東銀座に現れた小さなパリ?でも肩ひじ張らない美食を楽しめる
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食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。ちょっとアップが遅れてしまいましたが、先月訪れた銀座のフレンチの話。
東銀座駅から徒歩2分、歌舞伎座がどーんと立つ昭和通りの一本裏手。ランチ時はあちこちで行列ができているレストラン激戦区です。
ここに2021年にオープンし、話題になっているフレンチ「レフ アオキ」を初訪問しました。
店の外観も、この究極にシンプルなドアもカッコよくないですか?銀座で予定があった日、ランチで訪問しました(3日前にネットで予約)。
青木誠(まこと)シェフと、お姉様でサービス担当の三代子さんが営む小さなフレンチです。青木シェフはパリで13年間営業していた店を売却し、2021年に東銀座にオープン。
シンプルで優しい料理に心がほどける
カウンターのみ全10席の小さな店内。入り口だけでなく、店内も「ここはパリ?」と錯覚してしまうような、すてきな空間が続きます。
内観も写真を撮りたかったけれど、先に2組が楽しそうにお食事されていたので断念。
ランチはコースのみ、アミューズブーシュ・前菜・魚・肉・デザート5品で5,500円。ちなみに平日限定のプチコースもあり、この日は時間がなかったのでそちらを注文。
こういうお店こそ、本当はディナーにゆっくり来たいのですが……また次回に。
目の前で仕上がる本格フレンチにワクワク
カウンター席なので、料理が仕上げられるのを目の前でずーっと見られて、ワクワクします。右上にちょこっと見えるのはシェフの手。客席からのライブ感、伝わりますか?
アミューズブーシュ(前菜の一つ前)はこの日「若鶏のリエット」。前菜の王道のリエットはなめらかで濃厚な口当たり。口運ぶとすっと消えてなくなります。
リエットの濃厚まろやかな味わいにどうしても抑えきれず、ワインを1杯だけ。ブルゴーニュ白です。
2品目、前菜は「レモン風味の冷製ロワイヤル 帆立貝と春キャベツ」。皿からはみだしている緑のものは、こごみのフリット、その下にはアワビだけとホタテのタルタル。
「ロワイヤル」とは洋風の茶碗蒸しですが、和食のよりもっとゆるゆるした、スープに近い舌触りです。これにフリットのほろ苦いさくさく感、ホタテの食感、レモンの香りのオイルが全部、いい調和で。
メインです。肉か魚を選べるので、魚の「アオサとホタルイカのリゾット パルメザンのガレット」にしました。「リゾット」と付いていますが、具材がたっぷり。シャキシャキの野菜とやわらかいイカのすき間に、ときどきスープを吸ったお米も楽しめる、という複雑な料理でした。
デザートはいちごを使った春らしさ満点のもの。香ばしいキャラメル(ヌガー)と冷たいアイスクリームが交互に重なり、さらにフレッシュなイチゴ、チョコレートソースと合わせて噛むごとにいろんな味や食感が楽しめました。
ランチでもデザート2品!お菓子好きのフランスらしい。素朴なバターケーキを薄切りにしたものなのでスルッと食べられます。
ランチコースは以上。私はフレンチと日本料理の懐石コースがどうしても多く感じてしまうのですが、ちょうどよくお腹に収まりました。
今の季節にこういうものが食べたいなぁ、という食材もどんぴしゃで味わえました。
私は何人かで楽しく食べるのは大好きですが、一人フレンチも最高ですね!集中して食べるとシェフの意図やコースの設計も非常によくわかり、別の感動がありました。
カウンターのみの客席は、一人客には気兼ねなく利用できます。グルメ好きのおひとりさま、おすすめです!
所在地 東京都中央区銀座 3-2-16
電話番号 090-2101-3959
営業時間 12:00~13:00(L.O.)、18:30(夜は一斉スタート)~
定休日 月曜
コース金額 ランチ5,500円、ディナー9,900円(平日限定)・22,000円
https://www.facebook.com/lesfaoki/
[2023年3月訪問]「一休」で予約、またはメニューを見てみる
それでは、今日も最高においしい1日を!
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