フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

いま仙台で注目の名店「鮨徳」で江戸前すしを堪能

仙台でグルマンたちがいま注目の名店に行ってきた

仙台「鮨徳」の握りの画像

生のネタを握るすしが主流の仙台で「仕事をした」江戸前すしを堪能。(c)asanoyoko.com

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 食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。3月にホテルグルメ取材で仙台に出張した際(そのときの記事はこちら)、ランチで地元のすしを堪能していました。すっかりアップが遅くなりましたが、今日はそのレポートです。

 昨年2022年6月オープンの「鮨徳(すしとく)」さん。開業1年を待たずに、地元のグルマンたちから注目されている店です。

仙台「鮨徳」の店内の画像

白木のカウンターが美しい「鮨徳」の店内。(c)asanoyoko.com

 銀座の名店「鮨 太一」「鮨竹」で修業された大将の岩沼徳太郎さんが、ご自身の地元の仙台で開業。

 「東北でクラシックな江戸前すしを食べられる店」と話題になっています。

仙台「鮨徳」の外観の画像

仙台駅からバスで10分ほど。え、ここ?と見落としてしまうシンプルなビルの2階。(c)asanoyoko.com

仙台「鮨徳」の外観の画像

おそるおそる2階に上がると、入り口があります。(c)asanoyoko.com

 仙台駅からバスで10分ほど。バス停からは徒歩2、3分でアクセスは良いです。ただ、とても目立たないビルの2階にあるので、初来店では見落とし注意。

 「ホントにここだよね?」と若干不安になりながらも階段を上がると「鮨徳」という看板と入り口があり、ひと安心。

 新しい白木のカウンターの店内に迎えられます。平日昼の12時、私以外に男性客が2組いました。

シンプルで丁寧な手仕事と、宮城の美酒とのペアリング

仙台「鮨徳」の握りの画像

ひらめ。(c)asanoyoko.com

仙台「鮨徳」の握りの画像

すみいか。(c)asanoyoko.com

仙台「鮨徳」の握りの画像

マグロ赤身。(c)asanoyoko.com

 この日はおつまみなし、握りのみのコース「おきまり」で(ランチタイムのみ提供)。

 仙台ですしをいただくのはこれで4回目です。いずれも生の握りだったので、江戸前すしは新鮮。

 しょうゆがかかった肉厚のヒラメ、歯応えを感じるスミイカ、安定のおいしさのマグロ赤身を。

仙台「鮨徳」の握りの画像

ホンマス。(c)asanoyoko.com

仙台「鮨徳」の握りの画像

コハダ。(c)asanoyoko.com

 琵琶湖産のホンマス、そして佐賀産のコハダ。コハダも肉厚で、余韻がすばらしかった。

 夜にホテルのディナーイベントの取材を控えていたので、ノンアルで通そうとしたけれど、コハダを食べたら我慢できず。宮城産の日本酒をオーダー……(合わせたお酒は最後にまとめます)。

 コハダと日本酒とのペアリング最高でした!

仙台「鮨徳」の握りの画像

ホッキガイ。(c)asanoyoko.com

仙台「鮨徳」の握りの画像

ハマグリ。(c)asanoyoko.com

 続いて貝が2種。ジューシーです。

 この前後に握りがあと2種あったのだけど写真が撮れず……(ネタもド忘れ)。

仙台「鮨徳」の握りの画像

クルマエビ。(c)asanoyoko.com

仙台「鮨徳」の握りの画像

アナゴ。(c)asanoyoko.com

 そしてクルマエビとアナゴ。シンプルなおいしさが光ります。

 ここで握りは一旦終了。

「なにか追加で召し上がりたいものありますか?」と聞かれ、お腹はいっぱいだったものの、ちょっとだけ食べたくてお願いしました。

仙台「鮨徳」の握りの画像

中トロ。(c)asanoyoko.com

仙台「鮨徳」の握りの画像

ボタンエビ。(c)asanoyoko.com

 中トロとボタンエビです。この写真から想像する通りの味。脂の乗ったネタとともに、シャリがほろほろっと口の中でほどけます。

 フードライターなのに語彙が乏しくて恐縮ですが、シンプルにおいしい!

仙台「鮨徳」の味噌汁の画像

味噌汁。(c)asanoyoko.com

仙台「鮨徳」の握りの画像

かんぴょう巻き。(c)asanoyoko.com

仙台「鮨徳」の玉子焼きの画像

玉子焼き。(c)asanoyoko.com

 最後は味噌汁、かんぴょう巻き、スポンジケーキのような玉子焼きで。

この日飲んだお酒

 すしのおいしさと高揚感に、思わずお酒をいただいてしまいました。「宮城産でおすしに合うものを」と選んでいただいたものです。

仙台「鮨徳」で飲んだ日本酒の画像

江戸時代中期創業・大沼酒造所の純米吟醸原酒「超辛口 乾坤一(けんこんいち)(c)asanoyoko.com

仙台「鮨徳」で飲んだ日本酒の画像

福島の老舗酒造・大木代吉本店「楽器正宗 本醸造 中取り」(c)asanoyoko.com

 コハダと抜群の愛称だったのが乾坤一。2つめの楽器正宗もワインのような酸味のバランスで最高でした。

仙台「鮨徳」の大将の画像

銀座で修業を積み、地元で開業。大将の岩沼徳太郎さん。(c)asanoyoko.com

 予約したときは「東京から来て、仙台で江戸前すしもなー……」と若干躊躇していたものの、シンプルながら味わい深く、大将のおすしと地元愛がひしひしと伝わってきました。

 女性一人でも居心地がよかったです。同じカウンターにいた男性客は、宇都宮からわざわざ来られたそうで。夜のホテル取材で地元の方に聞いたら「ああ、鮨徳さん!こっちでは話題になっていますよ!」と教えてもらい、やっぱりと。

 東北で江戸前すし、仙台に行った際ぜひ味わってみてください。

鮨徳(すしとく)

所在地 宮城県仙台市青葉区春日町5-16 シエロ春日町2-B
電話番号 022-200-6220
営業時間 12:00~14:00、17:30~22:30
定休日 不定
予算 おきまり6,600円(ランチタイムのみ)、おまかせ22,000円

https://www.instagram.com/sushi_toku/

[2023年3月訪問]

それでは、今日も最高においしい1日を!

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