フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

駅遠だけど味がとても好みだったイタリアン「オステリア ヴィンチェロ」@新宿御苑

「成功する飲食店の条件」の大基本は「立地のよさ」です。 でもレストラン取材をしていると、駅から遠かったり、とてもわかりづらい場所でちゃんと繁盛しているお店も結構あります。 ああ、そんなお店の一つだ、と思ったのがこの「オステリア ヴィンチェロ」さん (仕事ではなくプライベート訪問です)

新宿御苑新宿三丁目、どちらからも10分以上歩く。

正直不便な立地です。また、この日はとても暑かったので新宿三丁目からGoogleマップを見ながら来たら汗が全身から滝状態。 でもすごく味がおいしかった。なるほど、駅から遠くてもこれは人気店になるな、と納得。13:30頃着いたらすぐ入れました。

サラダとパスタ(プリフィックス)1200円のランチ

相変わらずランチで恐縮ですが…この日もコースをがっつり完食できるおなかではなく、 抑えめのサラダとパスタだけの一番お安いセット。

オステリア ヴィンチェロ

サラダはみんな一緒で、パスタだけ好みのソースを選ぶプリフィックススタイル。 しかしこのサラダがおいしかったーーー。

生ハムとパルミジャーノルッコラのシンプルなサラダ。 ドレッシングにキッととがるような強い酸味がなく、かといって甘すぎず、味がピシッと決まっています。

パスタは「オイルソース」に決定。

オイル系、トマト系、クリーム系の本日の各種パスタからひとつ、選びます。 オイルソースというと「脂っこそう」と思うかもしれませんが、イタリアンで“オイル系のパスタ”と言ったら「にんにくと唐辛子をベースにしたシンプル系」ということです。

オステリア ヴィンチェロ

そして出てきた今日のオイル系パスタは、このえびときのこ入りジェノベーゼ。 めちゃくちゃおいしかった。 パスタの量や固すぎず柔らかすぎずの食感もちょうどいいし、えびの甘みとほろ苦いジェノベーゼ(バジルの葉とにんにく、松の実などをすりつぶして作る)のバランスもよく合っているし、塩気もジャスト。

日本人は部類のパスタ好きで、もはや「家で作るメニュー」としてもハンバーグ・カレーと並んで国民食化しているけれど、やっぱりこういうパスタに出会うと、プロが作るものでしか楽しめない味って(しかもそんなに高すぎない値段で)、ちゃんとあるんだなと思う。 絶対また来たい。いつになるかわからないけど、夜に・・・。

お店はこの本から見つけました。 ミシュランとかぶるお店ももちろんあるけれど、また違ったお店がたくさん載っているので見ていて楽しい。

************************ 「オステリア ヴィンチェロ」/カテゴリ:イタリアン (「新宿御苑」駅または「新宿三丁目」駅から徒歩10分) https://r.gnavi.co.jp/f07rdjde0000/ 03-5367-1967 東京都新宿区新宿5-1-13 MOAビル 1F 営業:ランチ 11:45-14:00LO/ディナー 18:00-22:00LO 定休日:不定************************