フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

赤と黄色の根菜カレー、半熟ハムエッグのせ

昨日の夕食。 写真右上にあるのは「たことトマトのおひたしサラダ」の残り。 今日は肉はやめようと思って、具は野菜だけのカレーにしました。



野菜のみのカレーは少し味気ないので、食べるときにハムエッグをのせて、黄身をくずしながら食べる。 買い物に行かず、家にあった野菜をたくさん使う。
とはいっても、「あるもの全部入れちゃいました!」という「冷蔵庫のおそうじ」的な作り方が私は大きらいなので、
☆赤っぽいもの(にんじん、パプリカ)
☆黄色っぽいもの(黄のパプリカ、れんこん、じゃがいも、ごぼう、カリフラワー)

と、なるべく2色をよって作った。
使う 野菜の「色」を集中して合わせると、不思議と味も統一感がでてくるのだ。家庭料理といえども、少々は「品格」がないと?!

めちゃくちゃ使いは在庫はすっきりするが、食べるときにゲンナリしてくる(私は、だど)。 最初に玉ねぎをきっちり20分炒めると同じ材料でも相当おいしくなるということがわかってきた。この炒めが甘いと昭和の「ライスカレー」や給食のカレーのような、味に厚みがないカレーになる。

先に玉ねぎ薄切りだけを切って炒めはじめ、ときどきなべの様子を見ながら、そのほかの材料をすべて下準備すると速い。
ごぼう、れんこんは水につけてアク抜きするので、先に処理。 市販のカレールーを使ったのだが、「大辛」しかない!これだと辛すぎる。やや熟しすぎのキウイがあったのでバーミックスにかけてピュレにして加えた。

キウイの甘味というのは強烈で、煮込んでもヘタれない。食べた瞬間、「ちょっと甘めだな……ウワッ、辛っ!」という後から辛味が来る感じにできた。 いやー、カレーについて語っちゃいました。まったく、奥が深い料理です。