フードライター浅野陽子の美食手帖

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[ドラマ評]大正から令和までの100年の物語『カムカムエブリバディ』はおしん以来の名作でした

かむかむエブリバディのワンシーン

NHKラジオ英語の話」ではなく「あんこをめぐる壮大なファミリー大河」

こんにちは、フードライターの浅野陽子です。

去年秋から毎朝、娘と楽しく見ていたNHKの朝ドラ「カムカムエブリバディ」、ついに最終回を迎えました!

放送前には、

NHKの『朝のラジオ英語』をテーマにした作品」

「朝ドラ史上初の3人のヒロインが交代で登場!」

と、前評判がいろいろネットニュースで盛り上がっていました。

が、すべての回を見た私がカムカムエブリバディを総括するなら、

「あんこ(和菓子屋さんの話なので)をめぐる、女性3世代の『令和版おしん』的壮大なファミリー大河」です。

カムカムエブリバディのワンシーン

ラジオ英語も重要なキーワードにはなってくるものの、「実家のあんこの継承」がこの物語を全体を通す大きな軸です。

フードライターとしては、食べ物をテーマにした物語ですごく興味深かったですねー。

本当に物語を100年分見続けてきたようなボリューム感

そして最初のヒロイン、安子(やすこ)さんのエピソードは、時代背景が太平洋戦争をはさんだ大正・昭和初期なので、まあ、いろいろ壮絶で。

安子さんの孫のひなたが大人になるまでを見終わって、2021年の秋から半年しか見ていないのに、この家族のことを100年前から追ってきたような、ものすごい大河的ダイナミック感を感じました。

歴史っていろんなことが、本人の期待や想像とはまったく違うルートで脈々と受け継がれていくのだなと。

小1娘に

「なんで安子と〇〇は結婚できないの?」
「なんでサンタはどこかに行っちゃったの?」

と大人の事情を質問されるたび答えに困りましたが、それもいつか、懐かしく思い出すのかも(笑)

カムカムエブリバディのワンシーン

戦前の大正末期から、コロナが終息する未来の世界までを描いた壮大な作品。

つらいことがあっても、見たらきっと元気が湧いてきます。

見逃してしまった人はU-NEXT(ユーネクスト)の「NHKオンデマンド」 で観られるのでどうぞ!

それでは、今日も最高においしい1日を!

カムカムエブリバディ

 

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