去年1年間はかなり地方に仕事で行き、京都にも5-6回行きました。仕事とは別腹で、なるべく毎回、地元のおいしいものを時間とお金を使って食べるように心がけています。
わかったのは、東京から行くと地方都市、特に京都はすごく敷居が高いけれど、実は初心者でも、女性ひとり訪問でもとても優しく応対してもらえること。
予約は、絶対に東京からしていくべき。しかし予約を電話でしか受け付けていないお店が多く、東京からいきなり電話をするのは緊張します…でも、こちらの「ごだん宮ざわ」さんは、ネット&確認メールで予約完了できる貴重なお店。初心者でも行きやすいのではと思います。(一番下に詳しく書きました)
とりいそぎ、美食メモ@ごだん宮ざわ。冬の、一番安い10,000円のコース。
先付:蟹の玉締め
とろーんと熱くてやわらかい、一品め。
お椀:海老芋と菜の花の白味噌仕立て
お造り:ぶりの昆布じめと辛味大根、ふくねぎ(山口の地ねぎ)
ねぎが、極細で体験したことのない味。まったく辛味・えぐみがない。
焼き物:まながつおの味噌漬けと菊花かぶ
魚のやわらかさ、旨みの凝縮感もすごいですが、菊花かぶの甘すぎず、酸っぱすぎずのぴしーっと決まった味加減、しゃきっ、でもやわらかい食感・・・これが究極のプロの仕上げ方なんだなと。
焼き胡麻豆腐は宮ざわの名物です。熱々とろり、香ばしくなめらかな味に、ごぼうの土の香りがしっかり。
自家製のからすみそば(そばも手打ち)。
宮ざわの名物その2。これもつゆの塩加減、食感、本当にすばらしい。チーズおろしでからすみをたーっぷり目の前でかけてもらえるのも楽しいです。
揚げ物:銀寶(ぎんぽう)の唐揚げ
これがめっちゃくちゃおいしかったよー。とろけるような味。今日の料理の中で一番おいしかった。お皿は鉄器。わざと欠けたような形は、この作家さん独自のスタイルだそうで。面白い。
なまこの酢の物
ときどき感じるなまこの表面の突起にたじろぎますが、なまこのそのものの旨み、コリコリの「かたやわらかい」食感は、本当においしい。いろいろな処理をして、臭みを徹底的に抜いているとのこと。
九条ねぎと水菜とおじゃこ(写真ぶれてるっ!)
あっつあつの汁を器に少しずつ取り分けて、ふうふうしながらいただきます。ねぎが甘〜い。辛味なし。じゃこは揚げてあって、ガリガリした食感とやわらかいねぎのコントラストを堪能する料理。
この辺でかなりお腹いっぱい…というときに、ごはんです。釜(一人一台)に炊きたてが待ち構えていて…
最初にひと口だけ、「煮えばな」をいただきます。おかゆ、まではいかないけれど、まだ水気があります。おいしい〜(T_T)
二膳めは、もう少し火が入った状態。自家製の香の物(漬物)が薄味でおいしくて。赤だしも出ます。「どんどんおかわりしてくださいねー。香の物も出しますのでぜひ!」と言ってくださるんだけど、このあと水菓子も残ってるし、ここでごはんは自主完了。あー、もっと胃の容量が大きかったらなー(>_<
水菓子です。いちごと、みかんは「せとか」。みかん類はふだんそんなに好きでもないんだけど、このせとかが本当ーーにおいしくてびっくり。
最後に宮ざわ名物のもなかと、抹茶。
おまけ:お冷や用の水差し
お冷やを注ぎたしてもらうときにあまりにも素敵で、伝えたら喜んで見せてもらえました。オランダ製のアンティークだそうです。店主の宮澤さんの好みとのこと。
いやー、大満足!飲み物(お酒)とサービス料入れて13,900円でした。高いと思う人はいるかもしれないけれど、京都のカウンター割烹でこのフルコース、雰囲気ごと堪能して…私は大満足でした
この日は仕事が夕方まであり、遅い時間に伺ったので人が少なく、お店の方とのお話も楽しかったです。「やっぱり東京から予約するのは緊張します」と話したら、「そんなことはまったくないです、ぜひお気軽にいらしてください!」と言われました。
予約の仕方。値段も確認しながら予約できる。
「ごだん宮ざわ」(予約サイトはこちら→https://yoyaku.toreta.in/godan-miyazawa/#/)予約時に値段もしっかり確認できるので、初心者は安心ですね!京都の素晴らしい日本料理、ぜひたくさんの方に体験していただきたいです。
ちなみにこの「ごだん」は、錦市場近くの「じき宮ざわ」の二店舗めのお店。去年「じき宮ざわ」さんも訪問しましたが、すごくよかったなあ。 http://www.jiki-miyazawa.com/jiki-index.html どちらもネット予約できますが(昼も夜も)、店主の宮澤さんがいらっしゃるのは「ごだん」です。
※ちなみにメーカー各社さん・お店からは一切広告費等はいただいておりません。当サイトでは、自分が体験して本当によいと思ったことのみ書いています。