素材の乾物類や調味料もありますが、日本のカルディや成城石井亜州太陽市場でも買えますよね。

迪化街(ディホアジェ)にある乾物店の画像

日本で高級なからすみがお得だったので買いました。値切り交渉にも応じてくれました。(c)asanoyoko.com

迪化街(ディホアジェ)にある雑貨店の画像

日本人女性オーナーの経営する人気セレクトショップ「你好我好(ニーハオウォーハオ)」(c)asanoyoko.com

 結局私は迪化街では、台湾からすみだけ購入しました。同行の友人の中にはドライフルーツを買っている人も。

迪化街(ディホアジェ)の街並みの画像

メインストリートの真ん中あたりにある永楽市場の建物。(c)asanoyoko.com

 ちなみに迪化街の最大のシンボルが「永楽市場」です。「市場」なので一階がまさに野菜や肉、魚を売っていて、二階には布やボタン、リボンなどの手芸グッズがたくさんあります。

 ガイドブックでは「永楽市場の2階は手芸好きにはたまらない必見スポット!」とあったのですが、布やリボンのデザインは全体的にちょっと古い印象でした。

 日本でユザワヤやオカダヤ、東急ハンズにいろいろそろっているので、もっと台湾らしいものを探してもよいのではと。

迪化街(ディホアジェ)の街並みの画像

クラシックかつポップな街並みに目が惹きつけられる。このゆったり感が好き、という人も。(c)asanoyoko.com

 とはいえ、このクラシックな建物が並ぶ街並みはすてきでした。華やかな最新スポットよりは、昔懐かしい台湾の雰囲気を堪能したい、ゆっくり街歩きしたい、という人にはおすすめです。

迪化街(ディホアジェ)

所在地 台北市迪化街
アクセス MRT「北門」駅出口2より北上

https://www.taipeinavi.com/miru/184/

(「台北ナビ」の迪化街の紹介ページ)

ランタン揚げは感動!ただその後、どうするかが問題

◆十分

台湾の観光地「十分」の街の様子

台北駅から電車で1時間、車で45分くらいの場所にある十分。(c)asanoyoko.com

台湾の観光地「十分」の街の様子

この坂を登った上にあります。(c)asanoyoko.com

 最後が郊外の観光地、十分(シーフェン)です。願いを叶える「ランタン揚げ」ができる、パワースポットとして有名です。

 テレビで観た、という人も多いのではないでしょうか。

台湾の観光地「十分」の街の様子

ランタン揚げは幻想的で、台湾ならではのアクティビティー。(c)asanoyoko.com

 線路沿いに並ぶランタン屋さん(どこも値段は同じ)で、1個600〜1300円くらいのランタンを買い、筆で願いを書いて飛ばします。

 青=仕事、黄=金運などランタンの色によって願いの種類が変わり、1色から8色のランタンまであります(色が多いほど値段が高い)。

台湾の観光地「十分」の街の様子

電車が通っていない時間だけ線路の上に立ち、ランタンを揚げるのもびっくり!(c)asanoyoko.com

 ランタン揚げ自体はとても幻想的で、感動します!私たちは8色のランタンを買い、それぞれ自分の夢を書いて飛ばしました。ただそれをやると、あとはすることがない……。

 線路の両脇に食べ物を売っているお店やカフェはありますが、アイスや串物など屋台っぽい軽食が中心。私たちは、台湾在住の友人が探してくれた少し遠くのカフェ(平交道珈琲)でコーヒーを飲み、おやつ代わりの水餃子を食べました。おいしかったけれど、しっかり腰を落ち着けて食事する、という雰囲気ではないかも。

台湾の観光地「十分」の街の様子

十分のメインスポットの線路からは離れたカフェ「平交道珈琲」の入り口(c)asanoyoko.com

台湾の観光地「十分」で食べた水餃子の画像

カフェオレと、おやつ代わりの水餃子をみんなで食べました。なかなか美味。(c)asanoyoko.com

 ちなみに予定詰め詰めで動いた私たちは十分でランタンを揚げた後、車で九份に移動しましたが、九份と十分はそんなに近くはないんですね(車で30分、電車だと1時間)。

 そして九份観光は階段が多く、それだけでとーっても体力の必要な観光地(こちらの記事に書きました)。両方を1日で回るのは、シニアや子ども連れだとちょっと大変だと思います。

 十分の線路のあるメインスポットから、吊り橋を渡り20分くらい歩くと、“ナイアガラの滝”が観られる「十分瀑布公園」があります。そこでゆっくり1日十分観光してみては。

十分(シーフェン)

所在地 十分駅
アクセス 台北駅から台湾鉄道(縦貫線)で「瑞芳」駅、平渓線に乗り換えて「十分」駅下車。片道2時間。

https://www.taipeinavi.com/miru/301/

(「台北ナビ」の迪化街の紹介ページ)

 買い物、観光、グルメ、台湾では短時間で何をしようか迷いますよね。ぜひ参考に!

今回の旅情報

※1元(ニュー台湾ドル)=4.4円で計算
※飛行機:China Airline チャイナエアライン
※宿泊:Caeser Park Hotel Banqiao シーザーパークホテル バンシャオ(板橋)
※2023年2月時点の情報です。
※飛行機+ホテルのセットで、エクスペディアから予約

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それでは、今日も最高においしい1日を!

 

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