フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

かきとトマトのちょっと辛いリゾット

■かきがいっぱい並ぶ季節になりました\(^0^)/冬ならではの食材。夫が大のかき好きなので、ぷくっと太った大粒の加熱用かきを見るとつい「いまが旬だし!」と買ってしまうのですが、買ったはいいものの、いまひとつバラエティに富んだレシピを思いつかない。ま、かきフライかベーコンとガーリックのオーブン焼きくらいなんですが…(゚ー゚;

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■うー、しかしパン粉付けて揚げ物をやるのも、かきの小品一品のためにオーブン予熱するのも面倒くさい…とうだうだ考えているうちにあっという間に消費期限が近づき。それでなんとか新しいレシピにチャレンジしたのがこれです。「かきとトマトのちょっと辛いリゾット」
トマトとかきって相性いいのねー。トマトの酸味とかき独特のミルキーなコク、そしてコンソメスープの味わい。さらに先に炒めた唐辛子がピリッと効き…それ全部をお米がたっぷり吸ってとてもおいしかった。

■かきの下処理は、レシピ本だとよく「塩水でふり洗い」と書いてありますが、それだとどこまで汚れが落ちているのかいまひとつわからず、結構しつこく洗ってしまいがちです。で、そうやってる間につい、かきの身をいじりすぎてボロボロになり、もったいない。わたしはいつも片栗粉少々をまぶして洗います。
こうすると、かきの汚れを吸着するのか白い片栗粉がさっとグレー色に変わり、逆にかきはつるっと白っぽくなるので「洗った感」が実感できて気持ちいいです\(^0^)/

■ところで、昔わたしはせっかくのかきを傷ませてしまった苦い経験があります(。>0<。)
女友達と「久しぶりに会おう!築地で寿司ランチしよう!」と約束し、ランチの帰り築地市場でおいしそうなかきを見つけて予定外ながら思わず買い、その後お茶をしたり、他にも用事があったため半日出歩いてしまった。
帰宅してすぐ冷蔵庫に入れたものの、夜、そのかきを入れて鍋にしたら「ん?」となんとも変な味が…まるで古いぼろ布を噛んだような?(実際に噛んだことないけど)。楽しみにしてた食材がだめになってるがっかり感と言ったらないのですよ。かきは鮮度のよいうちに使いきるのが大事ー!(゚▽゚*)

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「かきとトマトのちょっと辛いリゾット」
《材料 2~3人分》
米(できれば無洗米) 160g
かき(加熱用・大粒) 8~10個
赤唐辛子 1本
にんにく 1片(みじん切り)
玉ねぎ 1/4個(みじん切り)
オリーブオイル 大さじ2
トマト水煮(ホール) 1/2缶(約200g・軽く手でつぶす)
白ワイン(なければ酒) 大さじ3~4
コンソメキューブ 1~1と1/2個
パルミジャーノチーズ(粉末) 大さじ2
バター(あれば)小さじ1
塩・こしょう
★かきの下ごしらえをする。さっと洗ってボウルに入れ片栗粉(材料外)小さじ1をまぶす。もみ洗いをして流水でさっとすすぎ、ペーパーで水気をふく。
★水1Lを小なべに入れて沸かし、コンソメキューブを溶かしてスープを作る(温かい状態をなるべく保っておく)。
なべ(ル・クルーゼなど厚手のなべ)にオリーブオイル、赤唐辛子、にんにくを入れて弱火にかけ、にんにくの香りが出たら玉ねぎを入れ、軽く透き通るまで炒める。
米(←洗わないこと)を加えて2~3分炒め、トマト缶と白ワインを加え、さっとまぜてアルコールを飛ばす。
タイマーを18分にセットし、温めておいたスープを1~2杯ずつ玉じゃくしにすくって米のなべに入れてまぜる。水分がなくなったらまたスープを入れ、時間が来るまで繰り返す(スープはすべて使い切らなくてもOK)。
最後にかきを入れてさっと火を通し、パルミジャーノ、バターを入れて、塩・こしょうで味をととのえる。

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