こんにちは、フードライターの浅野陽子です。
今日1月9日(日)から2022年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」が始まります。
それはそれで楽しみなのですが、私は2021年放送の大河ドラマ「青天を衝(つ)け」が大好きすぎて、まだ深いロスにおちいっております(涙)
「青天を衝け」は、私の大河ドラマ視聴史上、文句なくNo.1の作品でした。
毎週見終わった後、SNSで感想を検索していたのですが、「素晴らしい」「これほど毎週日曜が楽しみだったことはない」とたくさんツイートされていました。
例年になく、この作品だけどっぷりハマった人も少なくなかったようです。
2022年の新ドラマが始まる前に「『青天を衝け』の素晴らしさ」を勝手に解説して、最後の余韻に浸り、ロスを断ち切りたいと思います。
魅力1:渋沢栄一演じる吉沢亮さんがカッコよすぎる
いきなりアホすぎる主張ですみませんww
でもやっぱりなにより、このメインキャストの魅力が大きかった!
今まで大河の主役を演じた俳優さん、女優さんはもちろん美男美女なのですが、この吉沢亮さんの透き通るような、そして作り物にしか見えないような造作の美しさは半端なかった!
そして脚本で描かれている、“猪突猛進型だけど一生懸命で憎めない、いろんな人の『困った』を持ち前の論理的思考で解決していくキャラ”が、このビジュアルにぴったりで。
毎回見ていて爽快!だったのです。
そして猪突猛進型だから空回りすることも多く、それも見ていて応援したくなってしまう。
ダイナミックで感動的な音楽と合わさって、毎回、涙腺崩壊でした。
魅力2:脇役陣もまた魅力的すぎる
これは私以外にもいろんな人がネットで記事を書いたり、コメントされていたりしてしましたが主役以外のキャストの皆さんも、本当にそれぞれ魅力的でした。
特に前半の回の一橋家が秀逸でした!
徳川慶喜演じる草彅剛さん、慶喜の側近の平岡円四郎(えんしろう)役・堤真一さん、慶喜の父で水戸藩主の徳川斉昭(なりあき)役・竹中直人さんなど……
円四郎が斬られたときの回は特に名シーンで、SNSの発信がすごかったですが、つよぽんの慶喜も品があって最後まで素晴らしかったし、個人的には竹中さんの斉昭もよかったー。
幕末を描くドラマや小説では、だいたい斉昭って「世の中が開国へと動こうとしているのに、ゴリゴリに攘夷にこだわるドメスティックおじさん(でも家臣たちからは敬愛されている)」という人物像で描かれていますが、それが本当にぴったりで。
それを冷ややかに諦観しつつ、父の思いを次世代につなげようとする慶喜の心情も、つよぽんの演技から伝わってきて、毎回泣けました。
魅力3:「経済」や「マーケット」を主題にしているのが最高に面白かった
そしてこれですね。
今までの大河ドラマで描かれてきた主題は「天下取り」「勢力争い」「親子の情」「兄弟の絆」「将軍と家臣の絆」など、その時代の覇権争いにからめた親子(身内)の物語でしたが、今回初めて「経済」や「マーケット」という極めて社会的なテーマを扱ったのです。
栄一がいろいろなアイデアを出し、奔走するのと並行してどんどん暮らしが豊かになっていき、国全体も転換・発展してきて……まあワクワクしました。
最終回で、家康(北王路欣也さん・全編を通じてのナビゲーション役)が、
渋沢栄一の物語を閉じるにあたって、ぜひ皆さんに感じていただきたいことがあります。
真心を込めて切り拓いた彼らの道の先を歩んでいるのは、あなた方だということを……
と言っていたセリフも刺さりました。
私たちが住んでいるのは、不況ながら先進国でも長く経済的に恵まれ、平和で便利な日本。
その国が江戸幕府終焉後、どうやって作られてきたのか。
非常にわかりやすく描かれた、唯一無二の大河ドラマ作品だったのではないでしょうか。
スピーディーな脚本の展開と、「早口ぐるぐる」の吉沢さんの栄一がそれにぴったりで。毎回、ワクワクしっぱなしでした。
ああ、終わってしまったのかー、とまだ年が開けても放心状態、公式サイトの動画を見てはうるうるしていますが、本当に素晴らしい作品を1年間ありがとうございました。
「鎌倉殿の13人」今晩楽しみに見ます!
みなさんも大河ドラマを見て、歴史を楽しく学びながらワクワクしましょう!
過去のNHK作品はU-NEXT から観られますので、見逃した方はどうぞ。
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