「外食なのに健康」感の演出がスゴい!子連れ客もわしづかみ
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食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。
今日は休みの日に、小学生の娘とたまに訪れる「山本のハンバーグ」についてのレポートです。
チェーンのハンバーグ専門店です。ハンバーグもおいしいのだけど、細部にいたるあらゆる工夫がすごい。こういう飲食店が残るのだなあと、いつも感動です。
飲食店激戦区でも確固たるポジション
私たちが行くのは「山本のハンバーグ」の吉祥寺店です。
東京を中心に千葉や福岡にも展開。黒毛和牛や北海道産の銘柄豚を使った自家製のハンバーグが売りのチェーンです。
飲食店激戦区の吉祥寺でも、山本のハンバーグは大人気店。週末はランチなら10時台には店の前にたどり着き、記帳をしないと第一陣に入れません(オープンは11時)。
すでに訪問済みの夫に攻略法を聞き、土曜の10時50分くらいに娘と来店。無事記帳しましたが、それでも3組目でした。
「チェーン店だよね?」「フレンチじゃなくてハンバーグでしょ?」と謎に包まれつつ、開店まで店の前で待機します。
11時にオープン。その後のサービスがいろいろすごかった!
「ファミレス以上高級店以下」のサービスが絶妙
どんどん待ち客は増えていき、11時のオープン時には10組以上いたでしょうか。しかし11時きっかりにオープンすると、接客担当者が記帳を見て、ものすごく丁寧かつスピーディーに客をさばきはじめます。
私と娘も入店。2人なのに贅沢に4人のテーブル席に案内されました。ゆったり感を感じます。
食べたいものは外の看板ですでに決めていたので、迷わず注文。満席なので、料理が来るまでちょっと時間がかかります。
そこでこのメニューブック!ここから料理を選ぶのですが、ちょっとした紙の情報誌スタイルで、つい読み込んでしまいます。料理への期待感も湧くし、待ち時間を感じさせないんですねー。
しかも持ち帰り自由。お店にとっては余分なコストになりますが、もしこれがポンと家の食卓に置いてあったら、家族は「なにこれ?おいしそう!私も行きたいー」となって、強力な宣伝ツールになりますよね。いやーすごい。
いろいろ感心していると、野菜かごを持ったお姉さんが登場。
各席を回って「今日お店で出している野菜のサンプル」を説明しながら、小さいグラスに入った野菜ジュース(右下)を出してくれました。
その野菜を使った、セットのサラダも提供。野菜もりもり。
野菜そのものもおいしいし、何より「私いま、すごくヘルシーな食事をしている!」と気になります。
サラダを食べ終わったタイミングで、メインが登場。注文したのは一番オーソドックスな「名物 山本のハンバーグ」です。熱い鉄鍋でグツグツしてるスタイル。
もちろんテンション上がりますね!ごはん、味噌汁もセットです。
野菜でちょっと小腹が満たされたところに、熱々グツグツのハンバーグ、白いご飯と味噌汁。
ハンバーグは写真の見た通りの味でした。濃厚なデミソースが肉汁たっぷりのハンバーグとからまり、具材ももりだくさん。そしてこの白いごはんもおいしくて!(おかわり自由)
「家では食べられない洋食屋さんのハンバーグ!」「外食だけど野菜たっぷり、自分にも家族にも健康的な食事をしている!」と満足感があふれてきます。
この演出に、普段はそこまで食べない娘も、野菜含めもりもりと箸が進みます。
なるほどなーと思いました。どの飲食店も工夫をして、おいしいものを出してはいるけれど「その価値をどうやってお客にその場で感じさせるか」が勝負ですよね。
お客さんを見ると、多かったのは同じく小さな子供連れの家族と、シニアのご夫妻、30代一人客など。いろいろな世代が、みんな満足そうに食べていたのもすごい。
クレジットカード、PayPay以外の電子決済がNGだったのだけがちょっと惜しいですが、ぜひ行ってみてください。
所在地 東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目13−4 吉祥寺井野ビル1F
電話番号 042-227-2761
営業時間 11:00~21:00(酒類L.O.20:00)
定休日 無休
https://yamahan-kichijoji.com/
※クレジットカード不可、現金またはPayPayのみ[2023年5月訪問]
それでは、今日も最高においしい1日を!
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