食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。2月初め、台湾に遊びに行ってきました。高校時代の女友達との、2泊3日の弾丸中年女子旅です。
台湾は実は初訪問。フードライターとして、ずっと食べたかった現地の味を体験できました!シリーズでご紹介しています。
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今回は台北の観光名所「九份(きゅうふん)」の楽しみ方を書きました。ジブリ映画『千と千尋の神隠し』のモデルにも使われた説で有名な観光地。日本やアジアからの観光客にも人気です。
しかしここ、ジブリっぽいスポット以外にも台湾の大衆グルメが楽しめたり、お土産も買えたり、充実していました。
意外と知られていないのが階段や坂が多くて、体力をものすごく使うこと。そんな注意点もあわせてご紹介します!
※フライト・ホテルなど旅の詳細情報は記事の最後にまとめています。
※1元(ニュー台湾ドル)≒4.4円で計算。
「九份」の入り口は素朴、あの有名なスポットはずーっと奥にある
九份へは台北市内からバスやタクシーで1時間前後。ただ「九份に着いた!」と思っても、映画で有名なあのスポットがすぐ見つかるわけではないのです!
車で最初に降ろされるのはここ「九份老街」という昔ながらのアーケードの入り口。ここから細くて長い道が続き、そこをずーっと歩いた先にあります。
ただアーケードには、台湾ローカルグルメやお土産を買える店もぎっしりあって、そこを歩くだけでも楽しめます。
食べ物の店は麺類、おでん、スイーツやドリンクと、台湾のローカルグルメのあらゆるジャンルの店が並び、夜市のようでした。
九份老街を少し入って右手のスイーツ店、その近辺の雑貨店はおすすめ!
たくさんの店が並ぶ中で、私たちが立ち寄ったのは九份の中でも有名店のアイスクレープの店「老友芋園」。
九份老街を入ってわりとすぐの場所、入り口を背にして右手にあります。九份自体が山の中にある観光地なので、客席(というよりほぼ外)からは、絶景が楽しめます。
ここの名物はパクチー入りのアイスクレープ。米粉の皮で包んであります。
店に入ったあたりからどんどん雨が強くなり、寒さが増してきて。100%は良さが楽しめませんでしたが(笑)台湾ぽくて面白いスイーツでした。
しかし、米粉クレープに興味がない人でもこの店はぜひ覚えておいてください。というのも、この店のすぐ近くに私たちがハマったお土産店が2軒あったからです。
1軒目はクレープ店のちょうど逆側、真向かいにあった店(こちらが外観↓↓)。看板がない、しかも現金のみなのでのでお店の名前がいまだにわからない!
私は普段あまり「かわいい〜」とモノに女子的に惹かれることがありません。でもこの店では、あらゆるものに夢中になってしまいました。
今っぽい新しい感じと、昔ながらのアジア感が両方ミックスされたセンス。なんとも言えない独特の台湾デザインは、本当に惹きつけられます。
同行の中年女子たちと「かわいーーー!」と叫びながら選びまくり。
私は冷蔵庫にベタベタ貼り付けるのが苦手なのですが、思わずマグネットを買ってしまいましたね。小学生の娘のお土産用にもパイナップルのキーホルダーをゲット。
ローストしていない台湾茶はここで買おう「松山茗茶」
お土産店での爆買いを経て「さあ行こう」と歩き出したところ、その2軒くらい隣でまた私たちの足が止まってしまったのがこちら。台湾茶の専門店「松山茗茶」です。
お土産店と同じ並び(九份老街の入り口を背にして左手)にあります。
屋台っぽいローカルなお店が集まるアーケードの中で、ちょっと異質なモダンでスタイリッシュな雰囲気が目立っていた同店。お客さんもたくさんいました。
試飲させてもらった台湾茶がすっきりした飲み口でおいしくて!またお茶以外の茶器や道具も日本では買えないおしゃれなものがたくさんあり、いろいろみんなで購入。
ちなみにここは店内撮影NGですが、私が「食のライターをやっていて、自分のブログとSNSで紹介したい」と言ったら特別に撮影を許可してくれました。
お店エリアを抜け、いよいよあの有名スポットへ!
そしてひとしきりお店が並ぶエリアを抜けて、いよいよあの有名スポットへ!
九份はこの「うなぎの寝床」のような細い道を道なりにただひたすら歩いていくのが王道ルートです。
しばらく(20分ほど)歩くと、飲食店やお土産店が密集していたのがふっと途切れ、階段エリアが始まります。
そしてこれが結構な鬼門!せまい道に人が密集し、途中で写真を撮りたい人がよく立ち止まるので歩きにくい。
夕方以降はあまり明るくない上に、急な下り階段がずーっと続きます。さらに私たち行った後から、雨足が強くなるというバッドタイミング。
階段を下りながら自分も写真を撮りたいので立ち止まりますが、さっき買ったお土産と傘(日本から折り畳みを持参)で両手がふさがりなかなか大変!
後から知ったのですがここでの観光は傘ではなく、レインコート必須ですね。九份に到着して雨だったら、使い捨てのレインコートを入り口付近の店で買いましょう。
有名スポットに着いた……が、人・人・人&階段!!
あの有名スポットについに到着!たしかに幻想的で雰囲気たっぷりでしたが、人の多さもマックス。そしてみんな写真を撮りたいのでさらに人だまりができてすごいです。
雨は結構な、どしゃぶり。荷物と傘で両手がジンジン、マスクをして息苦しく……感慨深さを感じた後は、早くここを抜けたい、という気持ちになってしまいました。
しかしメインスポットを抜けた後も、さらに階段は続くのでした(ガーン)。暗く細い階段をまだしばらく降り続けます。
家族連れの方もいましたが、かなり体力を使うし、足元がおぼつかない小さなお子さんや、足腰に自信がない人は難しい観光地だと思いました。元気な若い20〜30代がインスタ映えを狙いにくるのが一番ぴったりかもしれません。
そして階段を下りきり、映画館のような建物まで来て九份観光は終了。本当はカフェなどももっと楽しめるようですが、雨がすごくて最後それどころではなく……。
ここの楽しさを満喫できるかは、天候に寄るところが大きい!ライトアップした風景が美しいので、昼より夕方から夜に来た方が圧倒的によいですが、どうしても下り階段が暗くて危なくなります。
台北市内から1時間で来られる観光名所。「台湾に来るなら見てみたい!」という場所ですが、なるべく晴天の日を選び、自分や同行者の体力とも相談しながら、訪れてみてください。
九份老街
☆今回の旅情報☆
[飛行機]チャイナエアライン
[宿泊]シーザーパークホテルバンチャオ
飛行機+ホテルのセットで、エクスペディアから予約しました。
私は海外の個人旅行はコロナ前から大体エクスペディア経由。安いものから順に出て、見やすいのでおすすめです。わずかですがポイントも貯まり、次の旅で使えます。
飛行機は海外・国内問わずいつもANA派ですが今回は時間が合わず、チャイナエアラインを利用しました。人生初のチャイナエアでしたが、すごく快適でびっくり。
オンラインチェックイン後、荷物預けの際に座席を配慮してくださったり、時間も正確、機内食もおいしくてANAやJALとほぼ変わらないのでは?というホスピタリティーでした。
それでは、今日も最高においしい1日を!
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