まだスーパーに残っている梅を見つけたらチャンス!
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食限定の取材歴20年、フードライターの浅野陽子です。家ではほぼ365日キッチンに立つ料理好きです。 今日は「今年最後の梅仕事」として梅酒と梅ジュースの作り方を紹介します。
「旬」や「季節感」が大好きな日本人。梅雨明け前後のこの時期だけ、スーパーの売り場に生の梅と氷砂糖が並び、「梅仕事」というキーワードも耳にしますよね。
我が家は6月初め、今年の梅仕事は一度終えたのですが、スーパーでまだ売れ残っている梅が気になり……氷砂糖も余っていたし、黒糖しょうがを使ったり、叩いた梅で作るアレンジバージョンで第二弾もやってしまいました。
今回の記事ではそのアレンジバージョンの梅酒と梅ジュースのレシピを紹介します。
オーソドックスな梅ジュースのレシピを知りたい方はこちらの記事をどうぞ。梅酒はもっとシンプルなので、ウェブにあるどのレシピでもうまくいきます(ホワイトリカーの紙容器にも作り方があります)。
「叩いた梅で作る梅ジュース」の作り方
■材料(作りやすい分量)
・梅の実(青いもの):250g
・メープルシロップと素焚糖(すだきとう):梅と同量
※はちみつ、または好みの砂糖でもOK。
■作り方(所要時間:15分 ※10日後から飲める)
(1)キッチンペーパーにパストリーゼ(食品用消毒アルコール)を吹き付けて、1Lビンの中全体をぬぐい、消毒する。
煮沸消毒より手軽なのと、耐熱でないビンもあるので私は消毒はいつもパストリーゼ派。500ml入り1本1,000円くらいで、相当たっぷり使えます。Amazonやふつうのスーパー、ドラッグストアで売っています。
(2)梅をよく洗って乾かし、ヘタを竹串で取る。青い実だけを選別し、重さを計ってから肉叩きなどでカンッと一回叩き割る。
(3)消毒ずみのビンに2を入れ、梅と同量のメープルシロップかはちみつ(梅200gなら1カップ)を入れる。
「メープルシロップ全量だと値段が高すぎる」という人は、メープルシロップ3/4カップ(150ml)に50g分の砂糖(氷砂糖や好みの砂糖)を合わせるなど、一部砂糖を合わせてもOK。
(4)ふたがきっちり閉まっているのを確認したら、上下をひっくり返してふり、全体をなじませる。冷蔵庫に入れて、2,3日に一度ふる。粉の砂糖は底にたまって溶けにくいので、ビンを回転したり、こまめにふってあげてください。
完成!漬け込んで10日くらいで飲めます。炭酸水や水で割って。
梅の実は1カ月後くらいから食べられます。カリッとした部分と、コンポートのように半生に熟した部分が合わさって美味。
「しょうが黒糖梅酒」の作り方
■材料(作りやすい分量)
・梅の実:400g
・砂糖:しょうが黒糖と氷砂糖を合わせ、300〜350g
・ホワイトリカー:900ml〜1L(梅の実がしっかり浸かるくらい)
■作り方(所要時間:10分)
(1)梅の果肉を傷つけないようにヘタを竹串で取る。黄色い梅を選別し(青いものは梅ジュースに使う)、パストリーゼで消毒した2Lビンに、砂糖と交互にパズルのように詰めていく。
(2)ホワイトリカーを注ぐ。梅酒は常温で長期間漬け込むため、梅の実がしっかり浸るくらいの量まで。
完成!冷暗所で常温で熟成させます。3か月後から飲めますが、1年以上漬け込んでもOK。長期熟成させて、よりまろやかな風合いを楽しんでも(梅の実は一年で取り出す)。
こんな感じで、梅仕事の作業自体はとてもシンプル。そして梅は不思議な食材で、真夏の暑い時期にこれを飲むと大量の汗や体の熱が、スーッと引いていきます。
今の時期、まだスーパーで残った梅が気になったら、ぜひ週末やってみてくださいね。
それでは、今日も最高においしい1日を!
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