フードライター浅野陽子の美食手帖

食の取材歴20年のフードライター(子育て中)がレシピ、レストラン、仕事話などを紹介するブログです。著書『フードライターになろう!』全国書店で発売中。

オーバー3000kcalの幸福な日

先週、近所に住む友人のHを呼んで急きょわが家でランチすることになった。 いくつかメニュー候補を出して、Hに「どれが食べたい?」と聞いた。彼女のリクエストはカレーを中心とした、私の結構得意な洋食メニュー。

・自家製ジンジャーエール・スライストマトとバジル、パルミジャーノの前菜
・サラダミスト(レタスと白ワインビネガー、オリーブオイルのシンプルなサラダ)
・トマトの生クリームのシーフードカレー(具はえびといか)赤パプリカのピラフ添え
だったのだが、あー……シーフードカレー写真撮り忘れた。
自家製ジンジャーエールは、たまたま家に冷たいドリンクがないことに当日朝気づき、とっさにしょうがのしぼり汁とはちみつをあえ、冷蔵庫にあった無糖ソーダで割ったもの。 かなり即席のソフトドリンクだったのだが、喜んでくれた。


メインを食べた後、前日に私が焼いておいたスポンジケーキを Hに手伝ってもらってイチゴのショートケーキに組み立てる。 二人でケーキの完成作業をするのは楽しい!あっという間に出来上がり、ふたりでおなかを抱えながらモリモリ食べる。 Jくん(0歳児)がお昼寝中の束の間、独身時代に戻っていろいろ話せて楽しかったね!また来てね。

Hが車でビューンと帰った後、仕事のFAXをしながら着替え、急いで東京駅近くのTOKIA(トキア)のレストランへ向かう。 この日の夜は、私がまだ出版社にいた20代の頃、イタリアに取材に行ったメンバー(パルマ会)でのディナー会だったのだ。
この会はまったく会社も仕事も年齢も違う方々5人でときどき集まっているのだが、当時といろいろな環境が変わったというのに、もう7年間も続いている。 数日間仕事でイタリアに行っただけの仲で、これだけ長く続くなんて…、人の縁って、本当に不思議だ。

そして、本当にいろいろな面でメンバーの皆様にはお世話になり、自分の人生の局面で影響を受け、また支えていただいているので、そういったことにも感謝したいと思います。 いつもなら、食べた物の写真をアップするのだけれど今回は諸事情により、公開できないのです。
イタリアンのフルコースを堪能し、それはそれはおいしい時間だった。昼のHと食べた分も含めて、きゃー、この日は3000カロリーコース!でも本当においしかったから、ま、いっか。
お話も盛り上がり、お店を出たのはほぼ真夜中0時。深夜の空気が寒く、白い息をを吐きながらライトアップされた東京駅を見て、「あー、幸せ!」と思った。思ったついでに「パルマ会、あと20年は絶対続けますよ!」と私が言うとメンバーの一人、Sシェフは「70歳か……イヤだな(笑)」と笑っていらっしゃる。
だいじょうぶです、そのときは私も50代ですから。