こんにちは、フードライターの浅野陽子です。
ウェブライターの需要が高まり、ブロガーも増え続け、ネットに文章を書く人は10年、20年前に比べて日々急増しています。
しかし「何をどうやって書けばよいのかわからない」「書いてもまったく読んでもらえない」と悩んでいる人も多いですよね。
今回は、そんな人にぜひ読んでほしい、6月11日に出たばかりの新刊『バズる記事にはこの1冊さえあればいい 超ライティング大全』についてレビューします。
月間PVを650倍にした著者が「バズる記事を最短・最速で書くノウハウを全公開」した本
超ライティング大全――「バズる記事」にはこの1冊さえあればいい
この本はウェブライティングの第一人者、東香名子さんの最新作です。
東さんはすでに2冊のヒット作を出版されていて、今回は3冊目。
タイトル通りで、まさに「ウェブライティングの総合解説書」という内容です。
- バズる記事の書き方、テーマの選び方
- ウェブ記事を書くための具体的ノウハウ
- 注目される記事タイトルの付け方
- バズる記事のフォーマット(型)
- ブログ、note、TwitterやInstagram、Facebookの使い分け(書き分け)
- ウェブライターとして仕事をすること(デビューする方法、リアルなお金事情)
と、ウェブライティングに必要な、ほぼすべてのエッセンスをまとめた全309ページの大作です。
全ウェブライター&ブロガーに役立つ、ありそうでなかった総合ガイド
出版されたばかりなのでまだコメントやツイートはほとんど出てないですが、こういう「ウェブ上の文章の書き方に特化した本」って意外とありそうでなかったのです。
このジャンルの既存本は、SEOやHTMLの解説、初心者がWordPressをどうやって始めるかといった「ウェブメディアの仕組みまわりの本」ばかりで、「肝心の文章をどうやって書いたらヒットするか」という文章論に特化した本はありませんでした。
というか、SEOについて解説できる人はいるけれど、このジャンル(コンテンツの具体的な作り方)について、誰も系統立てて解説できる人がいなかったのです。
ウェブコンテンツはGoogleが検索して上位にあげるか判断しますが、結局「最後は人間が読む」ので、人が読んで面白いと感じないと、バズらないんですよね。
そういう意味で、すごい本が出たなーと思いました。
東さんの既刊本2冊はすでに持っており、日々のブログ運用に活用させていただいたので、新刊のお知らせをAmazonで見て、すぐ予約購入しました。
ウェブコンテンツ慣れしてない「紙媒体のベテラン」に特におすすめ
そしてこの本はウェブライティングの初心者だけでなく、すでに「文章や記事制作のプロ」として長らく活動しているプロフェッショナルにもぜひおすすめです。
私は大学卒業後、新卒で出版社に就職し、独立して食専門のライターになって20年という、いわばベテランです。
出版社社員時代も、フリーランスライターになってしばらくも(今も一部やっていますが)、長らく紙媒体のコンテンツ作りに関わってきました。
私を含めてまわりにもすごーく多いのですが、こういう「もともと紙媒体のプロ」がウェブメディアに参戦しようすると、非常に混乱します。
そして体が拒否反応を起こします(笑)
今は「一億総“わかりやすいタイトル”時代」
ネットの検索でよくヒットする
- ◯◯の問題を解決する方法▲選
- ◯◯なことまとめ
- ◯◯について、ざっくり解説
などのわかりやすい記事タイトルは、旧来の紙媒体の世界では最も避けるべきものでした。
タイトルからは、一見なんのことかわからないけれど、内容をしっかり読んでみると「なるほどー」、と読者に感心させるような深いタイトルや見出しが「美」であり、「まとめ」なんて編集者や記者が、一番付けちゃいけないタイトルだったのです。
しかし、ウェブの世界では、比喩的なタイトルは逆にまったく検索にひっかからないので読まれません。
しかたなく、いかにもネット受けするタイトルをがんばって付けるのですが、これが違和感があり、最初は気持ち悪くて……
でも、時代は変わったのです!
「読まれないコンテンツ」は「存在しない」のと同じ。
最近では女性誌など紙媒体の企画タイトルも、ずいぶんこの「ウェブウケスタイル」の方に寄ってきました。
東さんは、あらゆるパターンの「ヒットするタイトル案」の例を考え、本の中で紹介してくれています。
このタイトルや、よりバズるための単語選びなど役立つ内容がたっぷりで、紙のプロも本当に参考になりますよ!
以上、新刊の『バズる記事にはこの1冊さえあればいい 超ライティング大全』についてご紹介しました。
文章の書き方、タイトル付けに悩んでいるウェブライターやブロガーの方は、ぜひ一読されるのをおすすめします。
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