フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

肉汁あふれるハンバーグと野菜もりもり、演出に感激「山本のハンバーグ 」

「外食なのに健康」感の演出がスゴい!子連れ客もわしづかみ

吉祥寺「俺のハンバーグ山本」の料理画像

王道の「名物 山本のハンバーグ」税込1,880円。(c)asanoyoko.com

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 食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。

 今日は休みの日に、小学生の娘とたまに訪れる「山本のハンバーグ」についてのレポートです。

 チェーンのハンバーグ専門店です。ハンバーグもおいしいのだけど、細部にいたるあらゆる工夫がすごい。こういう飲食店が残るのだなあと、いつも感動です。

飲食店激戦区でも確固たるポジション

吉祥寺「山本のハンバーグ」の外観

飲食店激戦区でも10時台にエントリしないと難しい。(c)asanoyoko.com

 私たちが行くのは「山本のハンバーグ」の吉祥寺店です。

 東京を中心に千葉や福岡にも展開。黒毛和牛や北海道産の銘柄豚を使った自家製のハンバーグが売りのチェーンです。

 飲食店激戦区の吉祥寺でも、山本のハンバーグは大人気店。週末はランチなら10時台には店の前にたどり着き、記帳をしないと第一陣に入れません(オープンは11時)。

吉祥寺「山本のハンバーグ」のメニュー看板

メニューはハンバーグのみ、1000円台後半から2000円越えと安くはない。(c)asanoyoko.com

 すでに訪問済みの夫に攻略法を聞き、土曜の10時50分くらいに娘と来店。無事記帳しましたが、それでも3組目でした。

「チェーン店だよね?」「フレンチじゃなくてハンバーグでしょ?」と謎に包まれつつ、開店まで店の前で待機します。

 11時にオープン。その後のサービスがいろいろすごかった!

「ファミレス以上高級店以下」のサービスが絶妙

吉祥寺「山本のハンバーグ」のメニュー画像

メニューは紙の冊子スタイル、持ち帰りもOK。(c)asanoyoko.com

 どんどん待ち客は増えていき、11時のオープン時には10組以上いたでしょうか。しかし11時きっかりにオープンすると、接客担当者が記帳を見て、ものすごく丁寧かつスピーディーに客をさばきはじめます。

 私と娘も入店。2人なのに贅沢に4人のテーブル席に案内されました。ゆったり感を感じます。

吉祥寺「山本のハンバーグ」のメニュー画像

読み応え抜群の自社媒体。(c)asanoyoko.com
吉祥寺「山本のハンバーグ」のメニュー画像
吉祥寺「山本のハンバーグ」のメニュー画像
ちょっとした情報誌スタイル。つい読み込んで時間を忘れる。(c)asanoyoko.com

 食べたいものは外の看板ですでに決めていたので、迷わず注文。満席なので、料理が来るまでちょっと時間がかかります。

 そこでこのメニューブック!ここから料理を選ぶのですが、ちょっとした紙の情報誌スタイルで、つい読み込んでしまいます。料理への期待感も湧くし、待ち時間を感じさせないんですねー。

 しかも持ち帰り自由。お店にとっては余分なコストになりますが、もしこれがポンと家の食卓に置いてあったら、家族は「なにこれ?おいしそう!私も行きたいー」となって、強力な宣伝ツールになりますよね。いやーすごい。

吉祥寺「山本のハンバーグ」の食材のプレゼン画像

「この日出す野菜」のプレゼンと、自家製野菜ジュース。(c)asanoyoko.com

 いろいろ感心していると、野菜かごを持ったお姉さんが登場。
 各席を回って「今日お店で出している野菜のサンプル」を説明しながら、小さいグラスに入った野菜ジュース(右下)を出してくれました。

吉祥寺「俺のハンバーグ山本」の料理画像

セットの野菜サラダ。(c)asanoyoko.com

 その野菜を使った、セットのサラダも提供。野菜もりもり。

 野菜そのものもおいしいし、何より「私いま、すごくヘルシーな食事をしている!」と気になります。

吉祥寺「俺のハンバーグ山本」の料理画像

熱々の鉄鍋で運ばれてくる。おかわり自由の白飯と野菜の味噌汁もセット。(c)asanoyoko.com

 サラダを食べ終わったタイミングで、メインが登場。注文したのは一番オーソドックスな「名物 山本のハンバーグ」です。熱い鉄鍋でグツグツしてるスタイル。

 もちろんテンション上がりますね!ごはん、味噌汁もセットです。

吉祥寺「俺のハンバーグ山本」の料理画像

肉汁あふれるハンバーグと濃厚デミソース。(c)asanoyoko.com

吉祥寺「俺のハンバーグ山本」の料理画像

この白いご飯がおいしかった!そう強く感じさせる演出もすごい。(c)asanoyoko.com

 野菜でちょっと小腹が満たされたところに、熱々グツグツのハンバーグ、白いご飯と味噌汁。

 ハンバーグは写真の見た通りの味でした。濃厚なデミソースが肉汁たっぷりのハンバーグとからまり、具材ももりだくさん。そしてこの白いごはんもおいしくて!(おかわり自由)

吉祥寺「俺のハンバーグ山本」の料理を食べている画像

普段は少食の娘もモリモリ。(c)asanoyoko.com

「家では食べられない洋食屋さんのハンバーグ!」「外食だけど野菜たっぷり、自分にも家族にも健康的な食事をしている!」と満足感があふれてきます。

 この演出に、普段はそこまで食べない娘も、野菜含めもりもりと箸が進みます。

 なるほどなーと思いました。どの飲食店も工夫をして、おいしいものを出してはいるけれど「その価値をどうやってお客にその場で感じさせるか」が勝負ですよね。

 お客さんを見ると、多かったのは同じく小さな子供連れの家族と、シニアのご夫妻、30代一人客など。いろいろな世代が、みんな満足そうに食べていたのもすごい。

 クレジットカード、PayPay以外の電子決済がNGだったのだけがちょっと惜しいですが、ぜひ行ってみてください。

山本のハンバーグ 吉祥寺

所在地 東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目13−4 吉祥寺井野ビル1F
電話番号 042-227-2761
営業時間 11:00~21:00(酒類L.O.20:00)
定休日 無休

https://yamahan-kichijoji.com/

※クレジットカード不可、現金またはPayPayのみ
[2023年5月訪問]

それでは、今日も最高においしい1日を!

 

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