食の取材歴19年のフードライター。食のトレンドや仕事メモを書いてます。イタリアンと魚が特に好き。

美しい料理写真は誰でも撮れる。「グーッと寄って、にっぱち、自然光」、そしてグラビアカメラマンになりきる

IKEA レストラン

このブログの写真はほぼすべて、特に料理の写真は私がスマホと一眼レフで撮ったものです。いまフードライターは「原稿と写真両方納品」という仕事が増えて必死です。

しかし仕事でなくても、みんなレストランやいろんな場面で料理写真を撮ってますが、「どうもうまく撮れない」と悩んでいる。「こうすればもっとよく撮れるのに」と思うことを書きます。

ちなみにこの写真は、私がこの夏、IKEAの2階のレストランで撮ったもの。一眼レフは使ってますが、特別なセッティングとかは特にしていません。結構鮮やかでしょ?(実際の記事はこちらの「海のエコラベル」公式ブログを)

料理写真は「寄りと光」が決めて

私はフードライターですが、写真の世界でも同じように料理を専門にしているプロのカメラマンがいて、それは素晴らしい写真を撮られます。そんなフードカメラマンさんで重鎮を何人も知っており、こんな記事を書くのは躊躇するのですが…その重鎮の一人で、仕事のお付き合いも20年近くになる山家学さんに写真講座で10年前に教わった、2つのアドバイスで撮る写真が一気に変わりました。

「そんな遠くから撮っちゃだめ。もっとぐーっと寄って、もっともっと」

「料理を撮るとき、フラッシュはまず消す。とにかく自然光」

私が、「うまく撮れない〜」と言う人を横で見ていて思うことは、かつての私のように「寄りが甘い」んですよね。スマホを持って、料理に寄って寄って、また寄って。手首をぐっと固めて動かず何枚か撮る。これやってみてください。絶対ちょっと変わります。

いい写真を撮りたいなら日中・窓際の席を死守

窓から入る自然光

あと「自然光」も大事な要素。人物も部屋の中より外の方がきれいに見えますが、レストランではできるだけ窓際を確保してください。写真のように、直射日光でなくカーテンでふんわり光をさえぎっている場所が最高。

夜間は難しくて、プロのフードカメラマンはいろんなセットを持ち込んで、自然光で撮っているかのような演出をします。これは普通の人はできないので、「寄る」と手首がっちり固定で「手ぶれ注意」(暗いとぶれやすい)に力を注ぎましょう。ちなみに暗いところでは、カメラよりiphoneで撮る方がきれいに見えます。中のマシンの性能がすごいので。

一眼レフは必要か問題

オステリア ヴィンチェロ

オステリア ヴィンチェロ

これは、私がレストランで、窓際の席でランチタイムに撮ったもの。一眼レフを使ってます。「ぐーっと寄る」のは同じ。
(過去記事より 「駅遠だけど味がとても好みだったイタリアン『オステリア ヴィンチェロ』@新宿御苑」

吉祥寺ぶぶか

うどん 一福

ラーメンとうどん、両方ともスマホで撮影。蛍光灯に近いような、明るい電気の光の真下。
(過去記事より:
吉祥寺の人気ラーメン2つ、『ぶぶか」の油そばと『蒼龍唐玉堂』の赤トマト担々麺
「ミシュランのうどん店『香川 一福』と大手町フィナンシャルシティでの衝撃」

一眼レフよりスマホは「雰囲気に欠ける」仕上がりなんですよねー。細部までくっきり見えるので、メモや記録にはいいんですが。でも思いっきり「寄る」ことで、食べログのラーメン写真でよく出てくるような、ぼやっとぬるい感じは出てないと思います。

座漁荘 ティーペアリング

座漁荘 ティーペアリング

(過去記事より「お茶とフレンチのマリアージュ=“ティーペアリング”に満たされる@伊豆の老舗高級旅館『坐漁荘』」
上がスマホ、下が一眼レフです。同じ料理写真を撮ると、よりわかりますよね。スマホは露出で作る“ボケ”が出ないので、やっぱり雰囲気が出ない。

プロのカメラマンさんで、この差を「(光の入り方的に)エロい写真になる」という人もいます(^^)

一眼レフで料理を撮るときのデメリットもある

上で見ると差が歴然としているように、一眼レフの方が、断然クオリティのよい写真が撮れます。

でも一眼レフは本当に体にダメージを与えるほど重い。(MacBook Airと一緒に1日持ち歩いた翌日、ペインクリニックに行く必要があるほど手首を痛めた)

さらに撮影時のシャッター音も含めて存在感がすごくて、みんなで場を楽しむ、レストランのTPOに合わなくなっちゃうんですよね。

あと、夜の暗い場所では、スマホの方がよく撮れます。

なので結論としては、一眼レフは1台レンズ込みで10万円はするし、ブログや仕事でどうしても高クオリティの写真を撮りたい人以外は、「寄り&自然光」に気をつければスマホで十分なんじゃないかと思ってます。

一眼レフの露出は「にっぱち」スタート

一眼レフの、細かい露出調整の話は、深すぎるのでとても書ききれません。露出というのは「光の量の決め方」で、自分でカメラに設定するF値・ISO値・シャッタースピードの3つを調整するのですが、カメラ講座も、専門書も、カメラの雑誌も出てるくらいで本当に奥が深いのです…。

写真のプロではない私がえらそーに語るなよという専門分野ですが…でも一般のカメラ愛好家だってプロだって、最初は見よう見まねで露出も決めてきたわけで。

あまり難しい、奥が深いとか言われすぎても、初心者でこれから始めたい人は、「じゃあどうすりゃいいんだよ?!」って思いますよね?

で、私が言いたいのは「まず“にっぱち(2と8)”からスタート」です。AVモード(絞り優先モード)にして、F値2.8、ISO値800、シャッタースピード1/80(以下にならないようする)で撮ってみて、好きな感じじゃなかったらISOを上げて、F値を下げる(=絞りを開く)をやってみる。(AVモードはシャッタースピードが自動的に決まります)

私が使っている一眼レフです

Canon一眼レフとレンズ

一眼レフはスマホでしか撮れないので、これはスマホで撮った画像です。私は、ずーっと新調したいと思いながらも7年間「EOS 60D」を使ってます。

いまはこれが最新かな?あー、欲しい。

Canon一眼レフとレンズ

レンズは標準と単焦点(ズームが効かない、より接写して撮る用レンズ)の2本。単焦点は光のあるところでは料理や小物はすごくきれいに撮れますが、取材で遠くの人物→近くの料理など、即距離を変えたいときには本当に向いてません。標準レンズはやっぱり万能です。

単焦点レンズ(写真下)はキヤノン、

上の標準レンズはシグマ(のキヤノン用)です。

 

 

 

 

 

 

 

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