寒い時期になると魚売り場に出回る「生食さば」。
こんな大きいさばで、自分ででしめさばを作ってみたいなと思ったことはありませんか?
実はすごくシンプル、料理上手でなくても誰でも作れます。
しかも市販のものより大ぶりで脂がのって、絶品!
今回は家で作るやり方を徹底解説します。
家で手作りできる(ただし着手してから実際に食べるまで丸2日くらいかかるのを先に予定しておく)
注:必ず「生食用」と明記されたさばを、新鮮なうちに調理してください。
しめ鯖(さば)は料理上手でなくても、包丁とまな板があれば誰でも家で作れます。
しかも手順は簡単、使う材料も塩と酢だけ。究極にシンプルな魚レシピ!
ただし「着手してからすんごい時間がかかる(塩と酢でしめる&冷蔵庫におく、で丸2日くらい必要)」のを予定してください。
「夕方にスーパー行ったらいいさばを見つけて買ってきた。今晩しめさばで食べようと思って!」は無理(笑)
土曜の午前中に買って、日曜の早めの夕飯に食べるくらいのスケジュールを目指しましょう。
切れない包丁だと挫折しがち。まずは「包丁セッティング」を
「いいサバ」を買ってきても、包丁がボロボロだと途中で非常にモチベーションが下がります。
小さなイワシやアジならともかく、大きいサバは切れない包丁だとイライラしてやる気が消沈。
最初に包丁をしっかり研ぎましょう。
自分で砥げない人は商店街などにある「合鍵屋さん」で意外と研ぎサービスをやっているので、利用しましょう。
1本400〜500円くらいでやってくれます。
この際「いい包丁がないから包丁ごと新調したい」という方は、こちらもよかったら参考に↓
「[メディア掲載]『Time Out TOKYO』で記事「包丁、ベストバイショップ5選を書きました」」
こちらは私が15年くらい愛用しているグローバルの文化包丁(G-4)です。
魚の「三枚おろし」をがんばろう(見た目が変でもOK)
そして「三枚おろし」。おろした半身を塩と酢でしめる料理なので、やらないといけないです。
スーパーや鮮魚屋さんでは大体「おろしサービス」をやってくれるので、自信ない人や包丁がボロボロな人は頼んでもいいです。
が、私の経験では毎回「すごくもったいなくおろされちゃう」感覚。
自分でやるとケチって極限まで身を残すように厚くおろすけれど、アレ、こんなに小さい魚だっけ?というほど少ない身になって戻ってきます(でも値段は同じ)。
骨部分も活用できるし、三枚おろしは初心者がいきなり挑戦してもできちゃうので、ぜひ丸のまま買ってYouTubeでも見ながらやってみてください。
三枚におろしたはいいが、「(しめさばには使わない)中骨をどうするのか問題」はこれで解決
そして中骨部分をどうするのか問題!これは2つやり方があります。
1.骨せんべいにする 2.だしをとる
レシピの最後に書いたので参考にしてください。
小さな子と一緒に食べる人、アニサキスどうしても恐怖な人は「焼きしめさば」に
寒い季節でも、酢や塩を使っても、どうしても避けられない「アニサキス怖い問題」。
大人はよく噛んだり、最悪の最悪、胃痛を起こしたりしてもなんとか対処できますが、小さな子はいろいろ難しい。
またどうしても恐怖な人もいるので、おすすめは「焼きしめさばにしてしまう」方法です。
我が家では子供(6歳)の分だけは、切って小さくして食べる前にフライパンで強火で全面1分ずつくらい焼きました。
焼くと「しめさばというより普通の塩焼きさば」に限りなく近づいてしまいますが、こうすると安全です。
(内閣府「食品安全委員会」ウェブサイトより抜粋)
前置きかなり長くなりましたがレシピはこちらからどうぞ↓ (使った道具はレシピの最後にまとめてあります)
作り方[レシピ]家で作るしめ鯖(さば)
しめ鯖(さば)
[材料](作りやすい分量) さば(生食可能なもの) 30センチくらいのもの1尾 塩 大さじ2 酢 2と1/2カップ
<付け合わせ> 大根(皮をむいて)1本
<そのほか用意するもの> 角バットと角ざる 骨抜き
[作り方]
(1)さばの頭を落とし、3枚おろしにする(半身2枚、中骨の3つに分ける。半身は身に残った小骨もできるだけ抜く)。
(2)水道水で洗ってペーパーでふき、半身の方を角ざる&角バットにのせ、それぞれ両面に塩をまぶす。
上から軽くラップして冷蔵庫に入れ、半日ほど置く。
(3)水道水でもう一度洗い流し、またペーパータオルでしっかりふく。
角バットもすすぎ、酢2と1/2カップと水1/2カップを入れてさばを浸し、同じラップをもう一度かけて冷蔵庫に2時間(途中でひっくり返す)置く。そのまま一晩漬け込んでもOK。
(4)水分を切り、半身を1枚ずつラップで包み、もう半日〜一晩置く(実はここでしっかり寝かせると、すごくおいしくなる)。
(5)シールをはがすように皮をむき、2〜3センチ幅に切って(中央に切り込みを入れる)、ワサビやしょうゆを付けて食べる。
●おまけ(骨せんべいで食べたい場合)
中骨を洗ってペーパータオルでしっかり水気をふく。大きければ2つか3つに切り分けて小麦粉を薄くはたき、180度で2〜3分、160度に下げて5〜6分、カリカリになるまでじっくり油で揚げる。丸ごと食べられます。
●おまけ(魚のだしを取りたい場合)
中骨に熱湯を回しかけ、冷水に取る。鍋に水1.5リットルと中骨を入れて中火にかけ、煮立てずにアクを取りながら30分煮る。ざるなどでこして使う(骨に残った身は食べられますが、あまり味がない)。だしが冷めたらジップロックなどに入れ、冷凍しておいて鍋物やシーフードカレーに活用。
*要は「三枚おろしにした後、少し時間をかけて放っておいたらできる」のがしめ鯖
しめ鯖の作り方、いかがでしたか?拍子抜けするほどシンプルだったのでは。
家で作るしめ鯖、ぜひ挑戦してみてください!
おまけ:最後に使った道具の解説
包丁さえちゃんと研いであれば、水切りするざるやさばをつけ込むバットはなんでもOKです。
形も、丸でも四角でも。
でもこの道具があればさらに便利!
私が使っている角ざる。ラバーゼのもの。サイズ感や使い勝手も抜群。料理好きの鉄板ですね。
角バットは、ラバーゼのものありますが、魚をやるときは臭いがつきにくいホウロウ製の富士ホーローの角バットLL サイズを愛用しています。