フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

【長崎】歴史と東西ご当地グルメを楽しむ子連れ旅(グラバー園編)

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食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。

去年の春、長崎に子連れ旅をしました。忙しすぎてお蔵入りしていた旅の記録。当時を思い出し、グルメ中心にまとめたレポートです。

シリーズ他の記事はこちらを。

》【長崎】歴史と東西ご当地グルメを楽しむ子連れ旅(ホテルと旅プラン編)
中華街編
》長崎ちゃんぽんと皿うどん編
》ステーキハウスおかの編

》思案橋横丁「長崎炉ばた はち舎」編

【訪れた場所とグルメ】
1日目
 グラバー坂とグラバー邸、中華街【角煮まんと長崎ちゃんぽん】
2日目 軍艦島ツアーと出島【鉄板焼きと長崎ちゃんぽん】
3日目 ハウステンボス思案橋横丁で海鮮料理と長崎の地酒】
4日目 平和記念公園原爆資料館大浦天主堂【駅で長崎みやげ】
 
【泊まったホテル】
ANAクラウンプラザホテル 長崎グラバーヒル

https://www.anacrowneplaza-nagasaki.jp/

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明治の日本と歴史の教科書の世界に入り込む、青空博物館

「旧グラバー住宅」(2015年世界文化遺産登録)。

歴史の授業で習い。いつか行きたかった「グラバー邸」。幕末に坂本龍馬高杉晋作と交流した武器商人、トーマス・グラバーさんの住んでいたお屋敷です。正式な呼び名は「旧グラバー住宅」(2015年に世界文化遺産登録)。

グラバー園の中でひときわ目立つ「旧三菱第2ドックハウス」。

そのグラバー邸と、当時長崎市内にあった洋風建築を集めたのがグラバー園。修繕中の一部エリアを除き、自由に見学可。いわゆる「青空博物館」です。1974年開業。わたしと同い年だ。

長ーいエスカレーターを上がると長崎の街が一望できる丘の上に来ます。ここにクラシックなヨーロッパ邸宅がいくつも並んでいました。すてきです。3月末の小春日和。歩くだけで気持ちよかったです。

システムキッチンの原型は150年前にできていた?

陽が差すグラバー邸のキッチン。暗い「土間」で食事を作っていた江戸の人には衝撃だったのでは?

ずらっと並ぶプレートとカトラリー。優雅なグラバー邸のダイニングルーム

グラバー邸は日本最古の木造洋風建築です。築150年以上。フードライターとしては150年前のキッチンやダイニングルームアフタヌーンティー用のサンルームが興味深かった。

暗い「土間」でご飯を炊き、畳に正座して食べていた幕末の武士たち。広い厨房と、フルーツや野菜、肉と魚が豊かに並ぶ西欧式のダイニングルーム。どんな衝撃を受けたんでしょうね。宇宙人の暮らしを見る気分?

150年経ってそれを上手に取り入れ、狭い日本の家用にシステムキッチンや、居間と厨房一体型のLDK(リビングダイニングキッチン)に進化させた日本人もすごいです。

洋風建築が好きな人はとても楽しめる観光スポットです。小3の娘も面白そうに見ていました。

階段や坂が多いので、歩きやすい靴で。

入り口から坂と階段が続きます。

長ーいエスカレーター。

上った先は長崎の街が一望できる丘。どことなくヨーロッパを感じます。

旧三菱第2ドックハウス。

グラバー邸から見た景色。公園全体が「グラバー園」。

グラバー邸のサンルーム。アフタヌーンティーの習慣も江戸の人は驚いたでしょう。

長崎伝統芸能館。「長崎くんち(秋の大祭)」の山車を展示する資料館。ここだけ「和」でした。

次は軍艦島ツアーについて書きます。

それでは、今日も最高においしい1日を!

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