「スーパーのひやむぎ」との食べ比べに驚愕……「きわだち」の麺
\著書『フードライターになろう!』全国書店で絶賛発売中です!/
食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。
先日の日テレ「ZIP!」のコメンテーター出演など、都内の「冷やし麺」専門店の仕事が多いのですが、最近食べてとてもびっくりしたのが「特選ひやむぎ きわだち」さんです。
錦糸町にあるひやむぎ専門店で、今回はその訪問レポートをお届けします。
JR錦糸町駅から徒歩10分、小さな店だがグルメは知っている人気店
「特選ひやむぎ きわだち」はJR錦糸町駅から徒歩10分、北口のロータリーから錦糸公園を抜け、スカイツリーに向かって歩くとあります。
ビルの一階で、画像のようにあまり目立たない外観です。
この日は店の公式ウェブサイトから予約をして、土曜の昼に一人で食べに行きました。開業10分前の11時50分くらいに到着すると、先に待っているお客さんは一人だけ。
コースのみ予約できますが、11時45分頃に来たら予約なしでもすぐ入れそうです。
12時ちょうど、時間通りオープン。店内に通されました。カウンター6席のみで、座っていると一人で奮闘する店主の姿がよく見えます。ワクワクしてきますねー!
日本酒とおつまみ、しめのひやむぎがセットのコース
料理が登場。私は「ひやむぎ食べ比べランチコース」を予約したので、ひやむぎの前にモツ煮込みや油揚げなど、おいしそうな和のおつまみが次々と運ばれてきました。
これらをつまんでいるうちに我慢できず、店主おすすめの日本酒を1杯だけオーダー。おちょこのカゴを渡され、自分で好きな杯を選びます。楽しい。
ちなみにこのとき店内にいたのは、私と同世代の女性(30〜40代)の一人客が3組ほど。
みんな予約せずひやむぎだけ単品で注文し、さっと食べて帰って行きました。「土曜だけどお仕事なのかなー」と思いつつ、私はゆっくり日本酒とおつまみを堪能。
最後のおつまみは天ぷらで、冷たい麺の前のアツアツ、カリッとした天ぷらは嬉しい。
ひやむぎは「かけ(温)」「せいろ(冷)」を2種食べ比べ
いよいよ、シメのひやむぎです。ランチのコースでは温・冷2つのひやむぎを食べ比べできます(夜のコースでは3種)。
最初は温かい「かけ」。すっきりした醤油仕立てのつゆとねぎだけの、シンプルな温かい麺です。少しうどんを平くしたような形状で、これが不思議!どこか懐かしいのに、初めて出会う食感なのです。おいしい。
ひやむぎ食べ比べ、2品目は「せいろ(冷)」。これが食べてびっくり。まあ、最高でした!
画像からもわかりますが、麺がそばより太いのに透き通って透明感がある。うどんのようなもちっとした弾力とコシを感じるのに、のどごしは本当にすっきりして飽きないのです。
一つ前の温かいひやむぎもおいしかったけれど、冷やし麺で、つゆに浸けながらたぐると、よりおいしさがわかります。
とてもわかりやすいのが、「スーパーで買ったひやむぎを最初にどうぞ」と少量だけ出される、試食用のひやむぎを食べた瞬間。
これは普通においしいのですが、その次にきわだちのひやむぎを食べると、差が歴然!
一つ前の温かいひやむぎもおいしかったけれど、冷やし麺で、つゆに浸けながらたぐると、よりおいしさがわかります。
麺を食べ終わったら、最後にそば湯ならぬ「割り湯」をいただき、残ったつゆに入れて飲みます。優しい塩気ととろみがあり、じわっと体が満たされます。うー。
ひやむぎ独特の「そうめんともそばとも違うおいしさ」に目覚めた店主が、コロナ禍に開業したという日本唯一のひやむぎ専門店。
小麦粉と全粒粉を合わせた自家製麺は、市販のひやむぎよりビタミンや食物繊維なども多く含まれていて、栄養価もあるそう。
夜はひやむぎと一緒に日本酒もいろいろ楽しめます。デートや、おいしいもの好きの友人と2人でゆっくりカウンター飲みしたいときにもぴったり。
所在地 東京都墨田区太平1−22−1 ソラナ錦糸町102
電話番号 070-8385-6913
営業時間 12:00~14:30(L.O.)、18:30~21:00(L.O.) ※木・金曜はランチのみ営業
定休日 火・水曜
※予約はサイトから
[2023年4月訪問]
それでは、今日も最高においしい1日を!
<こちらもどうぞ(過去記事)>