フードライター浅野陽子の美食の便利帖

フードライター、食限定の取材歴20年。生パスタの専門家。執筆実績『dancyu』『おとなの週末』『日経MJ』『AERA』『NIKKEI STYLE』『TimeOutTOKYO』/書籍『おいしい無印良品』/TV出演『バイキング』『TVチャンピオン』ほか/東京都出身、青山学院大学国際政治経済学部卒、ダイヤモンド社を経て独立。ご連絡は asano.yoko[あっと]じーめーる.comへ

スーパーマーケット大混雑

地震後1週間がたちました。

余震は1日3回くらいあります。

あの当日の地震がグラグラグラーッ!なら、日々感じる余震はグラッ、くらい。

でもそのグラッ、が、もしや再び大地震の始まりなのでは?と毎回体を硬くします。

 

しかしながら東京にいると、いま日本で一番つらい思いをしている人たちから見れば

弱音を吐くなんてふざけるなと言われそうなくらい、日常と変わらない生活です。

 

少しでもその気持ちを共有しようと、テレビをつけて被災地の様子を見る。

すると今度は苦しくていたたまれなくなります。

そして怖いです。原発。いろんな噂が流れ、一体どうなっちゃうんだろうと。

いま、ここにいてこんな生活してていいのかと。

絶望的な気持ちになります。

 

一番絶望的な気持ちになるのは地元のスーパー。

 

節電のため店内は薄暗く、人は殺気立っていて、カップラーメンや缶詰、レトルトカレーなど保存食が

置いてあるコーナーはもちろんスッカラカン

最近では牛乳や納豆コーナーもガラガラ、肉や野菜も普段の半分くらい。

 

薄暗く、売り場がほぼ死んでる店内でみんな目を吊り上げ、

われ先にと商品を確保しようとしている異常な光景。

「この規律ある国も、とうとうここまできちゃったか」と一人、涙が出てきました。

 

しかしそういう自分だって、同じ場所で買い物をしているのです。野菜があれば買う。

それも情けなかった。

でも生きていくには家族と自分のために買うしかない。

自分は食べないでいいから、どうぞ私の分まで持って行ってください、とは言えない。

 

私ができることは、競って変な買占めを行わず、適正な量にとどめること。

そして具体的に役立つためには、被災地の人に東京から募金をすることしかない。

 

みんなで、これを乗り切りましょうね。

ここを乗り切れば、今度は復興需要が出てきて世の中全体に再びお金が回りだし、モノも回りだします。

またかつての生活に必ず戻れます。