こんにちは、フードライターの浅野陽子です。
食べきれずとりあえず冷蔵庫に入れた、残り物おかずに困っていませんか?
どんなにおいしくできても、残り物になると、翌日は誰も食べない。
でも捨てるのはしのびないし……というときの悩みを解決する裏ワザを、ご紹介します。
それは「春巻き」にすることです!
揚げ物嫌いでも「春巻き」だけはおぼえるとラク
「油がパチパチはねるのが苦手で、揚げ物は一切しない」という人、多いですよね。
たしかに掃除も増え、油の処理にも手間がかかりますが、揚げ物は短時間・低コストでおかずにボリューム感が出るので、コスパがいい料理法なのです。
特に「春巻き」だけは作れると、逆に自炊がラクになるのでおすすめです。
どんな中身も主役にする「春巻き」のユニバーサル感といったら。
「春巻きを作る」と言っても、たけのこや春雨を炒めて包む、あの伝統的レシピをマスターする必要はありません。
いやもちろん、できた方がよいのですが、それよりも「残り物を春巻きにすれば主役おかずとして復活する」という必殺ワザをおぼえていただきたいのです。
「春巻きに合わない具材はない」と言い切ってもよいぐらい、どんな食材も受け止めるのが春巻きのすごさ。
ではある日、私が作った「残り物おかず復活春巻き」をご紹介しましょう。
肉だんご、きんぴら、パクチー、キムチ、納豆……全員カモン!
こちらが、ある日の我が家の残り物@冷蔵庫。
これをすべて、春巻きで復活させましょう!
買い足していただきたいものは「春巻きの皮」(肉売り場にギョウザやワンタンの皮と一緒に売っている)と油、そしてじゃがいも(なければ)です。
春巻きの皮は「ブロックくずし」なら破れない
では春巻きの皮で包んでいきましょう。
買って袋から出すと10枚べたっと密着しているので、1枚ずつはがして使います。
ただし、いきなり上から1枚ずつはがすとやぶれやすいです。
まずざっくり半分くらいにわけ、そこから3枚→1枚ずつと、ブロックごとにはがすとうまくいきます(春巻き好きだった、亡き母直伝のコツ)。
皮をバラバラにしたらさっそく巻きたいのですが、下準備を先に。
・皮をくっつけるのり(小麦粉と水を1:1でまぜて少量作る)を大さじ1〜2くらい用意します。
・そして、今回じゃがいもを使いたいので(きんぴらと一緒に巻くため)、じゃがいも1個の皮と芽を取り、太めの千切りにしてラップで半分ずつ包み、レンチン(800W2分)をしておいてください。
では包みましょう!
角を手前にしてひし型になるように置き、肉だんごを並べます。
上からパクチーをもりもり。
好きな方はぎゅうぎゅうに詰めても大丈夫(苦手な方はしそや青ねぎ、スプラウトなどでも)。
そして自分の手前の角をパタンと向こう側に折り、左右の角を中心にまとめるように折ったらくるくる巻いてのりで止めます。
そうこうしているとレンチンじゃがいもも上がってくるので少し取って次の皮にのせ、
にんじんとツナのきんぴらをのせて、同様に巻きます。
きんぴらだけだとちょっとさみしいので、じゃがいもでボリュームを足しました。
手で細長くさいたエリンギでもいいかも。
エリンギはすぐ火が通るので生のまま巻いて大丈夫です。
最後は納豆、キムチ春巻きを。
納豆は加熱するとにおいや粘りが弱まります。
油との相性もよいので、生とは違った風味が出ておいしいのです。
キムチだけでもよいのですが、キリ(クリームチーズ)を少量、ちぎって一緒に巻きました。
外からは見えないですが、
- パクチー肉だんご巻き
- きんぴらじゃがいも巻き
- 納豆キムチチーズ巻き
3種の冷蔵庫の残り物変わり春巻きが完成。
そして巻いたら(衣を付けたら)すぐ揚げるのが、揚げ物をおいしく作る鉄則です!
すぐできるので、食べる人にはもう席に付いててもらってください!
油を高温(180度)に熱し、どんどん揚げていきます。
中身はすべてそのまま食べられる具材なので、春巻きの皮がおいしそうに色付けばOK。
できました!町中華風にレモンと、パセリを添えて。
熱いうちにどんどんいただきましょう!
まず食べてほしいのが、このきんぴらじゃがいも巻き。
素朴ですが、フライドポテトのようなホクホクした食感に、きんぴらのうま味、皮のパリパリ感が重なってめちゃうま。
子どもは絶対好きです。
パクチー肉だんご巻きと、納豆キムチチーズ巻きも絶品。
パクチー肉だんごは、タイ料理コーナーにあるスイートチリソースをつけても合います!
いかがでしたか。
今回は、「残り物おかずはを春巻きで主役に復活させる裏ワザ」をご紹介しました。
誰も食べない残ったおかずに困っている方。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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