フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

[レストラン]『ミシュランガイド東京2021』二つ星フレンチ「リューズ」へ(六本木)

リューズの料理の画像

こんにちは、フードライターの浅野陽子です。 

今月初め、緊急事態宣言前に『ミシュランガイド東京 2021』で二つ星獲得の六本木のフレンチ『リューズ(Ryuzu )』に行ってきました。

今回はランチで訪問したレポートです。

シェフはロブション系列店出身、2013年から連続で二つ星獲得

フレンチレストラン リューズの外観の画像

フレンチレストラン リューズの外観の画像
六本木駅乃木坂駅の中間くらい、徒歩10分弱くらいにあるフレンチです。

シェフの飯塚隆太さんはロブション系列の店をいくつか経てラトリエ ドゥ ジョエル・ロブションシェフを勤めたのち2011年に独立、リューズを開業。

翌年2012年にミシュラン一つ星、2013年から毎年二つ星を獲得されています。

フレンチレストラン リューズの外観の画像

店内はラグジュアリーな雰囲気。

コロナ禍でずーーーっとうつうつした気分が抜けなかったので、こういう空間で気の合う友人と食事をする、というだけでも晴れやかな気持ちになります。

緊急事態宣言前だったので、料理に合わせたワインペアリングも少しいただきました。

7月のコースは梅、鮎、パイナップルで夏らしく

店のナプキンの画像
「食材に最大限の敬意を払い、丁寧に仕立てる料理」が飯塚シェフの料理のコンセプト(公式ウェブサイトより)。

旬の和素材も多く取り入れるのが特徴だそう。

今回は7月頭の訪問で、梅や鮎、パイナップル、桃など夏らしい素材がたくさん登場しました。

では順番にいきます。

アミューズ ブーシュ(朝採れとうもろこしのスープ、グリーンオリーブを練り込んだマドレーヌ)

リューズの料理の画像アミューズ ブーシュとは、軽めの前菜のこと。

とうもろこしの冷たくなめらかな舌触りと、かわいいマドレーヌに、一気にワクワクしてきます。

リューズのワインの画像

BILLECART-SALMON BRUT RESERVE

乾杯はシャンパーニュで。

リューズのパンの画像

パンとバターも出てきました。

このパンがおいしかったー。

雲丹のフラン 滑らかなフヌイユのクレームと共に

リューズの料理の画像

前菜2つめは温かくクリーミーな卵料理。

リューズの料理の画像

とろっとしたフランを食べ進んでいくと、ウニが現れます。濃厚〜!

穴子ベニエと茄子野菜のマリネ ミョウガのアクセントで

リューズの料理の画像

アナゴのフリット、ナスのマリネと一緒に。

ミョウガのシャキシャキした食感と香りが、夏を感じさせます。

フランス産 鴨フォアグラのソテーに南高梅のコンフィチュールと共に

そしてこの料理、不覚にも写真を撮り忘れてしまったーーーー。

フランス産の鴨のフォアグラと桃のソテーに、南高梅のジャムがかかったもの。

これ、最高においしかったです。

リューズのワインの画像

NICOLAS JOLY SAVENNIERES LES VIEUX CLOS 2018

ワイン2杯目はロワールの白。酸がエレガントで、ナッツやフルーツのような香り。

鮎のクルスティアン 胡瓜と生姜のコンディメント 緑胡椒風味のエッセンスソース

リューズの料理の画像

魚料理は旬の鮎。

パリパリに焼かれた鮎を、なすのピュレや蓼(たで)のソースと。

目で見て味わうだけで、夏の空気が吹き抜けるような料理でした。

上の黄色の野菜はコリンキー(生食かぼちゃ)です。

こちらもパリパリした食感が楽しい。

リューズのワインの画像Pavillon de Leoville Poyferre 2014 A.O.C Saint-Julien 

最後の赤ワイン、レオヴィル・ポワフェレ。

ボルドーの格付2級AOCです。

高知産 四万十麦酒牛 ランプ肉 季節野菜のソテーを添えて

リューズの料理の画像

シンプルな牛ステーキ。

ソースは焼くときに出る肉汁を煮詰めたもの。

ランプなので、ステーキというより牛の刺身をいただいているような、やわらかい食感です。

アヴァンセール(すいかのゼリー、塩レモンのシロップで)

リューズの料理の画像

冷たーくて、つるっとしたのど越しの口直し。

パイナップルのムースをムラングに詰めて ココナッツソースとバジルのソルベ

リューズの料理の画像

メレンゲの器に入った、パイナップルのムースとバジルのシャーベット。

下にはココナッツのソースがしいてあり、カクテルのピニャコラーダを料理にしたようなデザート。

どこまでも爽やかです……

食後の飲み物とミニャルディーズ

リューズの料理の画像

フィナンシェやクッキー、パッションフルーツのゼリーを、最後の飲み物(コーヒー)とともにいただいて終わり。

意外とカジュアルな雰囲気、30〜40代の男女客中心

リューズの内観の画像

全体的にインパクトのある料理が多く、この空間の中、非常に満たされた気分になりました。

ただ他のミシュラン星付きフレンチと比べると、全体的に客層が若め(30〜40代)だった印象。

この日は暑くて、繊細なデザインだったもののサンダルを履いていってしまったのですが、問題なし。

接客も含め、カジュアルでリラックスできる雰囲気でした。

そしてランチでの訪問だったので、ワインも飲んで税サ込み17000円でした。

いろいろお得だと思います。

カウンター席もあるので、一人で行っても気後れせず楽しめるでしょう。

「リューズ(Ryuzu)]


 

 

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