フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

【2023年台湾旅】「千と千尋」以外にグルメもアリ!意外と体力を使う観光地「九份」のまわり方

台湾の観光名所の画像

台北の代表的な観光地「九份」。(c)asanoyoko.com

食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。2月初め、台湾に遊びに行ってきました。高校時代の女友達との、2泊3日の弾丸中年女旅です。

台湾は実は初訪問。フードライターとして、ずっと食べたかった現地の味を体験できました!シリーズでご紹介しています。

【2023年台湾旅】フードライターがハマった!台湾のローカル朝食5選を読む

【2023年台湾旅】カオスな世界に目がテン!ミシュラン認定の味も楽しめる「饒河観光夜市」を読む

今回は台北の観光名所「九份(きゅうふん)」の楽しみ方を書きました。ジブリ映画『千と千尋の神隠し』のモデルにも使われた説で有名な観光地。日本やアジアからの観光客にも人気です。

しかしここ、ジブリっぽいスポット以外にも台湾の大衆グルメが楽しめたり、お土産も買えたり、充実していました。

意外と知られていないのが階段や坂が多くて、体力をものすごく使うこと。そんな注意点もあわせてご紹介します!

※フライト・ホテルなど旅の詳細情報は記事の最後にまとめています。

※1元(ニュー台湾ドル)≒4.4円で計算。

九份」の入り口は素朴、あの有名なスポットはずーっと奥にある

台湾の観光地「九份」の街の様子

九份の入り口。映画で有名なスポットはずーっと奥!トイレはここともう一箇所のみなので、先に済ませよう。(c)asanoyoko.com

台湾の観光地「九份」の街の様子

うなぎの寝床のように細い道が続く。屋根付きなのはありがたい。(c)asanoyoko.com

九份へは台北市内からバスやタクシーで1時間前後。ただ「九份に着いた!」と思っても、映画で有名なあのスポットがすぐ見つかるわけではないのです!

車で最初に降ろされるのはここ「九份老街」という昔ながらのアーケードの入り口。ここから細くて長い道が続き、そこをずーっと歩いた先にあります。

台湾の観光地「九份」の街の様子

麺、スイーツ、おでんなどさまざまなジャンルのローカルグルメの店が並ぶ。(c)asanoyoko.com

台湾の観光地「九份」の街の様子

タピオカやフルーツドリンクも。(c)asanoyoko.com

台湾の観光地「九份」の街の様子

夜市の屋台を思わせる食べ物屋さんも。(c)asanoyoko.com

ただアーケードには、台湾ローカルグルメやお土産を買える店もぎっしりあって、そこを歩くだけでも楽しめます。

食べ物の店は麺類、おでん、スイーツやドリンクと、台湾のローカルグルメのあらゆるジャンルの店が並び、夜市のようでした。

台湾の観光地「九份」の街の様子

食べ歩き、イートイン両方可能。(c)asanoyoko.com

台湾の観光地「九份」の街の様子

夜市にもあったフルーツ飴の店も発見。(c)asanoyoko.com

九份老街を少し入って右手のスイーツ店、その近辺の雑貨店はおすすめ!

たくさんの店が並ぶ中で、私たちが立ち寄ったのは九份の中でも有名店のアイスクレープの店「老友芋園」

九份老街を入ってわりとすぐの場所、入り口を背にして右手にあります。九份自体が山の中にある観光地なので、客席(というよりほぼ外)からは、絶景が楽しめます。

台湾の観光地「九份」の街の様子

アイスクレープと客席の絶景が有名な「老友芋園」。(c)asanoyoko.com

台湾の観光地「九份」の店の様子

客席はオープン(というより外)。この日はあいにく雨だったけれど絶景が楽しめる。(c)asanoyoko.com

ここの名物はパクチー入りのアイスクレープ。米粉の皮で包んであります。

店に入ったあたりからどんどん雨が強くなり、寒さが増してきて。100%は良さが楽しめませんでしたが(笑)台湾ぽくて面白いスイーツでした。

台湾の観光地「九份」の専門店のスイーツの画像

もっちりした米粉の皮に包まれた名物クレープ。(c)asanoyoko.com

台湾の観光地「九份」の専門店のスイーツの画像

この日は寒さに震えながら?みんなで食べましたがいかにも台湾ぽい面白いスイーツでした。(c)asanoyoko.com

しかし、米粉クレープに興味がない人でもこの店はぜひ覚えておいてください。というのも、この店のすぐ近くに私たちがハマったお土産店が2軒あったからです。

1軒目はクレープ店のちょうど逆側、真向かいにあった店(こちらが外観↓↓)。看板がない、しかも現金のみなのでのでお店の名前がいまだにわからない!

台湾の観光地「九份」の街の様子

店名が不明なのですがこの雑貨店、台湾デザインのかわいいものばかり!(c)asanoyoko.com

台湾の観光地「九份」のお土産店の様子

メモ帳やレターセットなど文具コーナー。(c)asanoyoko.com

台湾の観光地「九份」のお土産店の様子

台湾の人が大好きなマスキングテープ。日本にないかわいいデザインも多数。(c)asanoyoko.com

私は普段あまり「かわいい〜」とモノに女子的に惹かれることがありません。でもこの店では、あらゆるものに夢中になってしまいました。

今っぽい新しい感じと、昔ながらのアジア感が両方ミックスされたセンス。なんとも言えない独特の台湾デザインは、本当に惹きつけられます。

台湾デザインの小物の画像

これ付箋なのです。オフィスワーカーはバラマキみやげにぴったり。(c)asanoyoko.com

台湾デザインの小物の画像

観光地でよくあるマグネットながら、台湾デザインはどこか激かわ。(c)asanoyoko.com

台湾デザインの小物の画像

台湾の定番、電鍋やパイナップル、かき氷、小籠包は全部フタが開閉するタイプ。細かい!(c)asanoyoko.com

台湾デザインの小物の画像

台湾ビールやタピオカのキーホルダーも。(c)asanoyoko.com

同行の中年女子たちと「かわいーーー!」と叫びながら選びまくり。

私は冷蔵庫にベタベタ貼り付けるのが苦手なのですが、思わずマグネットを買ってしまいましたね。小学生の娘のお土産用にもパイナップルのキーホルダーをゲット。

ローストしていない台湾茶はここで買おう「松山茗茶」

お土産店での爆買いを経て「さあ行こう」と歩き出したところ、その2軒くらい隣でまた私たちの足が止まってしまったのがこちら。台湾茶の専門店「松山茗茶」です。

お土産店と同じ並び(九份老街の入り口を背にして左手)にあります。

台湾の観光地「九份」の専門店の様子

ローカルな店が集まるアーケード内でモダンな雰囲気が目立っていた「松山茗茶」。(c)asanoyoko.com

台湾の観光地「九份」の専門店の様子

水出しOKな高級台湾茶と茶器も扱う。(c)asanoyoko.com

台湾の観光地「九份」の専門店の様子

たくさんの観光客でにぎわう店内。(c)asanoyoko.com

屋台っぽいローカルなお店が集まるアーケードの中で、ちょっと異質なモダンでスタイリッシュな雰囲気が目立っていた同店。お客さんもたくさんいました。

試飲させてもらった台湾茶がすっきりした飲み口でおいしくて!またお茶以外の茶器や道具も日本では買えないおしゃれなものがたくさんあり、いろいろみんなで購入。

ちなみにここは店内撮影NGですが、私が「食のライターをやっていて、自分のブログとSNSで紹介したい」と言ったら特別に撮影を許可してくれました。

台湾の観光地「九份」の専門店の様子

日本で買えないような茶器や台湾茶の道具なども。欲しくなります!(c)asanoyoko.com

台湾の観光地「九份」の専門店の様子

ローストしていないすっきりした飲み口の台湾茶。帰国後にお土産であげたら喜ばれました!(c)asanoyoko.com

台湾の観光地「九份」の専門店の様子

総勢5人でお土産を買い込んだのでお茶をサービスしてくれました。(c)asanoyoko.com

お店エリアを抜け、いよいよあの有名スポットへ!

そしてひとしきりお店が並ぶエリアを抜けて、いよいよあの有名スポットへ!

九份はこの「うなぎの寝床」のような細い道を道なりにただひたすら歩いていくのが王道ルートです。

台湾の観光地「九份」の街の様子

道なりにそのまま歩くのが九份の王道ルート。(c)asanoyoko.com

台湾の観光地「九份」の専門店の様子

飲食店・お土産店ストリートがふっと途切れ、階段エリアが始まる。(c)asanoyoko.com

しばらく(20分ほど)歩くと、飲食店やお土産店が密集していたのがふっと途切れ、階段エリアが始まります。

そしてこれが結構な鬼門!せまい道に人が密集し、途中で写真を撮りたい人がよく立ち止まるので歩きにくい。

台湾の観光地「九份」の街の様子

細くて薄暗いなか人が多く、急な下り階段が結構怖い。(c)asanoyoko.com

台湾の観光地「九份」の街の様子

人混みが切れた瞬間を狙うものも、焦ってブレブレに。(c)asanoyoko.com

夕方以降はあまり明るくない上に、急な下り階段がずーっと続きます。さらに私たち行った後から、雨足が強くなるというバッドタイミング。

階段を下りながら自分も写真を撮りたいので立ち止まりますが、さっき買ったお土産と傘(日本から折り畳みを持参)で両手がふさがりなかなか大変!

後から知ったのですがここでの観光は傘ではなく、レインコート必須ですね。九份に到着して雨だったら、使い捨てのレインコートを入り口付近の店で買いましょう。

有名スポットに着いた……が、人・人・人&階段!!

台湾の観光地「九份」の街の様子

かの有名スポット!感慨深いけれど人、人、人!(c)asanoyoko.com

台湾の観光地「九份」の街の様子

ジブリを思わせる巨大お面?もありました。(c)asanoyoko.com

台湾の観光地「九份」の街の様子

有名スポットを抜けた後も、さらに狭い下り階段が続きます。(c)asanoyoko.com

あの有名スポットについに到着!たしかに幻想的で雰囲気たっぷりでしたが、人の多さもマックス。そしてみんな写真を撮りたいのでさらに人だまりができてすごいです。

雨は結構な、どしゃぶり。荷物と傘で両手がジンジン、マスクをして息苦しく……感慨深さを感じた後は、早くここを抜けたい、という気持ちになってしまいました。

台湾の観光地「九份」の街の様子

九份は夜のライトアップがおすすめ。ですが、この暗さは足に自信がないと危ないかも。(c)asanoyoko.com

台湾の観光地「九份」の街の様子

帰り道もしばらく長い階段が続くのを覚悟して。(c)asanoyoko.com

しかしメインスポットを抜けた後も、さらに階段は続くのでした(ガーン)。暗く細い階段をまだしばらく降り続けます。

家族連れの方もいましたが、かなり体力を使うし、足元がおぼつかない小さなお子さんや、足腰に自信がない人は難しい観光地だと思いました。元気な若い20〜30代がインスタ映えを狙いにくるのが一番ぴったりかもしれません。

台湾の観光地「九份」の街の様子

古い劇場のような建物まで来たら最後です。トイレがあるのは入り口とここだけ。(c)asanoyoko.com

台湾の観光地「九份」の街の様子

最後、降りてきた階段を振り返る場所も撮影ポイント。人がたまっています。(c)asanoyoko.com

台湾の観光地「九份」の街の様子

結構な階段でした!その中のこの雨、当時の私たちの思いが伝わるでしょうか?!笑(c)asanoyoko.com

そして階段を下りきり、映画館のような建物まで来て九份観光は終了。本当はカフェなどももっと楽しめるようですが、雨がすごくて最後それどころではなく……。

ここの楽しさを満喫できるかは、天候に寄るところが大きい!ライトアップした風景が美しいので、昼より夕方から夜に来た方が圧倒的によいですが、どうしても下り階段が暗くて危なくなります。

台北市内から1時間で来られる観光名所。「台湾に来るなら見てみたい!」という場所ですが、なるべく晴天の日を選び、自分や同行者の体力とも相談しながら、訪れてみてください。

九份老街

台湾の観光地「九份」の街の様子

台北市内からアクセスは良好の観光地です。(c)asanoyoko.com

☆今回の旅情報☆

[飛行機]チャイナエアライン

[宿泊]シーザーパークホテルバンチャオ

飛行機+ホテルのセットで、エクスペディアから予約しました。

私は海外の個人旅行はコロナ前から大体エクスペディア経由。安いものから順に出て、見やすいのでおすすめです。わずかですがポイントも貯まり、次の旅で使えます。

飛行機は海外・国内問わずいつもANA派ですが今回は時間が合わず、チャイナエアラインを利用しました。人生初のチャイナエアでしたが、すごく快適でびっくり。

オンラインチェックイン後、荷物預けの際に座席を配慮してくださったり、時間も正確、機内食もおいしくてANAJALとほぼ変わらないのでは?というホスピタリティーでした。

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それでは、今日も最高においしい1日を!

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