フードライター浅野陽子の美食手帖

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【ドラマ評】フードライターが『イカゲーム2』にハマる理由をもう一度「食べるシーン」から分析してみた

食限定の取材歴25年、フードライターの浅野陽子です。今日は話題の、ネットフリックスのあの新作ドラマ「イカゲーム2」についての話です。

もう観ましたか?

※ネタバレに近い内容を書いています。まだ観ていない方は、これ以上読むのをお控えください。

※写真はNETFLIX「イカゲーム」公式Instagramより引用しています。

韓国ドラマに入り込めないわたしが唯一ハマった「イカゲーム」。


www.youtube.com

韓国ドラマは名作をどれほど観ても、あまり入り込めず脱落していたのです。しかし、『イカゲーム』は違いました。

面白すぎて一気見。感想もすぐブログに書きました。他の方もたくさん書いているので、フードライターとして「食」によせてレビューしてみました「[ドラマ評]『イカゲーム』にハマる理由を「食べる」シーンからフードライターが分析してみた)」。

なので今回2が出ると聞き、もちろん先月12月26日の公開直後、また全話観てしまいました。

韓国ドラマといえば心がキュンキュンする恋愛ものが多く、それがどうも苦手だったでです(普通の恋愛ドラマは好き)。

しかしイカゲームには恋愛要素がほとんどありません。「で、一体どうなるの?」と心臓がバクバクする展開ばっかり。

賞金獲得ゲームに生き残った主人公、その後の話

NETFLIX「イカゲーム」公式Instagramより引用(以下同)

イカゲームは人生がいろいろうまくいっていないダメ中年男性が、不思議な賞金獲得デスゲームに巻き込まれる話。

イカゲーム2はその続編です。

主人公は前回のゲームで優勝。生き残りました。

今回の2はこの残酷なゲームの主催者に怒りを覚え、もう一度命がけで参加し、黒幕を暴いて終わらせようと奮闘する話。ちょっとヒーローっぽい扱いです。

イカゲーム2の制作チーム、わたしのブログ読んでない?

前作のイカゲーム1では、食事シーンは最初ショボショボな内容から、だんだん豪華になっていく展開でした。

「あの過酷なゲームで、あんな食事では絶対戦えない!」「お弁当が出たら、このウソっぽい不気味さが興ざめしちゃうからいいのか」とか、好き勝手にブログで感想を書きました。

そしたら今回の2は、最初からちゃんとしたお弁当が配給されてる!

途中で「こんな量じゃこのゲームは戦えない」と出演者が文句を言い合う場面まで出てきて。

え?イカゲーム2の制作チーム、わたしのブログ読んだんじゃない?アイデア取ってます?と観ながら突っ込んでました(^^;

妊娠中の女性プレーヤーに、シニア女性が卵を分けてあげる感動エピソードもあって。

「生きるか死ぬか」ギリギリの場面には、やっぱり「食」って重要なツールになるんですね。

駄作とネガ評はあってもすごい。韓国人俳優の魅力にも取り憑かれる

イノッチ似のコン・ユさん。色気ダダ漏れ、カッコいい!

今回の2は3につなげるためか(3は2025年中に公開予定)、終わり方が中途半端でしたね。

駄作と批判している人も多いですが……展開の速さ、流血も多い残酷な場面が多いのに、怖さを出しすぎず、ちょっと笑えるような演出など、前作と変わらず見応え抜群でした。

そしてあらためて気づいたのは、男性の韓国人俳優たちのカッコよさ。

すでに韓国ドラマファンの方には「今さらなに?」と怒られそうですが、すみません、知らなかった(笑)

顔や所作は日本人とすごく似ているものの、謎の役のイ・ビョンホンを筆頭に、なんか日本人と違う、独特のマスキュリンな魅力にあふれてるんですよねー。品もある。

特にみんなハマってる「めんこ男」で登場するコン・ユさん。カッコいいですねー。イノッチに色気を足した感じ。

韓国のエンタメレベルの高さにも脱帽

また作品全体の、韓国らしさを出しながらも「世界の人にウケるにはどう見せればよいか」を考え抜いているのが伝わり、それもすごいなと。

日本発のネットフリックスドラマ「サンクチュアリ」「極悪女王」でそんな意図も感じましたが、これからなんでしょうね。楽しみです!イカゲーム3も楽しみ!

それでは、今日も最高においしい1日を!

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