こんにちは、フードライターの浅野陽子です。
このブログを読んでくださる方は料理好きの方が多いですよね。
丸ごとの魚をさばくのもお手のものかもしれません。
が!
そんな料理上手ほど、スーパーに食材を買いに行って「今晩は別の物が食べたいけれど、今日に限っていい魚が安く売ってる!どうしよう〜」と悩むことはありませんか?
今回は、そんな悩みを一発で解決する道具「脱水シート」と、使い方をご紹介します。
料理に慣れていてもこの脱水シート、意外に知らない人も多いのではないでしょうか?
「『魚は新鮮なうちに調理するのがベスト』なのは知ってるが、こう見えて私も忙しい」という人にぴったり
「魚は新鮮なうちに食べるのが一番おいしい」
「このレシピは買ってきてすぐの魚でぜひおためしください」
と、どのレシピ本にも書いてあります……
が、リアルな日常はそうもいかない場合が多いのですよね。
「今日は絶対しょうが焼きな気分だから、夕方で豚肉買おうっと♪」とスーパーに出かけた日に限って、
・目が澄んでお腹がパーンと張った鮮度抜群、キラキラのアジが安売りしている。
・「脂がのってます!オススメ!」とPOP付きでサケの切り身が安売りしている。
・「煮付けや唐揚げに最高!」とシールが貼ったカレイが安売りしている。
こういうとき。
料理好きはほんとーーーに悩みますよね!
自分の中の「勢い」的には肉モード。
しかも夕方にスーパーに行く日はたいてい時間がない(手間がかかる魚料理は避けたい)。
しかしこんな「お宝」を見逃す手はない。
そういうときに本当に重宝するのが、この脱水シートなのです。
ざっくり下処理して脱水シートにくるみ、冷蔵or冷凍で持ち越しOK
アジやタイなど丸魚を買ったら、とりあえず洗って内臓だけなんとか取って、脱水シートに。
切り身ならそのまま脱水シートに。
これをすれば、そのお宝がある程度新鮮なまま、翌日に持ち越せるのです!冷蔵も、冷凍もOKです。
普通のスーパーにはあまりないが、ネットと業務用スーパーにはあります
(いずれもAmazonの画像です)
ちなみに、西友やイオン、イトーヨーカドーなど、大手スーパーには脱水シートはあまり置いていません。
あるのは最近人気の業務用スーパー(Aプライスなど)や、オンラインです。
こんな形状。
1巻(32枚入り)で2,000円くらい。
アルミホイルやラップと比べるとずいぶん高い印象ですが、使い勝手が素晴らしいのです。
使い方その1:切り身編
切り身はそのまま包みます(全体がなんとなく覆えればOK)。
画像は「サーモンの西京みそ漬け」を買ってきて包んだもの。
今回は冷凍後、バラバラのタイミングで使いたかったので1枚ずつ包みましたが、両面使えるので1枚で2切れ包んでもOKです。
ジップロックなどに入れ、翌日すぐ使うなら冷蔵、後日使うなら冷凍庫へ。
冷凍の場合は、使いたい日の前日に冷蔵庫に移してそのまま解凍し、使います。
使い方その2:丸ごと一尾の魚編
そして丸ごと1尾の魚の場合は、買った当日なんとか頑張って内臓だけ取りましょう(生き物は内臓から腐り始めるため)。
買った店でやってくれるならベスト。
これは鯛めし用に購入した鯛(レシピは過去記事を「[レシピ]意外とシンプルで初心者も失敗なし「鯛めし(たいめし)」 - フードライター浅野陽子の美食の便利帖」)。
内臓とウロコ、エラを取って洗い、よく水気をふいてそのまま包みます。
今回は「鯛めしにする」とレシピのゴールを先に決めていたので、下地の塩をふってから包みました。
大きい鯛だったのでやむなくシートを2枚使っています。
フライにする魚の下処理にも
これはウロコと内臓を取ったアジ。
買った当日ここまで下処理して、脱水シートに包み、冷蔵庫へ。
これが一晩たったようす。
調理前にシートを取ると、余分な臭みや水分も抜けている感じ。
代わりにシートは水気を吸って、プルプルのゼリー状になっています。
この一晩脱水したアジに、卵やパン粉の衣を付けて揚げ、アジフライで食べました。
身の中のしっとり感はキープされてて、おいしかったです。
あとは、刺身にする魚の下処理にも活用できるようですが、刺身は買った当日すぐ食べてしまうので、まだためしていません。
本当においしくなるのか、今度やってみます!
いかがでしたか。今回は、「魚好きは知らなきゃ損!魚をおいしく長持ちさせる「脱水シート」の使い方」についてご紹介しました。
これで、魚が安売りした日も、あきらめずに翌日以降おいしく食べられます!
ぜひ参考にしてみてくださいね。
<こちらもどうぞ(過去記事)>