こんにちは、フードライターの浅野陽子です。
みなさん、NHK大河ドラマの「青天を衝(つ)け」、見てますか?
近年の大河作品のなかでも、突出して面白いですよね!
主役の渋沢栄一を演じる吉沢亮さんを筆頭に、脇を固める俳優陣も魅力的すぎて。
さらに脚本がものすごくテンポが早く、毎回ハマっています。
しかし昨日ここで書いた帝国ホテルの料理長インタビュー記事で、取材の準備中に渋沢栄一が帝国ホテル創設にゆかりの深い人だったということを初めて知りました。
発起人の後、帝国ホテル初代会長→19年経営トップに
渋沢栄一は日本経済の父としてたくさんの企業の設立に関わったことは知られていますが、帝国ホテルの開業メンバーでもあったことはご存知でしょうか?
渋沢氏一人ではなく大倉喜八郎氏(ホテルオークラの大倉財閥設立者)や、益田孝氏(三井物産創設者)が発起人となり、出資者を募って「日本の迎賓館」として明治時代半ばに開業。
渋沢氏は初代会長に就任後、19年経営を行ったとのこと(帝国ホテルウェブサイトより)。
「青天」ファン必見の企画展示が開催中(〜来年2022年1月末まで)
その歴史や当時のマニアな資料が見られる企画展示が、帝国ホテル1階のロビーで開催されています(来年2022年1月31日まで開催予定)。
こんな、明治23年の初代の建物の模型などもあるのですが、
「青天を衝(つ)け」ドラマ中に出てきた、栄一の生家の家業の藍染や、
こんな養蚕の展示も!(和久井映見さんの優しいお母さん役がリアルに浮かぶ……)
さらに、帝国ホテルの料理関連の展示がたまらない!
そして帝国ホテル創業期の料理関連の資料もあり、フードライターにはたまりません(^^;
帝国ホテル初代料理長・吉川兼吉さんの残したメニュー表や(現在料理長は14代目)、
当時のレシピ!
私が仕事でもプライベートでもお世話になっている、レシピ本の元祖ですね(涙)
時代が江戸から明治に変わり、当時フランス料理を食べられた日本人なんて、ごくごく一部。
一体、どんな味がしたのでしょう?
ベシャメル(ホワイトソース)もコンソメも、130年経ってスーパーで「素」を買って、誰でも食べられるようになったよ!と伝えたい(笑)
パンケーキのレシピもありました!
原宿を筆頭に、パンケーキも今はいろんな街のカフェでおいしいの食べられるよ!
専用の粉も売ってるよ!(←とにかく「今はすごいんだよ自慢」を言いたい)
帝国ホテルで使われていた、ライオンのシンボルマーク入りのお皿たち。
フードライターにとっては、ドキドキが止まらない展示コーナーでした。
ちなみにこの歴史ある内観を、今度50年ぶりに総合建て替えすることを発表。
メインロビー横のカフェ、静かだけれどほどよくおしゃべりも聞こえて、インタビューや打ち合わせにぴったりだったので……ちょっと残念。
外を出ると、日比谷公園はこんな緑いっぱいの美しい風景。
この日(4月初旬)は爽やかで、海外にいるような気分になりました。
早く世界が落ち着いて、海外行きたいね。
いかがでしたか?
緊急事態宣言解除後に、青天ファンはぜひ帝国ホテルをのぞいて、明治から続くフレンチやパンケーキの味を楽しんでみては?
ちなみに「青天を衝(つ)け」は、本当に面白い大河ドラマなので、ぜひ今からでも見てほしいです。
原則はビジネスの話なので、現在会社員の人は必見!
(初月無料なので今なら追いつけます!!)
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