フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

圧倒的なコストパフォーマンス!「焼肉 鶯谷園」で極うま焼肉体験

久しぶりの大人数、コスパ最高の昭和の極上焼肉@鶯谷

焼肉店「鶯谷園」の焼肉の画像

どの部位もとにかくうまい、安い!(c)asanoyoko.com

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 食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。

 ようやく大人数の会食がOKになり、飲食業界にも活気が戻ってきました!「おいしいもの探求には目がない」仕事関係のお仲間5人で、予約困難の超人気店「焼肉 鶯谷園(うぐいすだにえん)」に行ってきました。

 今回はそのレポートです。

鶯谷駅徒歩3分、昭和感あふれる外観

「焼肉 鶯谷園」の店の外観の画像

1968年開業の老舗。JR山手線・鶯谷駅から徒歩3分、言問通りに面した同店。(c)asanoyoko.com

「焼肉 鶯谷園」は1968年開業、老舗の超人気店です。予約は令和の今も、なかなかつながらない営業中の電話でのみ受付。

 長年お世話になっている編集者のAさんが、2カ月前からがんばって電話してくださいました。感謝しかありません(涙)

 JR山手線「鶯谷」駅を降りて徒歩3分と駅近。大通りの言問(こととい)通りに面して建っていて、すぐ見つかりました。

「焼肉 鶯谷園」の店の外のショーケースの画像

昭和感あふれる店の前のショーケース。(c)asanoyoko.com

「焼肉 鶯谷園」の店の内観の画像

はがれかけた店内のおすすめメニューも昭和風。(c)asanoyoko.com

 創業50年超え、2014年にリノベしたそうで店内はきれいですが、そこはかとなく漂う昭和感……しかし、にぎわっていました!月曜の18時ですでに満席!

全員着席後、1時間半の勝負タイムがスタート!

「焼肉 鶯谷園」の店の内観の画像

店滞在可能時間は全員着席後、きっかり1時間半。気合を入れてスタート!(c)asanoyoko.com

 2階席(靴を脱ぐ小上がり)に通され、カバンや上着は各自ロッカーへ。全員着席後に「今日は予約がいっぱいなので、ここから1時間半でよろしくお願いします」と声をかけられました。

 そう、予約していても滞在可能時間は1時間半のみ!メニューに「おまかせ」や「コース」はないので効率よく注文し、しっかり食べて帰らねば。大人の勝負タイム?スタートです!

「焼肉 鶯谷園」のメニューの画像
「焼肉 鶯谷園」のメニューの画像
「特上タン」(1,200円)「カルビ」(900円)「ロース」(850円)。かなりな昭和価格!(いずれも税別)(c)asanoyoko.com

 この店に通い慣れたAさんがドリンクを注文し、お肉もサクサク選んでくださいました。

 メニューを見ると、このご時世にびっくりの昭和据え置き価格!人気が出るわけですねー。時間制限にも納得です。

「焼肉 鶯谷園」の肉の画像

手前「特上ヒレ」(1,600円)、奥「ランプ」。(c)asanoyoko.com

 しかし、さらに驚いたのは私たちが入った18時の時点で、「特上カルビ」「特上タン」など“特上”メニューがすでに売り切れになっていたこと(開店は17時〜)!。常連さんはわかってるんですねー。

 唯一まだ残っていた「特上ヒレ」をおさえ、他の部位も注文。

「焼肉 鶯谷園」の肉の画像

「カルビ」(左奥)「ロース」(右奥)「タン」(右)「ハラミ」(手前)。(c)asanoyoko.com

 そしてタン、カルビ、ハラミ、ロースが続々登場、テーブルはあっという間に肉でモリモリ状態!

 生肉の目利きはよくわからないですが、どの肉皿もそんな素人目にもわかる、美しいサシが規則的に入り、ツヤツヤ。

 「こーれは……おいしそう!」とワクワクしてきます!

こんなにおいしいハラミは人生初 

「焼肉 鶯谷園」の肉の画像

脂身はとろけるが、何枚食べてももたれずさっぱり。(c)asanoyoko.com

 さっそくガツガツ食べ始めます。う、うまし……(涙)どの部位も口に入れるとじわっととろけ、甘辛いたれと肉のうま味がドカンと舌にぶつかってきます。

 しかし脂身がくどくなく、何枚食べてもお腹にもたれてこないのがすごい!

「焼肉 鶯谷園」の肉の画像
「焼肉 鶯谷園」の肉の画像
肉の味わいが際立っていた「ハラミ」(左)、しっとりジューシーな「ヒレ」(右)(c)asanoyoko.com

 カルビやタンのおいしさはお約束、でしたが私がこの日一番感動したのが「ハラミ」です。ハラミは牛の横隔膜(の腹側の部位)。適度に脂肪がのり、うま味がたっぷり。一見普通の肉の部位だけれど、実はホルモンの一種でコスパ抜群。

 ステーキや焼肉店の取材で原稿にさんざん書いてきましたが、正直そんなに好きではなかった。

 「ハラミってたしかに味は濃いけれど、食べにくい部位だよなー」と思っていたのですが、ここのハラミはやわらかくて、うま味があって衝撃!こんなにおいしいハラミは初めてかも。

 ヒレもしっとり、ジューシーで最高!この2つがとても印象的でしたね。

「焼肉 鶯谷園」のメニューの画像

キムチもみずみずしくレベルが高い印象。(c)asanoyoko.com

「焼肉 鶯谷園」の肉の画像

裏メニューの「テール蒸し」。(c)asanoyoko.com

 その他キムチやサンチュ、裏メニューの「テール蒸し」、シメの冷麺と石焼ビビンバまで頼み、ドリンクも何度もお代わりして1時間半できっちり終了。

 無事、時間内に心ゆくまでしっかり堪能できました。

「焼肉 鶯谷園」の肉の画像

めいっぱい堪能してドリンク込み会計一人7000円強のコスパ感。(c)asanoyoko.com

 そしてこれだけ食べて飲んで、会計はドリンク込み一人7000円強(代表して支払った方がワリカン時に少しおまけしてくださり、細かく覚えておらず。すみません)。

 あんなにおいしいお肉がその金額……とにかくコスパ抜群でしたね!浅草の本とさや、足立のスタミナ苑に並ぶ、最高の焼肉体験でした。

 予約時のハードルだけがちょっとありますが、おいしい焼肉をお腹いっぱい堪能したい人はぜひ行ってみてください。

 カップルや小さなお子さんを含む家族連れもいましたが、今回の私たちのようにおいしいもの好きの大人で大人数で行けば、いろんな部位をめいっぱい楽しめるのでおすすめです。

焼肉 鶯谷園(うぐいすだにえん)

所在地 東京都台東区根岸 1-5-15
電話番号 03-3874-8717
営業時間 17:00~26:00
予算 7,000円
[2023年4月訪問]

それでは、今日も最高においしい1日を!

 

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