こんにちは、フードライターの浅野陽子です。
飲食店の休業要請で食材が余ってしまっている現在。
スーパーで大きな魚や肉が安く出回っているのを見て「自分で作ってみたい!でもわからない」と残念に思うことはありませんか?
丸ごとのたい(鯛)一尾を使った鯛めしのレシピを紹介したいのですが、今回は先にたいの下処理について解説します
(鯛めしレシピはこちらを「[レシピ]意外とシンプルで初心者も失敗なし「鯛めし(たいめし)」 - フードライター浅野陽子の美食の便利帖」)。
本来、たいは買うときに店で下処理してもらうのが絶対いいです(個人の魚屋さんはもちろん、無料でやってくれるスーパーも多いので)。
それが難しかった場合に、自分でやる方法をお伝えします。
ポイントを押さえないと延々と格闘してしまうので、ぜひ参考にしてくださいね。
ポイントは、
- ウロコ取りはできれば「道具ありき」で
- ビニールをかませればかなり解決
- 買ってきた当日に下処理だけして、おいしく保存させる方法も知っておくとGood
です。
たいはウロコが最難関。ここがクリアできれば7割終了
ではさっそくやっていきましょう。
GW中に近所のスーパーで見つけた、立派なたい。
目が澄んでお腹もパーンと張ってます。
30センチくらいありますかね。
今日はこれを、さばいて行くッッ!←きまぐれクックさんのマネ(^^;
まず、たいはさばく前にウロコを取らないといけません。
包丁でもできますが、できればこういう専用のウロコ取りを準備しましょう(これはかっぱ橋道具街の釜浅商店で1000円弱くらいで購入しました)。
(上の画像はAmazonへのリンクです。楽天市場で見るならこちらを)。
料理本には「包丁のみね(刃と逆側、包丁の背中部分)で削っても落とせます」と書いてありますが、すっごくやりにくいです。
魚をいろいろ調理したい人は、ウロコ取りはおすすめ。
でもあじ、いわし、さんまはウロコがほぼないので使わないし、さけやぶりなど切り身にも不要なので、使用頻度は魚好きの私でも3ヶ月に1回くらい……(要はマニア向け道具)
そしてざっとたいの身を洗い、ウロコを落としていきます。
が。
いきなりこうやってザクザクすると自分の顔や着ているもの、シンクなどそこらじゅうに飛び散るので(しかもシールのようにくっつく)、
必ず大きめのビニール袋をかませて、手を突っ込みながらその中で落としていきます。
尾→頭の方向にこそげると、ぼろぼろ取れていきます。
両面取り終わったところ。これだけでも結構な重労働。ハアハア……(笑)
でも大変なところはこれで7割くらい終了。
また全体を洗って、キッチンペーパーで水気をふきます。
いよいよおろしますが、先にキッチンペーパーを5-6枚準備しておきます(おろしてからだと手が汚れて取りづらくなるため)。
今回は鯛めしにするので、内臓とエラだけを取ります。
エラぶたをめくって包丁の先で中の硬いエラ部分を取ってから(すみません写真忘れ)、
鯛めしにしたとき、表になる面と逆側(頭が右、尾が左)の腹に、切り目を入れて内臓をかき出します。
中までよく洗い、水気をキッチンペーパーでふいて、完了。
料理慣れしていても結構大変なので、初めてのチャレンジは、余裕があるときにどうぞ。
※ちなみに我が家のキッチンはグラフテクトで、このボードはオプションで付けた付属品。蛇口の真下、シンクに直接置けるタイプで便利です。
これ知っておくと便利です、前日に下処理だけする場合の保存法
そしてここからがコツですが、魚料理は焼き魚でも煮魚でも、買ってきた当日が新鮮で一番おいしいです。
しかしスーパーに行って
「今晩は肉にしたいのに、よさそうな魚も安売りしてる。でも魚の気分じゃないし、さばいて料理する時間が(労力も)ない!どうしよう」ということって、結構ありますよね?
そういうときの解決法ですが、
「当日さばく作業だけやって、下味をつけて脱水シートにくるんでおく」のがおすすめです。
脱水シートは、こういうやつ(画像はAmazon)。
私はこのピチットシートを20年近く愛用しています。
32枚入り2000円と、ラップほど安くはないのですが、魚料理のときすごく便利でおすすめです。
ネットと、業務用スーパーでも売ってます。
そして鯛めしを作る場合は、おろしたたい1尾に塩(粗塩)小1/2をまぶし(腹の中も)、
脱水シートを使って全体をくるみます。
大きめのたいだったので2枚使いましたが、小さい魚なら1枚で十分。
私は切り身ならシート1枚で2尾包んじゃいます(両面使えるので)。
これをさらにビニール袋に入れて、冷蔵庫で保存(できれば低温のチルドルームなどに)。
この状態までやれば、翌日以降に料理しても問題なしです
鯛めしのような、薄めの味付けを楽しむなら翌日、焼き魚やフライなら翌々日までおいしく食べられます。
2-3日で食べない場合はジッパー付きビニール袋に入れ冷凍もできます。
冷蔵庫に移して一晩解凍か、室温に出して自然解凍後調理します(ただし味は少し落ちる)。
いかがでしたか?
今回は「ポイントを押さえれば簡単、保存も可能「鯛(たい)の下処理」」についてご紹介しました。
コツとゴールがわかれば怖くないし、また下処理した後の保存ができるなら、もっと気楽に、魚料理にチャレンジしていただけるのではないでしょうか。
いい魚に出会えたら、ぜひおためしください。
明日は鯛めしの作り方を紹介しますので、またお待ちしております。
今日も最高においしい1日を!
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