フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

「クリアファイル家計簿」を4カ月続けたら、20万円たまった

食費+αを1日2000円でやりくりし、その他の出費は先に取りわけておく「クリアファイル家計簿」生活。去年の11月から4カ月やってまだ続いてます。

去年、一カ月やった時点で、ここで書きました。人気記事です。その後4カ月続けた感想と、私なりの長く続けるコツを書きます。

過去記事:クリアファイル家計簿」を一カ月やったら、支出が半分に減った

月5万円の黒字になった

『書かずに貯まる!クリアファイル家計簿』

このやり方、前も書いたけれど「家計管理や、財布のヒモを締めるのが大得意」な人は向いてません。やりくり上手な人には「そんなの当然でしょ」というルールばかりだから。

逆にハマるのは、私のように「仕事の請求書とか、大きなお金の計算はできるけれど、家の細かい支出をやりくりするのが苦手な人」や、「月々の生活費がすぐ赤字になって、銀行から引き出してなんとか回してる人」です。

そして私が「クリアファイル家計簿」を4カ月続けた結果…毎月5万円ずつセーブできるようになりました。

5万円プラスは大きいです。が、逆に言えば「10年以上、毎月5万円もセーブできるものを取りこぼしていた」ということ。軽くショックを受けました。

あー、旅行に行けたのに、住宅ローンの繰上げ返済できてたのに、とむだな後悔をいろいろしてしまいましたが、「人間、今日が人生で一番若い!」とポジティブに切り替えることに(^^;

やってよかったこと①:朝起きると2000円降ってくる

「毎朝起きると空から2000円降ってくる」。この感覚は新鮮でした。60,000円を30日間で使っているだけなんだけど、毎朝2000円ずつ新たに出てくると、不思議と「大事にしよう」と思うものなんですね。

しかも、週末はセーブしたりして、3日分たまると6000円になる。そうしたら洋服とか大きめの支出に変えることもできる。これがすごく楽しい!

私は、これまで「いま現在の自分」という時間がとても大事でした。「(頭と体が若い)いましかできない体験」を失う、いわゆる「ケチることによる機会ロス」の方がもったいないと思い続け、それが浪費の一番の原因でした。

だから、やりくりを楽しむという感覚がまるでわからなかったのですが、初めて楽しいと思えた。短期的なケチは、のちの大型出費に変換できるわけです。これがすごい発見でした!(って、得意げに言ってるけど当たり前、、、)

やってよかったこと②:「ドカン」と急に来る大型支出がなくなる

「クリアファイル家計簿」の基本は、 ・1日2000円×1カ月分をストックすること ・光熱費やスマホ代など、銀行引き落とし分は先に入金しておくこと。

私は、この銀行引き落とし分に加えて、「コンタクトレンズ代」「美容院代」「化粧品代」「家の保険」など3カ月とか半年ごとにドカンと来る出費を、12で割って、その分もファイルに毎月ちまちま貯めていました。

これがすごく大きかった。「あー、今月は眼科だー」と思ったときに、目の前にちゃんと数万円あると、とても精神的にラクです。(って、これが「毎月積み立てる」ってことなんですけどね、、、何歳だ?書いてて恥ずかしいですが)

 ルール通りにやると悩ましいこと①:「女性のファッション」だけは瞬時に出費した方がいい?

「クリアファイル家計簿」を順調にやってみて、「これはどうかな?」とひっかかったのはこのルール。

「衝動買いを防ぐ3の原則」=3000円のものを買うなら3日、3万円なら3週間、30万円なら3カ月考えること。

「女性のファッション」についてだけは、これを忠実に守るのはよくない。

女性って「太ももが太め」「肩幅が大きい」「足が短い」など何らかの体のコンプレックスを抱えていて、でも、運命的に「これは自分の欠点をカバーしてくれる!」という洋服に、突然出会うことがあります。色やデザインで「顔映りがパッと華やぐ」服もある。

そういう服って、なぜか結構いろんな人にとって「自分にフィットする素敵な服」になっちゃう。そしてその商品だけ早々に品薄になるんですねー。3万で3週間の検討期間なら、1万5000円のワンピースは1週間半考えなきゃいけない。でもそういういい服は、次にお店に行ったらまず売り切れています。

そして、洋服はいつどこで出会うかわからないので、予算として月々に積み立てられない。私も、春服を4月に一気に買って、それだけでシーズンを乗り切れたり、少しずつ買い足していったり、年によってバラバラでした。

だから、洋服だけは「自分のカンで瞬時に買って、あとで予算をどうにか確保する」方がいいです。

ルール通りにやると悩ましいこと②:会社員(特に女性)は1日3000円でもいいと思う

食費と生活用品(ドラッグストアで買うもの)を1日2000円に収めるのがルールですが、都心で会社員をやっている女性は、ランチに1000円は毎日かかります。

このランチ代を2000円の予算内に組み込むと、どうしてもきつい。平日は3000円にしてもいいと思います。

平日20日あるとして、その分、月額20,000円はさらに食費で持ってかれちゃうので、少なくはないです。テレビの節約番組では「ランチ代を節約すれば月◯万も浮く!」とかよくやってますが、早起きしてお弁当作りも、向いてない人はすごくつらくなる。

無理する分、イライラして家族とケンカしちゃったり、寝不足で体調をくずすくらいなら、そういう出費も自分の必要経費なのかなと。

*お金が管理できると心がフリーになってくる*

書かずに貯まる! クリアファイル家計簿
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こんな感じで、自分の解釈でゆるゆるアレンジもしてますが、4カ月続けて、これからも当分やり続けます。

一番ラクになったのは、お金を使うとき、ドキドキハラハラしなくなったこと。そして「生活費を管理できている感」は、そのまま、自分のメンタルも強く支えてくれます。これでできるなら、老後も旅行したり、なんとかいけるんじゃない?みたいな。

「うちのお金、ヤバい、なんとかしなきゃ〜」とモヤモヤしてる人にはすごくおすすめです。

過去記事:クリアファイル家計簿」を一カ月やったら、支出が半分に減った