大変古いドラマ(1980年)ですが…
スカパーのTBSチャンネルで再放送してたのを全19回分見て、とても感動しました。
料理とは無縁の、福井の片田舎で育ったいたずら少年が
偶然食べた1枚のカツレツ(豚カツ)の味に感激し、
いじめられたり、助けられたり、誰かと別れたり、出会ったり紆余曲折しながら
東京の名門料理会館→洋食店→渡仏しホテル・リッツ・パリ→宮内庁の料理長トップ(天皇の料理番)と
のし上がっていく話(実在の人物の物語が原作)。
とにかく、マチャアキ、素晴らしい!
このドラマを見てから好きになりました(笑)
マチャアキさんは背も低いしハンサムではないけれど、
笑える・泣けるポイント、画面に目が吸いついて離れないような特徴ある演技で、
なのにわざとらしくない。
ぶっちゃけて言えば、「サムい」とほとんど感じない。
「この人は真のエンターティナーなんだな」と思いました。
このドラマ以前は「正月番組で、周りにヨイショされてる大御所」のイメージしかなかったけど、好転。
また明石家さんま、鹿賀丈史、田中裕子など現在もメジャーな人たちの、
30年前の様子を見られるのもまるでタイムスリップしたようで、楽しかった。
あと何より素晴らしかったのは脚本。
私は近年、海外ドラマにハマっているので日本のドラマがゆるく思えて仕方なかったのだけど、
30年前のドラマの、1話ごとの展開の速さ、濃い人間ドラマの描き方にもまた感激。
ストーリーと並行して、ときどき「当時流行していた『ビアホール』や『ミルクホール』というものは…」と
本物の白黒映像つきで当時の歴史や風俗を紹介しているのもまた勉強になり、見ごたえ十分。
そしてこのドラマ全体に横たわる、大テーマは「愛」なんですねぇ。
料理への愛、友情愛、夫婦愛、師弟愛。
観終わって、ああよかったなぁと思えたドラマでした。
スカパーやCATVを見ている方は、またTBSチャンネルで再放送したらぜひ観てほしいです。
ときどき繰り返し放送するからねー。
(初カツレツに感動して泣いているマチャアキ少年のシーン)