フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

【2023年台湾旅】フードライターがハマった!台湾のローカル朝食5選

台湾の焼き小籠包を大鍋で焼いている画像

(c)asanoyoko.com

食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。今月初め、台湾に遊びに行ってきました。高校時代の女友達との、2泊3日の弾丸中年女旅です。

台湾は実は初訪問。フードライターとして、ずっと食べたかった現地の味を体験できました!これから何回かにわたってご紹介します。

台湾グルメはいろいろありますが、有名なのは朝食。台湾の街は朝も夜も活気があります。今回の記事は、印象に残ったローカルの朝ごはん5店について書きます。

台北市の隣の新北市・板橋(バンチャオ)地区に宿泊したので、その付近のお店を紹介していますが、同業態店は多数あります。

※フライト・ホテルなど旅の詳細情報は記事の最後にまとめています。

※1元(ニュー台湾ドル)≒4.4円で計算。

ローカルながらデザインや雰囲気が今っぽい豆乳専門店

初豆製漿所 (の板橋民權總店)

台北の豆乳スタンド専門店の外観の画像

小さなローカルのお店。デザインがモダン。(c)asanoyoko.com

台湾の豆乳専門店の看板の画像

かわいい看板に、遺伝子組み換え不使用の表示も。(c)asanoyoko.com

台湾では、フレッシュな豆乳が(温・冷ともに)よく飲まれています。こちらは泊まったホテルから歩いてすぐの「初豆製漿所」(板橋民權總店)。朝7時〜22時まで営業。

豆乳専門店の商品ケースの画像

プレーンのほか黒胡麻や抹茶味も。漢字でなんとなく理解できる。(c)asanoyoko.com

プレーン(原味)のほか、黒胡麻や抹茶豆乳などのフレーバーも。ガラス張りの店内なので外から豆乳を絞るスタッフの姿も見られます。

搾りたての豆乳のボトルを手で持っている様子

プレーン360cc・45元(約200円)。(c)asanoyoko.com

到着翌日は朝一番にこれを飲みました。濃くて温かい豆乳、体にじんわり入ってきます。日本でもおいしい豆乳は手に入りますが、スーパーの無調製豆乳とも、豆腐屋さんの生の豆乳ともまた違う。台湾でしか飲めない味でした。

◆初豆製漿所 (True Soy Milk)板橋民權總店  ※他2店あり

人生初の「台湾おにぎり」に覚醒!街中の人気店

好愛飯糰

台湾おにぎりの専門店の外観

八百屋、肉屋などが並ぶ市場ストリートにある人気店。朝6時半〜正午まで営業。(c)asanoyoko.com

「台湾おにぎり」って知っていますか?三角の日本のおにぎりとはまったく別の料理!もち米を使い、揚げパンや漬物、卵焼きなどを包んだラグビーボール型の巨大おにぎりです。その人気店。

袋に入った台湾おにぎりの画像

もち米で作る、巨大なラグビーボール型が特徴。(c)asanoyoko.com

普通のもち米と、黒もち米、ミックスが選べます。作りおきせず、注文を受けてから一個ずつ作ります。10分ほど待って、できたてを受け取ります。

台湾おにぎりを2個並べた画像

普通のもち米と黒もち米、ミックスを選び、具もいろいろ。(c)asanoyoko.com

台湾おにぎりの中身の画像

食べかけで失礼!具材はサクサクの肉でんぶ、揚げパンなど。異なる食感が最高。(c)asanoyoko.com

おにぎりの中身はこんな感じ。弾力のあるもち米の食感、でんぶのような甘いサクサクした具と揚げパンが包まれ、なんとも美味。忘れられない味でした。あー、これだけを食べにもう一度台湾に行きたい!

好愛飯糰

行列のザ・ローカル朝ごはん屋さん

永和豆漿

台湾の朝ごはん専門店でスタッフが作る様子

早朝から忙しく働く朝ごはん店のスタッフの方々。(c)asanoyoko.com

台湾の朝ごはん専門店の入り口の画像

永和豆漿ブランドのお店は他にもたくさんありますが、チェーンなのか謎。c)asanoyoko.com

台湾の街中にいくつもある朝ごはんメニューの専門店。外食が安くておいしい台湾では、朝食も外で買うのが普通だそう。出勤前のビジネスパーソンや近所に住んでいる風?なシニアのご夫妻など、どのお店でもたくさんの人が並んでいました。

台湾の花巻などの入った商品ケースの画像

肉まんや花巻の入った保温ケース。(c)asanoyoko.com

台湾の花巻などの入った商品ケースの画像

黒糖入りや紫芋いりなど。欲しいものを指さして取ってもらう。(c)asanoyoko.com

台湾の鹹豆漿や餃子が並んだ画像

「鹹豆漿(シェンドウジャン)=豆乳の温かいスープ」は台湾の朝食の定番。(c)asanoyoko.com

先ほど買った台湾おにぎりを店内に持ち込ませてもらい、「鹹豆漿(シェンドウジャン)」と「蛋餅(ダンピン)」、花巻各種とギョウザを注文してここの店内でみんなで食べました。

日本でも食べられるようになってきた鹹豆漿。“しょっぱい豆乳”として紹介されていますが、塩辛くはありません。ほんのり塩気がきいた、豆乳ベースの温かいスープです。揚げパンも浮かんでいて、いかにもアジアのローカル朝ごはんといった味。

台湾の朝ごはんメニュー「蛋餅(ダンピン)」を並べた画像

もちっとした甘くないクレープ「蛋餅(ダンピン)」もハマる。(c)asanoyoko.com

台湾現地で食べる豆乳スープやギョウザはもちろんおいしいのですが、私が特にハマったのはこの蛋餅(ダンピン)!ネギ入りの薄焼き卵を、甘くないクレープで包んだ料理です。

シンプルな料理ですが、これがまた絶品!蛋餅の下にしいてある、濃厚な甘い台湾のとろみ醤油(醤油膏/ジャンヨウガオ)も食欲を引きたてます。

友人たち(みんな食べるのが大好き)一緒に「おいしいおいしい」と言いながらわしわし食べました。

永和豆漿
  • 所在地 No. 150, Guanqian E Rd, Banqiao District, New Taipei City, 台湾 220
  • 営業時間 5:00〜11:00

豆漿大王

台湾の朝ごはん専門店の入り口の画像

(c)asanoyoko.com

滞在中、もう一軒行った朝ごはんの店がこちら。幸福市場という屋台や朝食専門店が集まるエリアにあり、ここも出勤前の人々で行列ができていました。

台湾の朝ごはん専門店の入り口の画像

虫よけ?ひらひらとビニールひもが自動で舞う姿がいかにもアジア。(c)asanoyoko.com

画像だといまいち伝わりづらいのですが、揚げパンの上でひらひらビニールテープの扇風機が自動で回っていて(虫よけ?)、これがまたアジアちっくで面白かったです。

台湾の朝ごはん専門店で商品が並ぶ画像

定番のネギパン。日本と同じく、台湾も朝食はご飯派とパン派、両方だそう。(c)asanoyoko.com

台湾の朝ごはん専門店で買った商品が袋に入った画像

豆乳とおかずをセットで購入。(c)asanoyoko.com

台湾の朝ごはん専門店で買った豆乳の画像

温かい豆乳が入ったカップはデザインがおしゃれ。(c)asanoyoko.com

蛋餅と温かい豆乳を購入。この日は急いでいたのでテイクアウトで購入し、移動中にみんなで車内で食べました。ローカルな老舗店でも、今風のかわいいデザインのカップに入れてくれるのは、さすが台湾ならではという感じでした。

豆漿大王
  • 所在地 220 台湾 New Taipei City, Banqiao District, 幸福路56號
  • 営業時間 5:30〜正午

本場で食べる味は違う!迫力満点の焼き小籠包

板橋幸福市場水煎包

台湾の焼き小籠包専門店で調理する画像

大鍋で湯気を立てて蒸し上がる姿は圧巻。(c)asanoyoko.com

同じ幸福市場エリアにある焼き小籠包専門店。朝6時〜10時まで営業。シニアのご夫婦が営むローカルの小さなお店ですが、人気店ですぐ売り切れてしまいます。私たちも2回目のチャレンジでなんとか買えました!

台湾の焼き小籠包専門店の画像

1個7元(約30円)の焼き小籠包。(c)asanoyoko.com

台湾の焼き小籠包専門店で調理する画像

笑顔が優しいシニアのご夫妻が営む人気店。(c)asanoyoko.com

台湾の焼き小籠包専門店の画像

蒸し上がったアツアツの焼き小籠包を、おばあちゃまが袋詰めして手渡し。(c)asanoyoko.com

大人が両手を広げたほどの鉄鍋で、大ぶりの焼き小籠包が目の前で蒸し上がるのは圧巻。次々とトレイに移され、それをおばあちゃまがささっと袋に詰めてお客に手渡します。1個7元(約30円)。

台湾の焼き小籠包専門店で買った小籠包の画像

できたての焼き小籠包。イートインはなしでテイクアウトのみ。(c)asanoyoko.com

そのまま立ち食いでもぐもぐ。もっちりした皮は焼き目がついて香ばしく、かぶりつくとじゅわっと肉汁があふれてきます。蒸してある普通の小籠包とはまた別のおいしさでした。

板橋幸福市場水煎包
  • 所在地 No. 19, Alley 1, Lane 89, Hansheng W Rd, Banqiao District, New Taipei City, 台湾 220

 

以上、フードライターが初台湾でハマった、台湾のローカル朝食5選、紹介しました。いずれも朝が早く、終業も午前中や正午までという店も多いので、注意を。台湾に行ったら早起きしてローカル朝ごはん店、ぜひチェックしてみてください!

台湾の朝ごはん専門店の入り口の画像

朝が早い台湾の風景。(c)asanoyoko.com

台湾の街中の画像

90年代の東京?を思い出すような、どこか懐かしい台湾の街並み。(c)asanoyoko.com

☆今回の旅情報☆

[飛行機]チャイナエアライン

[宿泊]シーザーパークホテルバンチャオ

飛行機+ホテルのセットで、エクスペディアから予約しました。

私は海外の個人旅行はコロナ前から大体エクスペディア経由。安いものから順に、見やすいのでおすすめです。わずかですがポイントも貯まり、次の旅で使えます。

飛行機は海外・国内問わずいつもANA派ですが今回は時間が合わず、チャイナエアラインを利用しました。人生初のチャイナエアでしたが、すごく快適でびっくり。

オンラインチェックイン後、荷物預けの際に座席を配慮してくださったり、時間も正確、機内食もおいしくてANAJALとほぼ変わらないのでは?というホスピタリティーでした。

エクスペディアで旅行プランを見てみる

 

それでは、今日も最高においしい1日を!

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