フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

【レポート】FOODEX JAPAN 2024へ、アジア最大級の展示会から見る日本の食の変化

FOODEXの開催会場入り口の画像

3月5日〜8日に東京ビックサイトで開催されたFOODEX2024

 食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。

 毎年3月に行われる食の大きなイベント「FOODEX(フーデックス) JAPAN」に今年も行ってきました!今回はそのレポートをお届けします。

半世紀続くアジア最大級の食のイベント

東京ビックサイトの入り口の画像
FOODEXの開催会場入り口の画像
半世紀続く食の大イベント

 FOODEXフーデックス)は毎年3月第一週に東京で行われる、食のイベントです(日本能率協会主催)。

 最初の開催は1976年だそう。

 今年の来場者は4日間で76,000人、出展者は86カ国の国と地域からで(公式ウェブサイトより)、アジア最大級の食の展示会です。

 ずっと幕張メッセで開催されてきましたが、ここ最近はビックサイトに変わっています。

FOODEXの会場内の風景

フード・ドリンク(お酒も)ともに新商品が試食し放題

 本当は食の業界関係者限定の、ビジネスイベントなんですよね。

 しかし食の展示会なので、フード・ドリンク(お酒含む)ともに、めちゃくちゃ試食が多い。華やかで楽しい。

 なので以前は試食目的の一般の人もまぎれ込んでいましたが(笑)、年々ものすごく入場時のチェックが厳しくなっています。我々マスコミ関係者も、とても細かく聞かれるようになりました。

海外ブースと国内ブースに分かれる

FOODEXの会場内の風景

日本にいるのを忘れる海外パビリオン

 FOODEXでは今までは、大きく分けて海外パビリオンと国内パビリオン、そしてその年のテーマもの、というエリア構成でしたが、今年は圧倒的に海外のものが多かったですね。

FOODEXの会場内の風景
FOODEXの会場内の風景
フランス・イタリア・スペインはいつも華やかな圧倒的勢力
FOODEXの会場内の風景
FOODEXの会場内の風景
デンマークスウェーデン。北欧勢も台東してました

 わたしが最初にFOODEXを訪れたのは1999年(!)、まだ出版社で会社員をやっていた20代の頃。

 会場全体からわき上がる、「ザ・海外」の空気感と、海外の空港に降り立ったようなにおいに、「わあー、この会場で歩きながら世界一周できる!」と感激したものです。

FOODEXの会場内の風景

イギリスのブース。ヨーロッパ勢はブースのデザインも作りもどこかおしゃれ

FOODEXの会場内の風景

“海外のカフェ風”ではなく、リアル海外のカフェ

 FOODEXの海外パビリオンは、その前年に起きた日本の社会現象を如実に反映してて、面白いのです。

FOODEXの会場内の風景
FOODEXの会場内の風景
韓国はここ10年くらい強大勢力
FOODEXの会場内の風景
FOODEXの会場内の風景
左は台湾、右はタイから

 スタバやタリーズが「サードプレイス(家でも職場でもない、第3の居場所)」とトレンドになった年は、コーヒー豆の産地のブラジルや南米勢がパビリオンを広げ、韓流ドラマが人気の年は韓国がド派手に出展し、コロナ前は台湾がすごかった(志村けんがPRしてた頃)。

 流行りがこんなに食に現れるのは、日本という国の特徴なのかなー。お祭り大好き、という日本人の国民性もありますよね。

 会場を歩くとこんな雰囲気です。

海外パビリオンでの試食

FOODEXの会場内の風景
FOODEXの会場内の風景
パルミジャーノ・レッジャーノチーズの贅沢な試食

 海外パビリオンで食べたものも紹介します。個人的にイタリアが大好きなので、どうしてもイタリア多めですが……

FOODEXの会場内の風景
FOODEXの会場内の風景
オリーブオイル(左)とイタリア産のお米で作ったリゾット(右)
FOODEXの会場内の風景
FOODEXの会場内の風景
ワインも少し?試飲。調子に乗って飲みすぎると取材にならないので必死に抑えます(笑)

 イタリア産のイタリア品種のお米で作ったリゾットや(実はイタリアはお米の名産地)、パブリカのこんなおいしいおつまみを試食したり、長く食の取材をしてきた身ですが、まだ発見があります。

FOODEXの会場内の風景
FOODEXの会場内の風景
腸活で最近注目のオーツ麦(左)と低脂肪高タンパクなカンガルー肉のステーキ(右)
FOODEXの会場内の風景
FOODEXの会場内の風景
オーストラリアで子どもの頃さんざん食べたミートパイ。懐かしかった!

 わたしは小・中学時代を海外で過ごしたのですが、子どもの頃、オーストラリアでさんざん食べたミートパイの試食もあり、嬉しかった!

 お母さんの味もそうですが、食べ物っていろいろな記憶を呼び起こしますよね。

FOODEXの会場内の風景

昨年旅行してハマった台湾のお菓子

日本パビリオンへ

FOODEXの会場内の風景

日本パビリオン。ちょっとホッとする
FOODEXの会場内の風景
FOODEXの会場内の風景
日本パビリオンはとにかくインバウンド対策が一大テーマ

 そして海外パビリオンを抜けて、今度は日本エリアへ。

 以前は日本パビリオンは、たんに名産品を紹介する「おらが村PR」的な見せ方でしたが、今年はどこもイン&アウトバウンドを意識したプレゼンをされてました。

FOODEXの会場内の風景
FOODEXの会場内の風景
肉と魚のブースにはアジアのバイヤーがむらがっていた
FOODEXの会場内の風景
FOODEXの会場内の風景
JS食品さんの冷凍寿司が印象に残りました

 そりゃそうですよね、今売らんでどうする!というご時世。

 日本の食材や料理が、おいしくて品質はいいのは世界の人々に伝わっているので、それをどうやって、おいしい状態で海外まで届けるか、ということが課題になってました。

国内マーケット向けには冷凍一強

FOODEXの会場内の風景

国内向けには冷凍食品が力を入れていた

 そして国内のマーケット向けには、冷凍食品にどこも力を入れていましたね。

FOODEXの会場内の風景
FOODEXの会場内の風景
ふっくら焼きたて食感にレンジで戻せるパンと、並べずに最初から円盤型になっている冷凍餃子

FOODEXの会場内の風景

特殊冷凍で味や香りをキープ

FOODEXの会場内の風景

最新の冷凍技術と、冷凍食品の紹介も(デイブレイク株式会社の展示)。

 みんな忙しくて疲れて夕飯やお弁当を作る体力がない、でもおいしくて体にいいものを食べたいし、家族にも食べさせたい。

 そういう日本の社会全体のニーズに応えるのは、もう冷凍食品しか勝たん!というアピールを感じました。

 冷凍技術も上がって、レンジでいろいろ考えずにチンしても、とてもおいしいものがいつでも食べられる。

 もう自炊という習慣自体、とても贅沢で過去のものになりつつあるのかもしれない。

いろんなことを感じましたね。

 今回は長めに書いてしまいました。

それでは、今日も最高においしい1日を!

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