フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

[レストラン]もちもち食感がとにかくハマる、生パスタ専門店「麦小屋」(青山一丁目)

フードライターの浅野陽子です。

まだ肌寒かった頃に青山の生パスタ専門店「麦小屋」に行ってきました。

「パスタが名物のイタリアン」ではなく、料理をパスタに限定し、大人気の店です。

パスタのメニューは、たらこや納豆入りミートソース、しょうゆバター、スープパスタなど和風を中心に60種類も完備。

今回はその訪問レポートです。

「男は黙ってサッポロ◯ール」ならぬ「イタ好きも黙ってここの生パスタ」

麦小屋 生パスタ専門店

麦小屋は外苑前駅青山一丁目駅の中間(やや青一より)、いずれも徒歩3〜4分。
青山通りに面した地下一階にあります。

この外観、そして「生パスタ専門店」というコンセプト。
自他ともに認めるイタリア料理好きな大人のみなさま、ひと言ありそう。

「イタリア現地でも結構食べ歩いたし、日本で流行ってる生パスタってイタリアにはないからね」と、聞かれてもないのに語っちゃう本物志向の方々(←私だよ汗)。

いやー、わかりますよ。

日本の生パスタはイタリア北部の手打ち麺とテクスチャーが違うし。

そもそもイタリアンのコースではあんなパスタの量は食べないし(日本はパスタをメインにするけれど、イタリア料理のメインはあくまでも肉か魚。パスタはその前菜)。

でもね、この麦小屋のパスタだけは一度食べてほしいです。
まったく別の、独立した1ジャンルの料理ということがわかっていただけると思います。

そしてパスタ専門店、最近増えていますが(特に和風パスタを売りにする店)、いろいろ食べ歩いたなかでもここはダントツにおいしかったのです。

和風ソース中心にパスタ60種

生パスタ専門店 麦小屋 メニュー
メニューはパスタ限定、約60種類。
ベースが
「たらこ」
「ミートソース」
「しょうゆバター」
「塩」
「トマトソース」
「クリームソース」
「スープパスタ」などなど、分かれています。

そこからさらに細かく、
たらこベースの『たらことウニとイカ』『たらこと大根おろしと大葉』」
しょうゆバターの『なすとベーコン』etc…」
トマトソースの『ツナとほうれん草』etc…」と、

ベース別に5〜6種類さらに分化したパスタがあり、好きなものをオーダーします。

ここまでは、都内の他のパスタ専門店とシステムは同じ。

一番人気は「ミートクリーム納豆追加」

麦小屋 ミートクリーム 納豆

この日はめちゃくちゃ迷ったものの、一番人気だという
「ミートソースの『ミートクリーム』(1300円)+納豆トッピング(50円)」をオーダーしました。

「納豆大丈夫?でも人気だそうだし、ネットにも結構出てるしなー」と半信半疑でしたが……
まあ、これが大正解でした(涙)

麦小屋 ミートクリーム 納豆

納豆が濃いソースともちもち麺に最高に合う

画像からはいまひとつ伝わりづらいけれど、麺が本当にもちっと弾力があり、なのに歯切れがよく、食べるとハマります。

そしてソースが「ミートクリーム」。
名前そのものの濃厚でクリーミーな味ですよ。
もちっと食感麺がこのソースにぴったり、さらに納豆とも合い。
フォークを入れたら、完食まで無我夢中という感じです。

また、こういうわかりやすい味は、素材や火入れに料理人の技がないと、最初はおいしくても、食べ手は後半から苦行になってきます。

「大盛り希望がデフォルト」という食べ盛り男性以外は、逆に精神的に満足できないんですよね。

しかし麦小屋さんのパスタはそれがなく、食べ終わったあともドーンと重苦しくなりません。

びっくりしました。

女性・男性一人客率高し

麦小屋 生パスタ専門店

午後2時くらいという中途半端な時間でしたが店内は満席。

お客さんは30〜40代で女性・男性は半々、一人客率高かったです。

お店の入り口に掲示されていたレビューは熱烈コメントであふれていますが、納得でした。

ああ、もっと通っていろいろ食べてみたい。
早々にまたいきます。

パスタが好きな方、イタリア好きだけど食わず嫌いで生パスタに少々の偏見を持っている方、ぜひ一度食べて生パスタに目覚めていただければと思います。

そして他の生パスタの店も食べ歩いてください。

「麦小屋だけ確かにハマり感が違うなー」と思っていただけます。

それでは明日もおいしい1日を〜!

麦小屋