仕事とプライベートの買い出しで通い続け、かっぱ橋歴20年
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食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。
10月3日から9日(祝)まで「かっぱ橋道具まつり」が行われるそうです。この街に通い続けて20年、最近もちょうど行ってきたばかり。
おすすめの店と、そのときに買った料理道具を紹介します。
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「フードライターがおすすめ、初心者がかっぱ橋道具街でまず行くべき店4選」
かっぱ橋道具街で私の通年推しの店2トップ
#1 キッチンワールドTDI
昔から何度もいろんな人に激推ししている、かっぱ橋1の私のお気に入りショップ。
お店からもどこからも何もいただいておりませんが(もらってもいいくらい宣伝している)、ここは和洋中の料理道具、トレンドグッズから製菓用品まで本当にトータルで細かくそろっています。
かっぱ橋初心者は、まずここへ行けばよいのでは。この日もいくつか買いました(買ったものは記事の最後にご紹介)。
#2 Dr.Goods(ドクターグッズ)
ここも本当に20年通っています。田原町駅から歩いてかっぱ橋のメインストリートに入り、わりとすぐ右手にある「Dr.Goods(ドクターグッズ)」。
ル・クルーゼの鍋やNY発のOXO(オクソー)シリーズ、ヨーロッパの輸入キッチンタオルなど、欧米ブランドの道具がいっぱいのおしゃれな店。
“問屋街感”が強いかっぱ橋で、昔からここだけが洋風おしゃれムードを放って独特の雰囲気でした。
料理を始めたばかりの頃、この店内を夢中になって見ていましたね。今でもかっぱ橋に来るたびに必ず立ち寄ってしまう店です。
コロナ明け、包丁専門店が激増!
コロナ明けで海外からの外国人観光客が増えたせいか、「包丁専門店がいきなり増えた!」という印象です。
「あれ、昔はお菓子道具の店じゃなかったっけ?」と思ったら包丁の店にリニューアルオープンしている、というお店を何軒も見ました。
その中でも昔からある、老舗の包丁店の一つがこの「かまた刃研社」さん。


この日はもともと、包丁の砥石を買いにかっぱ橋を訪問。
砥石はネットでも買えますが、砥石の番数(番号が多いほど細かく研げる)で迷い、プロのアドバイスがほしかったのです。我が家の包丁や研ぎの状態を話し、「それならこれ」と選んでもらいました。
さらに「ブレードカバー」という特別なグッズもお買い上げ。これぞかっぱ橋の品揃えでした。
街を歩くだけでも楽しい
そのほか、かっぱ橋の街の様子を少しご紹介します。
かっぱ橋は両脇に専門店が並ぶ長いメインストリートがあり、さらに横道に入るとまたいろいろな店があります。
田原町駅側を背にして、メインストリートから右(東側)の横道をずーっと進むと、浅草まで歩けます。
午前中にかっぱ橋で料理道具散策、午後に浅草で観光、というプランも楽しいです。
かっぱ橋ビギナーへのアドバイス
かっぱ橋に最初に行くと、とにかく食器(特に和食器)の多さにビックリし、ザルやクッキー・ケーキの型などこうした「金物」のラインナップにも圧倒されます。
ぶらっと見ていると、結局何を買えばいいのかわからず終わってしまうと思います。
私からかっぱ橋初心者へのアドバイスは、「1個か2個だけ買いたいもの(フライパンや包丁など)を行く前に決めておく」こと。
そして前述の「TDI」と「Dr.Goods」をざっと見て、気に入ったものがあれば購入。なければそこから進み、街全体をぶらぶら見て回る、という回り方がよいのでは。
この日購入した料理道具たち。全部大成功でした!
最後に、この日私が購入した料理道具をご紹介!行く前は「砥石だけ買おう」と決めていたもの、結局7点お買い上げ。
大きい地厚のエコバッグを持って行ってよかったです。エコバッグは必須ですね。
重い鍋などを買いたいなら、スーツケースで行ってもいいかも。若い頃はよく私も空の小さなスーツケースをがらがら引っ張って行きました。
今回買ったものを一つずつご紹介!
#野田琺瑯(のだほうろう)の保存容器
野田琺瑯の長方形バットとふたのセットです。
ふたはぴっちり密閉するタイプと、琺瑯製の完全に閉じないものがありますが、私は閉じない方が好き。
洗った生野菜を冷蔵庫で保存したり、貝類の砂抜きに使えたり、本当に便利です。
ぴっちり閉じず、すき間があって空気が通ることで野菜が数日ピンピンしていて、アサリもよく砂を吐きます。
実は今回買ったのより一つ大きいサイズ(L)も持っています。あまりにも便利なのでMを買い足しました。
ちょこっと少量だけ保存したいときにMを使います。
#砥石(1000番)
砥石です。1000番の中砥(なかと)を購入。番数の少ない荒砥(あらと)など、包丁の状態、何の包丁をどこまで仕上げたいかによって番数を細かく選んで使います。
1000番はごく一般的なマルチスタンダードです。
店頭で丁寧に説明してもらい、こんな研ぎガイドもくれるので便利です。
#ブレードカバー
そしてこれが本当によかった!「ブレードカバー」という包丁の刃先をカバーする道具です。小さいものが550円、
こんなふうに包丁にはめて使います。外側は硬いプラスチック、刃が触れる内側部分はふかふかの布地になって包丁を傷めず、自分も安全です。
で、これ、なんのために使うかというと……
私は仕事やプライベートでも包丁をよく持ち歩くのですが(外で料理するため)、もともと持っていたこの革製のホルダーがいつも危ないと思っていて……。
でもこのブレードカバーをはめてから、ホルダーに入れれば、刃がむき出しにならず安全!
大きいサイズは刃渡り18cmの文化包丁と菜切り包丁、どちらもすっぽり入りました。
#ののじのキャベツピーラー「キャベピィMAX」
ひとことで言うと「キャベツの千切りを作るためだけの道具」です。
こういう「○○するだけ」という単機能のキッチン道具は、収納場所を取る、と最近あまりトレンドじゃないですが、キャベツ好きの我が家には大成功!
本当にとんかつ屋さんのような、糸のようにこまかくふわっふわの千切りができて感動!
とんかつは定番ですが、ハンバーグでもから揚げでも、肉料理に千切りキャベツがあると、それだけでバランスおかずになります。
でもキャベツの千切りのために、まな板と包丁を出すのって本当におっくうなんですが、これがあれば片手でささっとできる!しかもふわっふわ。
ただあまりにも楽なので急いで切ると危ないです。ケガだけ注意。
#TDIオリジナルの取手つきザル「浅型ストーレーナー」21cm
取手付きのザルです。TDIのオリジナル商品。よくありそうな道具ですが、これが本当に便利!パスタやうどん、そばの湯切りは快適だし、揚げ物にも大活躍。
洗った野菜を切ってこのザルに並べておき、取っ手を持ってざざっと入れたり。
似たような道具は100円ショップにもありますが、持ちやすさ・道具全体の頑強さが違いますね。こういうのが本当に長く付き合っていく道具なんだろうな、と使うたびにしみじみ思います。
以上、20年通い続けるフードライターのかっぱ橋レポートでした。ぜひ、初心者も料理上手なベテランも、かっぱ橋散策楽しんでみてください!
それでは、今日も最高においしい1日を!
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